どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵やイラストを描きたいけど、どう進めていいかわからず悩んでいませんか?
ということでこの記事では15年以上絵の仕事でプロとして働いてきたイラスト講師の目線から、絵やイラストの初心者さんが上達していくための練習方法やコツをわかりやすくお伝えします。
目次
はじめに、絵やイラストがうまくなりたいなら知っておきたいこと
絵やイラストを描くときに誰しも思うのが、『絵がうまくなりたい!』ってことじゃないでしょうか?
絵が上手くなるための心構えとして一番重要なのは、実は『考えながら描く』ことなんです。だからこれから絵の練習をするときも漠然と描くんじゃなく、
・・・など、モノの構造や他の上手な人の描き方に対して頭の中で想像力や推察力を働かせながら描いていくようにしてください。
そうすることでモノを構成する理屈が次第にわかってきて、絵で表現できるものもどんどん増えていくでしょう。
イラスト初心者はまず模写やトレースから!
つぎに、イラストの初期の練習方法について紹介します。
①紙や画面上に記号や文字をかきなぐろう
絵の基本は、描くために手を自由に動かせることから始まります。
好きなペンを持って、記号や文字をひたすら描いてみましょう。手の使い方が柔らかくなって、線を引くときの安定感も増していきます。
毎日少しずつ続けることでだんだんと描き慣れて、上達していけるでしょう。
少しずつ毎日練習を続ければ成長していけるので、あせらず楽しみながら自分のペースで頑張ってください♪
②模写やトレースの重要性
模写は絵の上手な人の作品を参考に、同じように描いていく練習方法です。そうすることで技術や表現方法を学ぶことができます。
トレースは元の絵の上に透明な紙やデジタルツールを使用して、その上から線をなぞる練習方法です。これにより線の流れや形を正確にとらえられるようになります。
★トレースについてもっと詳しく知りたいときは、クリップスタジオトレースやり方!写し絵で線画やイラストは上達できるを参照して下さい。
③観察力と表現力も磨いていこう
イラストの上達で大切なのは、日常の中でも観察力を養うことです。周りの物や人の動き、光の当たり方など細かい部分に注意を払って絵に取り入れることで、リアルな表現ができるようになります。
また色の組み合わせや筆の使い方など、表現の基本的な技術も磨いていくことが大切です。
④オリジナルキャラクターを描いていこう
オリジナルのキャラクターを作る際は、好きなものや興味を持っていることをベースに素直に考えれば大丈夫です。
キャラクターの背景・ストーリーを考え、それに合わせてデザインしていくと魅力的な仕上がりになっていきます。
⑤とにかく最初は人の絵をマネして描く練習から!
模写やトレースをする際は、なんとなくでいいので絵の構造や理屈を必ず想像しつつ真似して描いていってください。ここでも大事なのは最初に紹介した【考えながら描く】ことです。
そして描き始めた絵は、最後までしっかり描ききりましょう。
うまくいかなくても一つの絵を最後まで描き終えたことで自信につながり、苦手意識を持ちがちな手足なども経験していくことで将来の技術・画力の向上につながっていきます。
上達に役立つ4つの手段
ここでは、絵やイラストが上手くなるコツと手段を紹介します。
日々の練習習慣と目標設定
日常的に絵を描く習慣を持つことは、上達に欠かせません。一定の時間を決めて練習することで、手の動きや感覚を養っていけます。
また目標を設定することで、モチベーションを保ちながら練習を続けていけます。ただし高い目標にしすぎると先が果てしなく挫折してしまうこともあるので、手頃な目標を階段的にかさねていくのがおすすめです!
