どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。


当サイトでは感染拡大まで定期的にデジタルイラスト講座を開催していましたが、お越しになる方の半分くらいはipadでのご参加でした。回を重ねるごとにiPadの使用比率が上がっていたのが、講師をしていた肌感覚です。
ということでこの記事ではデジタルで絵を描くためにiPadを選ぶときのポイントや注意点を、実際のイラスト講師目線も交えて詳しく紹介します。

最適な環境を整えて、ストレスなく楽しくお絵描きしていきましょう♪
目次
iPadでデジタルイラストを楽しむための2ポイント

まず、iPadで実際にデジタルを始める時のポイントをおさえておきましょう。
最近のiPadならスタイラスペンは『Apple Pencil』一択!
その他のタブレットなら自由なスタイラスペンを文具店やAmazonで選んでもいいですが、基本的に最近のiPadやiPad Proを使うなら純正の『Apple Pencil』を使うのが順当です。
ペン側の充電もipadに磁石でつけているだけで完了しますし、アプリをインストールすればあとは好きなところでいつでも自由にお絵描きできるようになります。

実際に自分が使用しているiPad Proです
iPadに代表されるタブレットの魅力は、オールインワンでどこでも手軽に絵が描けることです。出先でスケッチしたり、描いた絵を持ち運ぶことも自由自在です。

お絵描きアプリは多くの人が使っているものを選ぶのが鉄則!
お絵描きソフトやアプリは現在非常に数多くあるので、どれを選ぶかはかなり重要です。
まず知っておいてほしいのが、無料のソフトやアプリは通常あるはずの機能や効果を制限しているからこそ無料なんだという現実です。
タダだからこそサポートも少なく、気づけばアップデートもされなくなってた・・・ということも起こります。マメな広告表示も鬱陶しいでしょうし、無料ゆえのデメリットはやはりあります。
これからデジタル絵を楽しんでしっかり上達もしていきたいなら、多少なりとも代金を支払って良い機能を有したソフトやアプリを使っていくほうが絶対快適です。
ちなみに現在最もシェアの大きいデジタルお絵描き用のペイントソフトと言えば、圧倒的にセルシス社の『クリップスタジオペイント(CLIP STUDIO PAINT)』略してクリスタでしょう。

公式サイト:https://www.clipstudio.net/
このPROは公式サイトのダウンロード版なら5千円という安価で手に入れられて、機能も他のソフトやアプリより圧倒的に優れています。
ユーザーが多くハウツー動画や関連記事もネット上にあふれているので、使っていてわからない部分がでてきても解決しやすいでしょう。
ただアプリ版はパソコンソフトのように買い切りではなく月額使用か年払いでの使用のみとなるので、詳細は公式サイトで確認して下さい。
デジタルイラスト初心者向けのおすすめ上達方法3選

デジタルでのお絵描きは慣れるために経験も知識も多少必要なので、そこでつまずいてやめてしまう人も結構多いのが実情です。

①マニュアル本を買って独学で頑張る
昔からある方法にはなりますが、本を買って参考に進めていくのも当然一定の効果はあります。ただ書籍というのはどうしても一方通行な媒体なので、疑問が解消しにくいのも確かです。
また書物自体が網羅性を重視するメディアのため、初心者のうちに必要のない知識まで入ってきて混乱してしまうことも起こりえます。

②ブログやYouTubeで絵描きの配信を参考にする
最近はこのようなブログ以外に、YouTubeでイラストレーターなど本職の絵描きさんが絵を描く手順やコツを配信することも珍しくなりました。

ただこの方法も一方通行なやり方なのは否めません、描いた絵を見てもらったりアドバイスをもらうのはなかなか難しいでしょう。
YouTubeを使う際の秘訣としては登録者数が1万人未満くらいのチャンネルを積極的に利用して、質問などコメントを書き込むようにすれば運営者にも回答してもらいやすいはずです。
③初心者向けのデジタルイラスト講座を使ってみる
きちんと絵が上手くなりたいと思って本や動画を使っても、独学だけだと第三者の目がチェックや助言がもらえないためなかなか上達できないことも多くなります。
ムダに悩むことなくこれからきちんと上達していきたいなら、まずはじめに『イラスト講座』で基本を教わっておくとがむしゃらにやるよりも成長がスムーズになるでしょう。
以下ではデジタルイラストが早くうまくなりたい人に人気の講座を例として紹介しておくので、興味があれば無料の資料請求などで詳細を確認してみて下さい。
ヒューマンアカデミー『イラスト・キャラクターデザイン講座』
公式サイト:https://human-yakan.com/
大手専門学校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・キャラクターデザイン講座』は、プロの講師からアドバイスをもらって描き方をじっくり学んでいけるため独学のような不安や心細さも少なく進めていけます。
通いの形式以外に、完全在宅型の『通信講座』も多く利用されています。通信講座は感染の影響で急遽始めた企業も多いですが、こちらは長年運営していてすでに5千人以上もの人が修了した実績もあるので他よりノウハウも多く安心して学んでいけるはずです。

