どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
パソコンやタブレットなどを使ってデジタルでイラストや漫画を描いてみたいけど、始め方や絵の上達方法がわからず悩んでませんか?

ということでこの記事では自分のように悩まず進めてもらうために、これからデジタルイラストを始める初心者さんが遠回りせず着実に上達していける手順を段階に分けてわかりやすくお届けします。
- デジタルで絵を描く機材を知る
- アナログにはない、デジタルで絵を描くメリットを理解する
- デジタルイラストを描く練習と、早く慣れるコツをおさえる

目次
①デジタルを1からはじめるなら、まずやりたいことに適した機材をそろえよう


現在デジタルお絵描きで使われる機材は、だいたい次の2パターンの組み合わせになるでしょう。
- パソコン・ペンタブ・ペイントソフト
- 手持ちタイプのタブレット・スタイラスペン・アプリ
後者では最近だと、iPad Pro+Apple Pencilという組み合わせが人気です。パソコンより画面サイズは小さくてもいいから手軽に描きたい、好きな場所に持ち運んで使いたいときに向いています。

アナログと近い感覚で描けるので慣れも早いです

1、デジタル絵を描く【パソコン】の選び方


選ぶ時に重要なのは、あなたの描きたい絵の方向(イラストか漫画か、それ以外か)や使うソフトに必要なスペックを満たしているかどうかです。
まずやりたいことをしっかり固めて、この後で紹介するペイントソフトなどが要求するスペックもあらかじめ確認したうえでベストな機種を探していきましょう。
★パソコンについてのスペックや機種情報などもっと詳しく知りたいときは、イラストや絵を描くパソコン&スペックをプロ目線で徹底解説がおすすめです。
2、デジタル絵を描く【ペンタブレット】の選び方


ちなみにペンタブレットには板状のものに描く【板タブ】と、液晶画面に直接描き込む【液タブ】が存在しています。
板タブは安いですが慣れるために少し時間がかかります、一方の液タブはタブレットと近くアナログ感覚で描けるので慣れは早いですが液晶があるため高くなります。

★ペンタブの使い方や設定についてはペンタブ初心者がイラストを描くときの使い方と13のコツや、ワコムペンタブでデジタル絵やイラストを描く設定方法も参照してください。
3、デジタル絵を描く【ペイントソフト】の選び方

やりたいことが実現できるソフトを選びましょう

これからしっかりデジタルでイラストや漫画を描いていきたいなら、機能やサポート・将来性の観点からも実際に多くの人が使っているペイントソフトを選んだほうが安心です。
大勢が使っているソフトなら、いざ困ったときもネット上にマニュアル的な記事や動画が数多く見つかってすぐ解決できます。でもマイナーソフトだと答えが見つからないまま、挫折してしまうことも増えがちです。
その意味でも当サイトでは、現在デジタルの初心者から多くのプロまで幅広い人が実際に使っている「クリップスタジオ(CLIP STUDIO PAINT=クリスタ)」をおすすめしています。
クリスタはここ数年世界中で圧倒的シェアを誇っているペイントソフトで、リーズナブルな値段の割に機能が非常に優れていることから絵を描く(描きたい)人たちの高い支持を集めています。

②アナログと違う、デジタルならではの7つの特徴

ここでは、アナログにはないデジタルならではの特色やメリットも軽くおさえておきましょう。
手や紙が汚れない!
鉛筆や絵の具ではないので汚れることはありません、紙が破れたりもしないので筆圧が高くても安心です。
消耗品が少ない!
ペンタブのペン先は描いていると削れていくのでたまに取り替える(数ヶ月に一度程度)こともありますが、それ以外に目立った消耗品はありません。
つるつるした描き心地が気に入らない場合は、専用のオプションマットもあります(なくても問題ありません)。
絵のやり直しや微調整が何度でもできる!

上のように、絵のあたりを描きながらバランスをどんどん直していくことができます。
また消しゴムも、アナログのような消した跡をまったく残さずきれいに消すことも可能です。

一つの素材から複製、改変だって簡単!
ベースの絵を1つ描いて、複製し、表情を変えたものを作成することもカンタンです。

顔の中身だけ差し替えています

「レイヤー」が使える!
レイヤーという用紙的な要素をつかうことで、色や部分ごとに細かく分けて描いたり塗ったりしていけます。

デジタルでは複数の層に分かれたレイヤーを使い、一つの絵を部分や色ごとに細かく分けながら描いています。重ねて見ることで、一枚の絵が完成している状態です。

★レイヤーについてもっと詳しく知りたい時は、レイヤーの機能と使い方をプロがわかりやすく解説を参考にしてください。
伸ばしたり縮めたり回転させる「変形」が自由自在!

好きな範囲を選択して拡大縮小したり移動したり変形させることは、まさにデジタルならではの機能といえるでしょう
顔が大きくなりすぎたら顔だけ選んで小さくしたり、手が短かったら長くしたり、上半身が肩幅広かったら狭くしてみたり・・・好き放題の調整ができます。

拙書「ブログ×絵×ブランディング」より
フィルターやエフェクトなど、様々な効果が使える!

画面はPhotoshopです。
ペイントソフトごとに差はありますがモザイクだったり、ぼかしてみたり、逆にくっきりさせてみたり・・・いろいろな効果を絵に加えることができます。

はやくデジタル習得したいなら「イラスト講座」も活用してみよう!