困ったらネットの情報をうまく活用しよう
描いてて悩んだり、ソフトの使い方がわからないときでもネットで調べればすぐに回答が見つかる時代です。諦めず、すぐ調べて解決しちゃいましょう。
また最近はこのようなブログだけでなく、SNSやYouTubeでのイラスト関連の発信も盛んです。有名イラストレーターさんの投稿も多いので、いろいろ探してみてください。
プロや上手い人を参考に
上手な人の絵をよく見て自分に足りていない要素を吸収することは、上達への圧倒的な近道です。
またプロのイラストレーターや漫画家の作品をマネすることで、技術や表現方法を学ぶこともできるでしょう。
実は絵が早くうまくなるには、自分より絵が上手い人のアドバイスをもらって練習することが一番の近道なんです。
とにかく楽しく描いていこう!
凄くシンプルな話ですが、絵を描くことは楽しみながらやることがとにかく大事です。
楽しんで描けば続けるモチベーションが持続でき、上達も早まります。逆に楽しくないと続かず、続かないからうまくもなれない・・・そんな悪循環にならないように日々の練習を楽しんでください。
もっと効率よく上達したいときは「イラスト講座」も活用しよう
もしこれから絵やイラストを本気でうまくなっていきたいと思うなら、描くために必要な絵の知識や技術もいくつか覚えていく必要があります。
ただそれらをすべて独学だけで進めようとすると、自分がいまやってることが正解かうまく判断できず時間もかかりがちです。
前述のように絵が早く上手くなりたいときは、絵のわかる第三者からアドバイスを受けながら練習することが圧倒的な近道になります。なのでそんな知り合いがいたら、早めに一度相談してみてください。
逆にもしそういう人が身近にいないなら一般向けの【イラスト講座】を活用する手もあります。悩んだときに講師に直接相談できるような講座を選べば、ひとりで頑張るような不安も少なく上達していけるでしょう。
以下では絵やイラストの初心者さんに評判の講座を紹介しておくので、困ったときは参考にしてみてください。
ヒューマンアカデミー「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
対象者 | イラストやデジタル、漫画を本格的に習得したい方 |
学べる内容 | ・CLIP STUDIO PAINTの使い方 ・着彩 ・キャラクターデザイン ・背景とパース ・表情の描き方 ・ポートフォリオ作成…他多数 |
形式 | 選べる3つの学び方 ①通学+動画学習 ②オンラインライブ講義+動画学習 ③通信教育 |
サポート | オンラインライブでの添削あり 講師への直接質問可能 副業のキャリア相談も |
料金 | 公式サイトに記載がないので案内資料で直接確認してください |
受講期限 | 6ヶ月(最短3ヶ月で修了可能) |
特典等 | 資料請求(無料)でキャラクターの描き方ガイドブックがプレゼント中 |
全国展開している大手専門学校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学んでいけるので、独学のような不安や心細さも少なく実践的な実力アップをめざせます。
通いの教室もありますが、最近は便利なオンラインや動画講座も多く利用されています。個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事・育児で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストや漫画の技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットもあるので、一人で絵を描いていて悩んでもすぐ疑問を解消して進められます。また受講終了後も教材が手元に残り確認できるので、苦手な部分もしっかり克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然かもしれませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など絵を描いて楽しむ技術・知識をここまで幅広く身につけられる講座は他にそうありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実にうまくなりたい人に特におすすめです。
アナログとデジタル、イラスト用の道具・機材の選び方
絵やイラストを描く場合、アナログかデジタルかという違いがあります。