※実際の教材のサンプル
自由なタイミングで学べるため、仕事が忙しい人でもお休みやスキマ時間など好きなペースでイラストの技術を伸ばしていけます。講座期間終了後も教材が手元に残り内容もDVDで確認できるので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。
学校運営なので当然とはいえ、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザインなどイラストを描いて楽しむ技術・知識をここまで一通り身につけられる講座はあまりありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実に絵がうまくなっていきたい人には特におすすめです。
機材で悩んだら再確認! デジタル初心者は絵を描くツールをどう選んだらいいのか?


現在デジタルでイラストやマンガを描こうとしたら、主に次の4つのパターンが考えられます。
- デスクトップPC+ペンタブ(板タブor液タブ)+ペイントソフト(クリスタなど)
- ノートPC…以下同上
- iPadなどのタブレット+Apple Pencil(等のスタイラスペン)+お絵描きアプリ
- スマホ+スタイラスペンか指+お絵描きアプリ
基本的には予算や描く状況にあわせて使いたい機材を選べば大丈夫ですが、それぞれのポイントをおさえておきましょう。
パソコンはデスクトップか、ノートか?

- ある程度の場所が確保できるか、そうでないか?
- 動かす必要がないか、持ち運びたいか?
- 大きな画面で描きたいか、小さくてもいいか?
基本的に前者が優先ならデスクトップ、後者ならノートパソコンを選ぶのが一般的です。ただ全ての要素が一致するわけでもないので、どちらがより大事かという考えで進めればいいでしょう。
どちらにしても、パソコンのスペックはある程度高いに越したことがありません。安いからって機能の低いものを買うと、描いててストレスばかりがたまる結果にもなってしまいます。
★パソコンについてもっと詳しく知りたいときは、イラストや絵を描くおすすめパソコン&スペックをプロ目線で徹底解説を参照して下さい。
板タブか、液タブか?

パソコンでデジタルイラストやマンガを描くときは、ペンタブレットという描くためのデバイスが必要です。
ペンタブレットには二種類あり、何も映らない板状の部分に描いたものがモニターに映る『板タブ(板状タブレット)』と画面に直接描き込む『液タブ(液晶タブレット)』に分かれます。
基本的にこのような板タブのほうが安価ですが、何も表示されない板に描くので感覚に慣れるまで多少時間が必要です。
逆に液タブはモニターがあるぶん高価になりますが、ノートに鉛筆で直接描き込む感覚と似ているので一般的に板タブより慣れが早いと言われます。
今から新たにデジタル絵を始めるなら液タブやタブレットの方が慣れが早くラクですが、予算もかなり違うので他の機材とも兼ね合わせて考えましょう。
パソコンか、タブレットか、スマホか?

基本的にスマホは画面が小さすぎるので、デジタルでちゃんと絵を描いていきたいなら向きません。
パソコンとタブレットについては手軽さはタブレットが圧倒的ですが、画面サイズはパソコンのほうが広く快適になります。
基本的に、絵を描く液晶画面は広いほうが効率も良くなるのでおすすめです。
・・・とはいえ人によっては、自由に持ち運べて寝っ転がってでもイラストやマンガを描けるiPadの優位性も魅力的でしょう。
ここまで来ると本当に個人の好みとなりますし、PCより画面が狭いからって別に絵が描けないわけじゃありません。

あなたの理想のお絵描き環境や予算に合わせて、判断していって下さいね。
まとめ

iPadなどを使ってデジタル絵が描けるようになると、SNS用にアイコンを自分で作ったりブログで絵を活用したり・・・様々なコンテンツ作成で大きな力が発揮できます。

そんなときパソコンよりむしろ【iPad】を考える人も最近は多いんじゃないでしょうか?