どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
今回は、初心者の頃に絵の上達につながりそうなコツをありったけまとめてみました。
絵が上達する過程ではどうしても必要な心構えや練習があります、まだ取り入れていない部分があったらぜひ参考にしてください。
目次
いつでも絵は【考えながら描く】!
絵をばくぜんと描くか、物の構造や線の繋がりに理屈を見出そうと考えながら描くのかで成長の度合いは全く変わってきます。
絵を描く時には必ず、【考えながら描く】ようにしましょう。
【考えながら描く】ことは絵の上達において全ての基本です。より詳しく知りたい場合は、下記も参考にしてください。
★考えながら描くことについてより詳しく知りたいときには、絵が上手くなる方法をイラスト監修アートディレクターが伝授します!を参考にしてください。
上達するために必要な方法&コツのまとめ
絵を描く時には資料を駆使する
わからないものは目の前のパソコンやスマホですぐに調べましょう。資料を参考にすると、絵に説得力が出てきます。適当に済ませてしまうと結局適当な絵にしか仕上がりません。
調べるクセはあなたの一生の財産になります、時間を惜しまず必要な資料を探して活用しましょう。
★上手い人も実はちゃんと調べながら描いているんです、プロをまねろ!絵やイラストが上達しない時の7つの解決方法も参考にしてください。
密度を描き分ける
1つのキャラクターを描く時、すべての部分で同一の密度の描き込みを行うと疲れる上に見た目に息苦しい印象になります。
線が少なくてもいいところ、細かく描き込むべきところなど意識してメリハリを付けていきましょう。
妄想力を磨いていく
絵やイラスト・漫画などには【妄想】のパワーが欠かせません。情念のこもった絵には、自然と人も惹きつけられます。
逆に念が込められていない絵は、人の記憶に何の印象も残しません。日頃の生活から常に妄想力を養い、作画に取り入れていきましょう。
なるべく毎回違った構図の絵を描いていく
得意だと自分が思った構図ばかり描いてても画力は絶対に成長しません。
描けるようになった構図はひとまず充分と考え、描いたことのない構図の絵を積極的に描いていきましょう。その蓄積の差で、あなたの絵の世界の広がりは全く変わっていきます。
★構図に関しては、絵やイラストの構図が思いつかないなら不足要素を探してつぶせ!も参考にしてください。
モノの構造について正確な知識を得られる本を読む
人体や動物の形状、機械の構成などモノの構造にはなんらかの理屈が存在しています。構造を正しく理解すると、結果的に絵の良さに反映されていきます。
習得した知識によって自分の絵の質が一段引き上げられると信じて、適切な資料を使って正しい構造を理解していきましょう。
デフォルメはあとからでもいい
基本的な知識を持った上でデフォルメをするか何も知らずに行うかは、全く異なる結果に繋がります。ピカソじゃないですが、まず正当な方向を学びあとから崩していくようにしましょう。
自分の絵の魅力がどこか自覚する
少し絵に描き慣れてくると、自分の絵の良さが次第に見えてきます。目の描き方や、ポージングや、デフォルメ・・・などなど。
もしかするとそこがあなた自身の絵の武器として効果的に活用できる要素かもしれません。おごらず、でも程々に自信も持ちながら得意分野をしっかりと意識しつつ進めていきましょう。
素直な視野を持っていこう
でもそんなふうに扱われる人でいると、周りからのアドバイスも特にもらえなくなり狭い世界で終わってしまいがちです。
いつまでも成長を続けたいなら、素直に人の意見を聞ける姿勢と人からのアドバイスを前向きに活かせる柔軟性を大事にしましょう。
自分の中でのライバルを作る
切磋琢磨し合える相手がいるのは有効です。お互いに遠慮のない意見が言い合えるならさらに申し分なしです。
ネット上のオンラインサロンなどで絵について色々語れる仲間と知り合えることもあるでしょうし、そういう場は積極的に活用しましょう。
イラストが上達する過程で欠かせない要素とは?
【考えながら描く】ことはいつも必要ですが、そのうえで量をこなすことがとても重要です。経験値を早く多く積めるかどうかは、画力向上の速度を大きく左右します。
絵の初心者の間に、ひたすら数をこなす時期は最低一度経験しておくべきです!
机に向かう時間だけは誰にも負けないと言えるか?
誰よりも長い時間、絵に取り組んでるかどうかの姿勢も併せて意識してみましょう。
あなたが机から離れて漫画を読んでる間も、ライバルはカリカリと集中してるかもしれません。あなたがゲームしている時に、ライバルは構造を理解しようと専門書を読んでるかもしれません。
本気で上達したい時には、自分を追い込む姿勢も必要です。自分を甘やかすのは簡単です、どれだけ厳しく出来るかで成長は大きく変わります。
苦手な部分は集中して描きまくってさっさと慣れてしまおう
手だったり足だったり、アオリやフカンの構図だったり・・・絵を描いていて苦手だなと感じる部分は人ぞれぞれにあります。
対処法は構造を理解したうえで量を描いて慣れる、それ以外ありません。
一日3時間を慣れるためのノルマにすればひと月で90時間、1年なら1000時間を超えます。ダラダラ描いては意味がないですが、描きまくった事実はきっとあなたのその後の自信にもつながっていくはずです。
上手いと思う作家の絵の技術を模写して自分流に変えていけ!
