どうも、アートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵の描きはじめのころは純粋に描いてるだけでも楽しいですが、やがていくら練習しても越えられない大きな壁があらわれます。
模写しても、描いても描いてもうまくならない、もう嫌になってきた・・・そんな時は今のやり方を少し変えてみるといいかもしれません。
絵を上手く描くためには、正しい順番というものがあります。全体のイメージ⇒あたり線でラフ⇒細部の描き込み、です。

目次
キャンバス上でのイメージを思い浮かべる

いきなり腕を動かし始める前に、ざっとでいいので全体イメージを思い浮かべてみましょう。
描きながら考えるパターンもありですが、慣れてないうちは最初に想像することが非常に大切です。

レイアウト・構図を大体固めてしまう
キャンバス内でどのようにキャラを配置するか、構図はあおりか俯瞰か、描くテーマによっても方向性は全く変わってきます。
最初は既存のイラストなどを参考にして、今回はこの作家さん・・・というようにやってみるのもいいですね。
なんとなく漠然と自力でやってるとゴールがふんわりしてしまい、道すじをうまく作れないことも多いです。

デジタルは修正きくからざっとでもいい・・・けど
パソコンとペンタブで描いてるなら、描きながらでもどんどんイメージは調整していけます。
ただそれでもある程度は考えておいた方が楽に進みます、イメージすること自体が絵を描く底力を上げてくれることはよくあります。
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あたりでキャラクターの全体をラフに描いていく

イメージがわいたらいよいよ描き始めましょう。
初心者のうちに最も多いのが、次に描く事例ですがそれをしてるとなかなかうまくいきません。
いきなり輪郭や目から描こうとしない!
輪郭や目などピンポイントで描き出すと、行き詰まることがすごく多くなります。
細部⇒全体ではなく、順序としては全体⇒細部と覚えてください。

まずは棒人間でポーズと配置を
定番ですが、まずは棒人間などで全体の配置をキャンバス内に収めましょう。最初にあなたがイメージしてた今回描く絵を、ポーズを含めて留めてしまいましょう。
形状などはある程度人間の関節がおさえられていれば自由で大丈夫です。
マニュアル本を参考にしてもいいですし、手持ちのデッサン人形から落とし込んでも、子供のころ描いてた棒人間からの派生でもいいでしょう。数をこなすうちに、自然とあなたが使いやすい棒人間になっていきます。
この段階であまり縮こまったポーズにしてしまうと、最終的な絵も小さくまとまりがちなので気をつけましょう。

球や立方体を繋げて掘り出していくイメージで
あたりを取りながら、キャラに合わせた体つきなども加えていきます。

いきなり正確な線を描こうとするんじゃなく、まずは適宜球や立方体を置いていくイメージだとやりやすいかもしれません。
置いた立体を目印にしつつ、細部を掘り出していくようなイメージです。

細部の線画を描き込みつつの調整

だいぶイメージに寄せていけたら、いよいよ輪郭や目など細部を描き込んでいきましょう。
まず体全体のラインをだいたい済ませたうえで細かく描いていくとやりやすいですよ。
定期的に全体を見ながらバランスをとる
特にデジタルで起きやすいのが、細部にこだわるあまり引きで全体を見てみるとひどくバランスが歪んでた・・・という現象です。
デジタルは拡大してムダに細部まで描き込めてしまう分、起こりがちです。

対策としては定期的に目を離して全体を見つつ、また細かいところを描いていくようにしましょう。
あまり拡大しすぎずまずほどほどを描き込んだ上で、その後細部を描き込んでいくのもいいですね。

さいごに、

もちろん絵を描く順序は次第に人それぞれになっていくものです。慣れていくと、今回のような工程を瞬時にすっ飛ばしてざっとしたあたりのみで細部に入れるようになります。
上手い人やプロは今回のような練習を過去に何度も積んでるからこそ工程を自在に省略できるんだと、考えましょう。
だからこそ慣れてないうちはまず、描きやすい方法に従って地道に上達を目指すのがおすすめです。
ラフな線⇒丁寧な線
大⇒小
・・・という感じで、描き進めていくのが上手く描くためのコツです。楽しむことも忘れずに、がんばりましょう♪