イラスト初心者がいきなりデジタルを始めていいの?なんて気にする人もいるかも知れませんが、はっきりいってデジタルの便利さは慣れてしまえばとてつもないものです。
アナログ道具:鉛筆、ペン、画材など
アナログでのイラスト制作には、道具として鉛筆やペンが必要です。
ペンには、ラインを引くためのマイクロペンや色を塗るためのマーカーなどが使われます。また色鉛筆や水彩絵の具などの画材を使用することで、色彩豊かなイラストを描くこともできるでしょう。
デジタルツール:ペンタブ、ソフト、PC、iPadなど
- PCやタブレット(iPad含む)などのメイン機種
- ペンタブレットや専用のペン
- お絵かきソフトかアプリ
・・・などが主に必要です、パソコンやタブレットの代わりにスマホに指で描く若い人も最近増えていますね。
ペンタブレットは直感的に描写できるため、アナログ感覚でデジタルイラストを描くことができます。またPCやiPadは高いスペックの機種を選んでおけば、快適にイラスト制作を行えるでしょう。
①パソコンとタブレット、選び方のコツ
パソコンやタブレットは、現在のデジタルイラストやマンガ制作に欠かせないツールです。どちらを選ぶかは個人ごとの使用目的や好み、費用によっても異なります。
パソコンはタブレットより画面を大きく確保できるので、精密なイラストや細かいマンガ原稿制作に向いています。より快適に描くため、モニタを二面・三面と増やす人も多いです。
家の決まった場所で使うならデスクトップPC、自由に持ち運びたいならノートPCという選択でいいでしょう。
★パソコンについてより詳しく知りたいときは、イラストや絵を描くおすすめパソコン&スペックを絵のプロが徹底解説や漫画を描くパソコンのおすすめスペックと最新機種情報まとめを参考にして下さい。
タブレットは手軽にデジタルで絵を描けて、スペースも取らないため最近は非常に人気となっています。特にiPadの人気は絶大です。
場所を選ばず使用でき好きな場所に持ち運べて、ペン型デバイスを使用して直接画面に描けます。iPadの場合はオプションのApple Pencilが人気です。
★タブレットについては、デジタルイラスト初心者がiPadで絵を描き始めるときのポイントも参考になります。
②ペンタブの選び方
デジタルで絵を描くなら、ペンタブレット(=ペンタブ)も絶対に欠かせないツールです。以下に、選び方のポイントをまとめました。
- 用途を明確に:イラスト、マンガ、アニメ、デザインなど使用目的に合わせて選びましょう
- サイズを選ぶ:ペンタブレットのサイズ選びは重要です。作業スペースや持ち運びの頻度に応じて選びましょう
- 板タブと液タブの違いを理解する:板タブは画面がなく、PCの画面を見ながら描きます。液タブは画面がついており、直接描画できます。※ちなみに費用は板タブのほうが低く、慣れは液タブのほうが早いです
- ブランドや価格を考慮する:ペンタブの代表的なブランドとしてワコムが特に知られていますが、最近は海外のXP-Penなど多くのメーカーが存在しています
- 付属ソフトウェアの有無:一部のペンタブには、簡易的なペイントソフトが付属しているものもあるので購入前に調べておきましょう
ペンタブ選びはこれから絵を描く時の姿勢や場所・予算に合わせて検討することが大切です。
★もっと詳しく知りたいときは、イラスト初心者向けペンタブレット最新おすすめ機種はこれだ!やペンタブ初心者がイラストを描く使い方と13のコツをおさえようも役立ちます。
③ペイントソフト・アプリについて
デジタルで絵を描く際は、必ず何かのソフト・アプリを一つ選んで使うことになります。
最近は格安や無料アプリも多いですが、そのぶんデジタルならではの便利機能がカットされて逆にもったいないこともあるんです。
これからのお絵描きで何を優先させたいかで考えましょう!
★どれにするか悩んだときには、イラストお絵描きペイントソフトおすすめはこれ!プロ目線で徹底比較を参照して下さい。
上手くなりたいなら絶対意識したいこと
効率よくお絵かきを上達していくには、いくつかのコツも必要です。
初心者を早く卒業したいなら「三位一体」の繰り返しを意識して!
- あなたオリジナルの絵を自由に描く
- 好きな絵柄の作家を模写/トレースしてみる
- さらに上達したいならデッサンも意識しつつ進める
本気でうまくなりたいときは、この三点を同時に進めていくのがおすすめです。
上のトライアングルのどこかの練習が不足してると感じたら、そこを積極的に補充していってください。
★より細かい上達方法については、イラスト初心者から脱却できる上達方法29も参考になります。
全体を大きくつかんでから細部を描き込むのが基本!