好きだと思う作家のスキルはどんどん真似して自分のものにしていきましょう。
複数の作家の模写をしていこう
模写は絵の上達に有効ですが、せっかくやるなら好きな作家を最低三人くらい選んだうえで行いましょう。
絵柄の違うタイプの模写をしていくことで、あなたの中に様々な絵の切り口が蓄積されていきます。結果として、あなたならではの絵が出来上がっていきます。
最初はパクリで構わないと割り切る
複数の作家をモチーフにすれば特定のパクリになることは少なく出来ますが、仮に誰かの影響が強く出たとしても最初は気にする必要はありません。描き続けていけば気付いた頃には結構変わってます。
最初は自分の画力を1から1.1に上げることだけを優先して、割り切って描いていきましょう。頭でしっかりと考えつつ大量の数をこなしていくことも重要です。
最終的に、パクリでない自分の絵を模索&構築していく
模写自体に慣れてくると、徐々に自分の絵の方向性が見えてきます。複数の作家を元にしていればどれか1つに傾倒することも少ないですし、次第に自分の絵柄や目指す方向性も固まってきます。
そこからはあなた独自のエッセンスを積極的に加えていきましょう、もうそうやってできるくらいの力量になってるはずです。
あえて『流行り』を追いかけていく
プロを目指すわけじゃなければそこまで気にしなくてもいいですが、絵をブログや趣味で使う場合でも古臭い絵よりは今通用する絵柄であるに越したことはありません。
無理にキライな絵柄に寄せていく必要はないですが、うっすらとでも最近人気の漫画やアニメを頭の片隅で意識しながら描いていってもいいでしょう。
イラストが上達できるおすすめのツールや本
ある程度描けるようになってくると、道具や環境にも興味が湧いて来ると思います。
デッサン人形
最近のはスタイルも良く動かせる部分も増えていて非常に使いやすいです。男女でバランスもかなり変えているので実践で役立つでしょう。
描き慣れていけば自然と使用頻度は減っていきますが、必要に応じて有効に使えば大丈夫です。再確認するための物差しのような感覚で使ってもいいですね。
本の活用
絵の描き方、背景・色、ペイントソフトなどジャンルごとに売れ線があります。直感や好き嫌いで買ってもいいですが、口コミを信じてみるのも面白いものです。
アプリの活用
絵の仕上げや、描く時の補助的な役割を果たすアプリも数多くあります。
使い方次第で有料のペイントソフトより役に立つものさえあるので、興味があったら参考にしてみてください。
★アプリを見たいときは、絵やイラストが上手くなるアプリ29!スマホで絵のレベルを引き上げようも参照してみてください。
アナログとデジタルについて
『デジタルに進む前にアナログでデッサンをしっかりやれ!』
・・・と言う人も中にはいます。
アナログの芸術家になるわけじゃないなら最初からデジタルでもいいんじゃないのか、というのが当サイトの考えです。
そもそもデジタルも結局絵を描く道具(ツール)の一種に過ぎないんで深く考える必要はありません。使いたいなら使えばいいし、使いたくなければ使わなくて良いだけのものです。
★デジタルとアナログに関しては、デジタルで絵を描く!でも初心者はアナログで上達してからの方がいい?が参考になります。
デジタル絵の三種の神器①パソコン
お得に高スペックPCを買いたいなら、電気店でメーカーの正規品じゃなくクリエイター向けのパソコンも検討してみましょう。
★実際のパソコン購入の際には、イラストや絵を描くパソコンのスペックで必要スペックやポイントも確認してみてください。
デジタル絵の三種の神器②ペンタブ(ペンタブレット)
ペンタブは慣れるまでに多少時間はかかりますが、慣れたら手放せません。初めてなら下の安めのものを買っておけば問題ないでしょう。
プロで絵を描く仕事をしてる人たちは圧倒的に下のペンタブです。上よりだいぶ高いので無理して買う必要はありません。こだわりたい人か、いずれプロも目指したい場合にだけおすすめします。
★ペンタブを使うコツに関しては、ペンタブ初心者がイラストを描く使い方と13のコツをおさえよう!を参考にしてください。
デジタル絵の三種の神器③ペイントソフト
プロが多く使うということはそれだけネット上にマニュアル記事もあふれているということです。ですが、無料アプリだとなかなかそうは行きません。
そのため当サイトでは、有名ペイントソフトの「クリップスタジオ(CLIP PAINT STUDIO)」を推奨しています。
イラストだけがやりたかったりデジタル絵の完全初心者は、お手頃価格の「CLIP STUDIO PAINT PRO」がいいでしょう。
逆に将来的にはコマ漫画やアニメにも挑戦したいかもしれない、せっかくあるソフトの便利な機能をフル活用したいなら高機能版の『CLIP STUDIO PAINT EX』がおすすめです。
漫画を見開きページで管理できる機能以外にもプロ向けアニメ制作機能までついているので、一般的にデジタル絵でやりたいと考えることのほとんどができる環境がたったこれ一本で整います。
上達に有効と言われがちなものについての見解
おしまいに、様々な場で取り上げられている絵の上達に役立ちそうなものへの当サイトの意見をまとめておきます。
