どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
デジタルで絵を描く時に欠かせないのが、デジタルの紙と鉛筆ともいうべきペンタブレット(以降ペンタブ)です。

目次
はじめに)絵やイラストを描くプロが初心者におすすめするペンタブレット3種!

¥10,000前後:とにかくまず安いペンタブレットで、デジタルイラストを始めたい!
¥20,000未満:デジタルイラストを長く描いていくつもりで、しっかりペンタブレットを使っていきたい!
¥30,000超:しっかりデジタルで絵を描いていく、せっかくならプロを目指したい!

板状タブレットと液晶タブレットの違い

通常ペンタブというと下のような板状のものを指すことが多く、『板タブレット(略して板タブ)』と呼びます。
板タブで絵を描く時は基本的に下図のようにモニターを見ながら、板タブの上でペンを動かして描くスタイルになります。

2画面は必須ではありません
ペンタブレットには板タブ以外にもう一つ、『液晶タブレット(略して液タブ)』というものがあります。モニター画面に直接描くタイプで、要は大きなタッチパネルと考えて下さい。
液晶画面に直接専用ペンで描きます。アナログのような鉛筆で紙に描く感覚に近いので、長年アナログでやってきたプロの作家がデジタル移行する際に選択することも多くなっています。
板タブの相場¥7,000~3万に比べると、液タブは¥5万~20万と一気に高くなります。
イラストや漫画を描くためのペンタブレットを選ぶ3要素

- サイズ
- 筆圧レベル
- 価格+メーカー

サイズは描きたい絵とモニターの大きさで決めよう
板タブレットはS・M・Lとサイズが分かれています。選ぶ際はあなたのパソコンモニターを基準に考えて下さい。
- 15インチ以下 S
- 16~24インチ以下 M
- 25インチ以上 L
ペンタブの描く範囲は、モニターの画面にそのまま1:1で反映されます。そのため、モニターが大きくなるに従って小サイズのペンタブだとすこし無理が出てきます。


人の好みやクセで差も出るので、ある程度ペンタブに慣れたらより快適な環境づくりを目指してみてください!
筆圧レベルは数字が多いほど優秀
512・1024・2048・・・という数字が筆圧の基準です。
数字が高いほど描くときの微妙な力具合の差をペンタブが読み取ってくれます、あえて低いものをすすめる理由はないのであなたの予算の許す範囲で高い数字を目指すといいでしょう。

メーカーは「ワコム」にしておくと無難
WACOM(ワコム)というメーカーが、世界のペンタブの9割近いシェアを誇ってます。※それ以外のメーカーは大体ワコムより価格設定が安くなっています。
それくらい業界でもワコムが一般的です。よっぽど価格やデザインに惹かれる場合以外はワコム製のペンタブを選んでおく方が無難でしょう。
★ワコムの細かい設定に関しては、ワコムペンタブでイラストを描くおすすめプロパティ設定を解説!も参考にしてください。
選び方について気をつけたいこと

お絵描き作業スペースに合ったペンタブレットを選ぼう
漫画・イラスト・その他・・・と用途次第でペンタブの選ぶ基準はだいぶ変わりますが、意外と見逃せないのが家で確保できる作業スペースです。
机の上にパソコンのモニターとキーボードを置いて、そこにペンタブがさらに加わるので必然的にある程度の広さが必要となります。

ペイントソフト同梱タイプは本当に値段安いのか?
ペイントソフトと呼ばれるお絵描き用のソフトが多数あります、ワコムのペンタブ商品にはそれらのうちの1つと一緒に販売されているタイプもあります。
まとめ買いでお得になることもありますが、選んだものが使いにくいソフトだと意味がないのであなたの目的にあったソフトかどうか確認のうえ購入してください。
基本的には、現在最も売れている「クリップスタジオ(CLIP STUDIO PAINT)」というソフトを選んでおけばいいでしょう。
ワイヤレス機能って必要?

ペンタブにワイヤレス機能が登場したとき言われていたのは、有線と比べると若干のタイムラグが起こるという点でした。
絵を描いてる時にスッスッと気持よく線が出てこないのはすごくストレスになるんですが、おそらく最近出ているものに関しては相当部分解消できているでしょう。
ワイヤレスキットも付属や別売りがあるので、調べて好みのものを選んでください。デスクトップPCのみで使うなら有線、ノートならワイヤレス・・・という選び方でもいいでしょう。

ペンタブの消耗品について
替芯とタブレット上に敷くマット的なものが、ペンタブの消耗品にあたります。
ただワコムシリーズは最初から替芯が使い切れないほどついてますし、マットは替えたりする人をあまり見たことがないので実質不要でしょう。

購入後、イラストや漫画を描いていく際に特に気にしたいこと

ペンタブレットが使いにくい時には使いやすいように設定を変えていこう
ペンタブの設定はかなり細かい部分まで好きなように変えられます、ペンタブ自体のプロパティやソフトで変更出来る部分もあります。

描いててどうもうまくいかないと感じたら状況を検索すると対策が出てくるので、我慢して使い続けるんじゃなくどんどんあなた好みに改善していきましょう。
タッチ機能やボタンが不要と感じたらいっそオフにするのもあり

板タブ側のホイールやボタンには様々なショートカットを設定して使えて、タッチ操作も可能です。
更にペン側の握り部分にはボタンがあり同様に設定できます、鉛筆の消しゴムのようなボタンもあります。

でもそのままにしておくと誤作動の元なので、『邪魔だな・・・』と感じるようならいっそ機能を切りましょう。

ドライバに不具合が起きたらアップデートか再起動
ワコムペンタブのドライバの不具合はたまに起こります、つながってるのにペンタブがつながってないと表示されたり設定でタッチ機能を全て切ってるのに気が付くと不意に復活したりします。

★ペンタブの使い方が知りたいときは、ペンタブ初心者がイラストを描く使い方と13のコツをおさえよう!を参考にしてください。
最後にチェック)絵のプロが特におすすめしたいペンタブレット3種

最後にあらためて、記事のはじめでも挙げたペンタブを文中で記載したポイントも踏まえて改めてまとめます。ここまで読んだらあなたに最適なものが選べるはずです。
とにかくまず安いペンタブで、デジタルイラストを始めたい!
¥10,000前後 Sサイズ 筆圧1024

家にあるパソコンとこのペンタブで、まずは無料ペイントソフトや体験版を試してみるのもいいでしょう
あるていどのデジタルイラストを長く描いていく想定で、しっかりペンタブを使っていきたい!
¥20,000未満 Mサイズ 筆圧1024

しっかりデジタルで絵を描く、プロだって目指したい!
¥30,000超 Mサイズ 筆圧8192

これから本気でデジタル絵をやりたい場合のみ、おすすめします
まとめ

快適な道具選び・作業環境づくりは、デジタルで絵を描くために欠かせない要素です。



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