そんなときは描きながら適度に絵と距離を取っていけば、全体のバランスを確認しつつ描いていけます。まず全体的なおおまかな線で【あたり】を取った上で、顔の内部や服装など細かい部分を描き加えていくといいでしょう。
最初は「デッサン」狂いとかそこまで気にしなくてもいい、かも?
最初のうちから細かいことばかり気にしすぎて楽しく絵が描けなくなってしまう方が、よっぽどよくありません。
将来的にデッサン力も伸ばしたいなら対象物をしっかり観察しましょう、そしてやはりここでも『考えながら描く』姿勢が重要です。
さらに絵が上達していく7つの秘訣
絵やイラストがうまくなっていくために必要なことは他にも数多くありますが、最後に特に初心者から成長した後まで意識し続けてほしいポイントをまとめておきます。
- ラフを描く段階で仕上げまでイメージしよう!
- キャラクターの表情をなるべく豊かに表現しよう!
- ポーズや構図は躍動感と静寂の対比を意識しよう!
- 線画は丁寧に描こう!
- 配色は人マネから始めよう!
- 描き込みの密度を変えてメリハリをつけよう!
- 最後まで手を抜かずに描ききろう!
イラスト初心者向けFAQ
さいごに代表的な絵の悩みや心配事に関して一問一答形式でまとめておくので、今後描いてて詰まったときには参考にしてください。
Q.デジタルイラストを始める準備や最初の練習は?
まず機材から揃えましょう、予算や描く時の状況も考えて進めてください。
- パソコンかタブレット(iPad等)
- ペンタブ(板タブか液タブ)かスタイラスペン(Apple Pencil等)
- ペイントソフト(クリスタ等)
またデジタルで絵を描く工程は、絵の上達とソフトの習得を分けて進めることが重要です。
最初はソフトを使ってペンタブで線を描くことに慣れることを重視し、次第にソフトの便利機能も少しずつ覚えていくといいでしょう。
★デジタルイラスト初心者は何から始めればいい?1から描き方を知るならこの順番!も参考になります。
Q.絵が上手くなるには何年かかる?
これはもう人それぞれです。早い人は一年で見違えるほど変わりますし、何年かかっても大して変化のない人もいるでしょう。
絵やイラストが上達したい時に危険なのは、思い込みだけで不必要な努力を重ねて結果徒労に終わってしまうことです。
そういう状況が不安なら上の章でも紹介したイラスト講座など『ちゃんと絵がわかる第三者目線であなたの絵をジャッジしてアドバイスをもらえる』環境を活用したほうが、心配することなく進められて安心です。
Q.イラストが上手い人の特徴って何?
- 観察力がある
- 成長に貪欲
- 他の人の絵に敬意を払う
- 描く前に資料で確認する
- 便利機能を駆使する・・・etc.
過去の仕事現場で出会った人たちをイメージしながら書き出してみましたが、重要なのは『今より上手くなってやろう!』という熱意と姿勢・努力が絵の上手い人のほうがそうでない人よりはるかに強いことです。
これからきちんとうまくなりたいときは、すでに上手い人のやり方や考え方を参考にしてみるといいでしょう。
★もっと詳しく知りたいときは、プロをまねろ!絵やイラストが上達しない時の7つの解決方法も参考にしてください。
Q.絵師は一日何時間描いてるの?
趣味や副業なら学校や仕事の空き時間にやる人がほとんどでしょうが、本業のイラストレーターだとそれこそ一日ぶっ通しで作業してる人もいます。
絵で稼ぐということは技術だけでなく精神力や体力も必要なので、もし絵で将来何かしたいときには戦略的に進めていきましょう。
★絵が上達していった先で収益化なども考えたい場合は、【完全初心者対応】未経験からイラストで副業できる始め方・手順&コツ徹底解説が参考になります。
まとめ
とにかく楽しく絵を描いていくことこそ上達への第一歩です。
上手くなれず悩んだときには、途中で紹介したようなYouTubeやイラスト講座などの手段もうまく併用しながら描く環境をブラッシュアップしていきましょう。
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