※当サイトで以前開催していたイラスト講座の様子
デジタルで絵を描けるようになるには今回紹介しているようなさまざまな知識と技術も必要ですが、独学のみで進めるとどうしても遠回りになってムダな時間がかかりがちです。
せっかく機材をそろえたのに絵を描く手順やソフトの操作が理解しにくい、絵が思うように描けない、でも早くちゃんと描けるようになりたい・・・と悩むならまず「デジタルイラスト講座」で基本を教わっておくとデジタルの理解やその後の上達もだいぶスムーズになるでしょう。
以下ではデジタル初心者からきっちりうまくなっていきたい人向けの講座をいくつか紹介しておくので、独学でうまく行かずツライときには参考にしてみてください。
イラストマスターコース

©2023 Human Academy Co., Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:https://human-yakan.com/
全国展開している大手専門学校「ヒューマンアカデミー」が一般向けに運営している『イラストマスターコース』では、絵の基礎からデジタルソフトの操作・キャラクターデザイン・背景パース…など多彩なイラストスキルを学んでいけます。
通いもありますが、忙しかったり通いにくい人向けの通信講座も多く使われています。豊富な教材を使い添削で直接アドバイスをうけながら、10ヶ月弱の期間をかけて完全初心者でもじっくり上達していけることで人気です。

※DVDもあり復習もしやすくなっています
充実した内容のぶん受講料は爆安とまではいかないですが長期で学べるサービス期間や幅広く身につけられるスキルの種類、人気専門校が母体だからこそできるサポートの手厚さを考えればむしろお得と感じられるでしょう。
最近はお手軽さが売りの講座も増えてますが、イラスト講座で何より重要なのはほしい技術が習得できて今より確実に絵がうまくなれることです。その点こちらはすでに5千名以上が修了した実績もあるので、独学のように不安に感じることもなく安心して描いていけます。
CLASS101+

©CLASS 101, LLC.
公式サイト:https://class101.jp/
「CLASS101+」は2020年から新たに日本でサービスを開始した最新のオンラインプラットフォームです。講座はイラスト関連だけで29種類以上ものコースがあり、SNSでよくバズっている人気イラストレーターさんたちの内容も豊富で気楽に見ているだけでも楽しめます。
受講期間内ならいつでもどこでも見られるシステムで、スキマ時間など自由なタイミングとペースでプロの技術を学べます。クラス(レッスン)に必要なキット(教材のこと)が届いたらすぐ開始できるので、準備に悩むこともありません。
視聴は見放題プランで1,000数ある講座から自由に好きなものを見られるだけでなく割引キャンペーンも頻繁に実施されているので、タイミングが合うようならかなりお得に始められるでしょう。
デジ絵ワークショップ動画講座 ※当サイト運営です

©Create Archives/コンテンツメイカーズ .All Rights Reserved.
公式サイト:https://cm.conte-anime.jp/video-course
【デジ絵ワークショップ動画講座】は「クリスタ」の操作とデジタル絵の基本手法「アニメ塗り」が覚えられる【クリスタデビュー編】、
さらにクリスタのさまざまな特殊機能を覚えて自由な絵の表現ができる【クリスタレベルアップ編】の2章仕立てで構成された動画講座です。


※クリスタの基礎から応用までこれ一本でわかります
ジャンルごとに細かく分かれた動画を好きな時に視聴でき、忙しい人でも好きなペースで進めていけます。さらに最近主流のサブスクではなく買い切り型で視聴制限がないためあせらず何度でも復習でき、苦手部分もしっかり克服しながら上達していけるでしょう。
動画ごとのコメント欄を使えば講師から直接回答が届くので、わからず手が止まることも少なく成長していけます。また今ならオンラインの無料相談会も定期的に開催しているので、独りで悩んだりせずデジタル絵を描いていけるようになりたい人には特におすすめです。
③初心者が少しでも早くデジタルに慣れるための3つのポイント

さいごに、独学で少しでも早くデジタルが上手くなるためのポイントやコツを紹介します。
最初は人マネから入ろう!
上手い人や好きな絵を参考に描いたり模写をすることが、上達への一番の近道です。
マネして考えながら描くことで、どういう意味や理屈で描いてるのかも次第に想像できるようになっていきます。実際に手を動かしながら、絵に必要な知識や情報を蓄積していきましょう。
★プロをまねろ!絵やイラストが上達しない時の7つの解決方法も参考にしてください。
慣れと経験の要素も大きいと知っておこう!
デジタルで絵を描く作業は、アナログと似てるようで実はだいぶ感覚に違いがあります。
差を埋めるには慣れと経験を重ねるしかない部分も当然あります、焦らずじっくり進めてください。

ペンタブに慣れる効果的な方法をおさえよう!
普段使ってるマウスやキーパッドの代わりにペンタブを使うことで、感覚がなんとなく備わっていくこともあるでしょう。
とにかくさっさと手になじませることです、触っていればイヤでも慣れます。

★ペンタブに一刻も早く慣れたいときは、ペンタブ初心者がイラストを描く使い方とコツを参照してください。
まとめ

でもそれはあれもこれも全て同時にやろうとするからしんどいだけです、ポイントごとに少しずつ理解しながら進めていきましょう。
デジタルでイラストや漫画を描くために必要な道具を知り、
デジタルならではのメリットを知り、
デジタルイラストの描き方をポイントごとに少しずつ理解していく
・・・そしてひとりでうまくいかない時は記事中で取り上げたイラスト講座なども併用すれば、ばくぜんと独学で進めていくよりもずっと早く描けるようになるはずです。

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