どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
- 絵やイラストを描きたい!
- キャラクターデザインをしたい!
- 漫画を描いて生きていきたい!
- ・・・・・・etc.
絵を描く仕事には様々な道がありますが、将来絵を仕事にしたいと考えたときにちょっと気になるのが【学歴】は果たして必要なのかどうかということじゃないでしょうか?
今回は実際に長年絵の関連の仕事で社員として働いてきた立場から、絵の仕事の現場の状況と学歴の必要性についてわかりやすく紹介していきます。

目次
答え『絵の仕事の現場で学歴が問われることなんて、基本的にない!』

早々に答えから書いてしまいますが、基本的に絵の仕事で学歴が問われることなんてありません。
入社前の面接でも入ったあとも、学歴でどうこうなることは特にないと考えて大丈夫です。ただしそのぶん、別の目線でしっかりあなたの価値は判断されていきます。

絵の仕事で最重要視されるのは『経験(実績)』と現時点での『実力』
たとえば絵の仕事の会社に入りたいと企業の面接に臨むなら、まずそれまでの経験や実績が見られます。資料としてあなた自身の『絵』そのものもだすわけですから、ごまかすこともできずそのまま判断されます。
『実力』をはかるために、過去の実績に基づく『経験』でもある絵を主にポートフォリオという形で見て判断されるわけです。
入社後も大事なのは絵の技術です。社員でないフリーのイラストレーターだって、仕事をもらうならポートフォリオを見せた上で判断されます。

逆に言えば過去の実績がある程度あっても絵柄やセンスが古くなっていたりすると仕事をもらえない、雇ってもらえないことも十分あるわけです。
絵という技術を飯の種にするわけですから、まさに現時点で商売になる絵が描けるかどうかですべて判断されていくことになります。

絵の仕事をする上で、芸大や美大を出てるといいことはあるの?
絵の仕事の現場というのは、本当に様々なバックボーンを持った人が集まります。
普通の大学を卒業した人がいたり、専門卒で入社したり、絵とは全く関係ない職歴の人が中途で入ってきて活躍したり、アニメーター経験を持つ人がやってきたり・・・そのぶん個性に富んでユニークな職場です。
絵に関して有名大学を出ているとかはさほど関係ないですが、芸大や美大を経て就職した人はやはり絵に関する専門的な知識が備わっているぶん一目置かれることも多いものです。
ただし、結局は仕事をしていく中でどれだけのものが発揮できるかが勝負なのでどこまでいっても『使える腕があるかどうか?』の世界と思っておいたほうがいいでしょう。

社員として絵の仕事に就いて社内で上を目指すなら『管理/マネジメント』能力も磨いていこう!

学歴のあるなしに関わらず、絵の仕事の会社に入ったら上に行きたいと考えることもあるでしょう。
もちろん技術や実力があれば会社で出世しやすいのは確かですが、特に重要となるのが『管理能力』です。

なので、普通よりも周りに目をやれて業務管理をできたり人をマネジメント(育成など)できる素養があるなら会社の中ではより上に行きやすくなります。
実際絵の仕事の会社にある程度勤めると、将来的なキャリアをどうしようか悩みだす人も多いものです。
- ずっと絵を描き続ける、クリエイターの頂点的な存在を目指すのか?
- 絵の現場から離れたとしても、管理側の人間として関わっていくか?
前の章でも少し触れましたが、絵の技術やセンスはどうしたって年令を重ねることで落ちていってしまうのが実情です。
そんな中で絵の仕事の会社で居続けたいなら、絵だけで進むことにこだわりすぎず管理側に回るのも有効な手段です。
マネジメント部分が絡むとある程度の学歴があったほうがいいことも多少ありますが、必ずしもそういい切れないのが実情です。力のある人なら高い学歴がなくても意外と芽があるのが、絵の仕事の現場の面白いところです。

社員として絵の仕事をするなら、できたほうが得する3つのこと

フリーのイラストレーターなどはともかく、社員などの形で組織に属して絵の仕事をしていくなら学歴には関係なく出来たほうがいいことがいくつかあります。
長年絵の仕事で社員として勤めてきた立場から、最後に3つの大切なポイントをお伝えします。

①一般的なコミュニケーション(挨拶、会話、報連相など)
学歴は関係なく絵の技術さえ高ければなんとかなるのはある意味確かですが、社員として絵を仕事として進めていくならチームワークはどうしても欠かせません。

普通に人と接して会話して、コミュニケーションを取って、報告・連絡・相談などビジネスで基本的なことを行う。
・・・そういった基本的なことが抜けてしまっている人は、どれだけ絵がうまくたって組織内ではどうしても周りから距離を若干置かれてしまうものです。
絵が上手ければいい世界だからって、周りの人と円滑な関係が築けなくても構わないなんてことはありえません。絵の仕事は基本的にビジネスであって、芸術家ではないからです。

②基本的なパソコン操作(エクセル・ワード・パワポ等)
フリーの場合はそこまで求められないかもですが、会社組織で働くならエクセル・ワード・パワポあたりのソフトは使えないとちょっと嫌がられるかもしれません。
絵を描くことがメイン業務とはいってもデータのやり取りなどもあるので、他の社員と絡む機会は多いものです。特に画像のやり取りは上のようなソフトも使って管理・共有するので、全くわからないのはかなりしんどいでしょう。
最近はGoogleのスプレッドシートなどを利用する会社も多いので、そのあたりも普通に使えたほうが仕事も楽になります。
③絵の仕事以外の社内的な雑務(会社ごとにある絵とは関係ない業務)

コンプライアンス的な役割を担ったり、例えば部署内で上長的な管理業務をやったり・・・。
絵だけを描いていきたい人はすごく嫌がるんですが、会社の社員として働いていくならそのへんに眼をつぶっては生きていけないのが現実です。
周りの人と協力しながら進めていく状況は、組織にいる以上どうしても発生します。

まとめ

絵の仕事で長くやっていこうと思ったら、学歴を気にするよりもまずはとにかく最低限必要な絵の力を高めていくことです。
そして自分自身が組織にいることもきちんと自覚して、周りの同僚・仲間と円滑な関係を気づいていきましょう。それが結果的に給料アップにもつながり、いい仕事をして長く働いていくことにもつながるはずです。

▼次はこちら!
イラストや絵を描くおすすめパソコン&スペックをプロ目線で徹底解説