映画を見る
キャラの見せ方、心情風景や構図・レイアウト、漫画やアニメにおけるシーンのつなぎや場面転換など映画から学べることはとにかく多いです。
アニメもいいですが、勉強するなら実写映画から学んだほうが結果的に幅広く学べるでしょう。
意識してインプットを増やしていかないと、アウトプットはなかなか増えてはいきません。
◯(マル)を描きまくる
ひたすらに◯(丸)を描いていくことで絵が上手くなる・・・という説があります。
これで絵が上手くなるなら苦労しないですが、丸ばっか描いててもテンションは上がらないしほどほどでいいでしょう。
30秒ドローイング
上の記事でも言及していますが、時間に追いやられるだけで実はそれほど技術が蓄積されていかない代表例と感じます。
即効性が少ないのと、考えながらやれる余地がないのでやった満足感だけを得て実は何も残らない・・・ように感じます。
スクラップブックを作る
苦手なパーツだったり、好きな作家の印象的な画像を集めて保存しておく行為は今やスクラップ・・・というよりネットで集めてフォルダに保存ですね。
資料として使うにはもちろんいいと思いますが、トレースの温床になりやすい要素もあるんで注意しながら活用しましょう。
人と意見を出し合う
上の方でオンラインサロンの話を少し書きましたが、建設的な意見が言い合える相手がいることはあなたの成長を早くしてくれます。
逆に、一切褒めることもせずマイナス面ばかり言ってくる相手は百害あって一利なしなのでイチイチ意見を聞くのはやめましょう。
批判以上にまず相手をちゃんと褒められる人を選びましょう、自分のモチベーションを高く保てる相手と付き合っていきましょう。
案外、自分より圧倒的に上手い人のほうが気持ちにも余裕があるから上手いこと言ってくれるものですよ。
早く描く、遅く描く
・普段よりもスピードを上げて描いてみる
・逆に普段より時間を長く取って描いてみる
絵を描く環境に変化を加えることは、絵を描く行為自体にも新たな刺激を与えてくれて有効です。
絵の練習をしているとどうしてもマンネリに陥る事も多いので、工夫して環境を改善していきましょう。
★絵を描くスピードに関しては、絵を早く描く12のコツを知らないあなたは確実に損している!?を参照してください。
絵の上達の先に目標を持とう!
趣味でもビジネスに活用する場合でもいいですが、絵の用途が見えていると目標に辿り着く道筋も立てやすくなります。
★絵を活かすことに関しては、イラストや絵を描く趣味がある?眠らせたままにせず活用しよう!も参考にしてください。
少しでも早くデジタル習得したいときのおすすめ手段とは?
デジタルやクリスタで自由に絵を描くにはいくつかの知識と技術も必要です、でも独学だけで進めていると自分が取り組んでいることが正解かどうか判断つかずにムダな時間がかかりがちです。
実は絵やデジタルが早く上手くなりたいなら、絵のわかる第三者からアドバイスを受けながら練習する方が圧倒的に近道なんです。
せっかくデジタルの機材をそろえたのに絵を描く手順やソフトの操作がわからない、思うように描けない…と悩むなら一度「イラスト講座」で教わるとデジタルの理解やその後の成長がだいぶスムーズになるでしょう。
以下ではイラスト初心者さん~中級者まで人気の講座を例として紹介するので、思うように上達できず悩んだら参考にして下さい。
「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
全国展開している大手専門校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学べるので、独学のような不安や心細さも少なく実力アップをめざせます。
通いもありますが、最近は便利なオンラインや動画講座が多く利用されています。個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストの技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットまであるので、一人で絵を描いてて悩んでもすぐ疑問を解消できます。また受講終了後も教材が手元に残るので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然かもしれませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など描いて楽しむ技術・知識をこれほど幅広く身につけられる講座は他にそうありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実にうまくなりたい人に特におすすめです。
まとめ
ポイントごとに重要な要素を詳しくまとめてみました。絵を描いてて困ったときに役立ててください。
とにかく、絵は楽しみながら描きましょう。趣味で描くだけでプロにはならないにしても目指すにしても、その姿勢が結局一番大事です。自分の活用したい場面で絵の力をどんどん活用していってください♪
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