どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
画力・技術的に際立った方ではまったくなかったですが、そんな自分でも長年やってこれたのは作業の手が早いのがかなり大きかったんだろうと振り返ることがあります。
もし絵を早く描けずに悩んでいたら、今回紹介する12のコツをぜひ意識してみてください。
目次
一枚のイラストを早く完成させる方法は最初の準備がとにかく重要!
絵を早く描くためには描きはじめる前の準備が特に重要です。
準備は習慣化できてしまえばいつも同じペースで描けるようになるので、まずは以下の4つのことから意識してみてください。
集中力を疎外するものを目の前から遠ざける
可能な限り目線に余計なものが入らないようにしましょう。
いらない小物は机の上からなくしスマホは引き出しやカバンに片づけて、モニターと目の間にも邪魔なものがないようにしてしまいます。
描き出す前にイメージをしっかり固めて途中でなるべく悩まない
描こうとしている絵やイラストの方向性、構図、イメージをあらかじめつくっておくと描いてる途中で悩むことが減ります。
描きながら修正していくことは当然ありますが、イメージを持たないままやみくもに描いてくよりゴールがしっかり頭に浮かんでる方がスムーズに到達できるものです。
アナログからデジタルに移行する
もし現在アナログでしか絵を描いていないなら、ぜひデジタルを検討してみましょう。
いくらでもやり直しが効いて調整できる分、ムダな緊張感を減らして効率よく絵を描く作業が進められるようになるでしょう。
ショートカットを使いこなす
デジタルで描くなら、拡大・縮小・反転・・・など、頻繁に使うコマンドはショートカット設定をして効率よく描く作業ができるようにしましょう。
細かいことの積み重ねが、やがて大きな差へとつながります。
デバイスを使う
あわせて、ショートカットを使用するためにキーボードではなく専用デバイスを使ってみることも有効です。
小さめのゲームコントローラーや、絵を描くために開発された商品など様々あるので気になったら積極的に試してみましょう。
少しでも早くデジタル習得したいときのおすすめ手段とは?
デジタルやクリスタで自由に絵を描くにはいくつかの知識と技術も必要です、でも独学だけで進めていると自分が取り組んでいることが正解かどうか判断つかずにムダな時間がかかりがちです。
実は絵やデジタルが早く上手くなりたいなら、絵のわかる第三者からアドバイスを受けながら練習する方が圧倒的に近道なんです。
せっかくデジタルの機材をそろえたのに絵を描く手順やソフトの操作がわからない、思うように描けない…と悩むなら一度「イラスト講座」で教わるとデジタルの理解やその後の成長がだいぶスムーズになるでしょう。
以下ではイラスト初心者さん~中級者まで人気の講座を例として紹介するので、思うように上達できず悩んだら参考にして下さい。
「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
全国展開している大手専門校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学べるので、独学のような不安や心細さも少なく実力アップをめざせます。
通いもありますが、最近は便利なオンラインや動画講座が多く利用されています。個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストの技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットまであるので、一人で絵を描いてて悩んでもすぐ疑問を解消できます。また受講終了後も教材が手元に残るので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然かもしれませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など描いて楽しむ技術・知識をこれほど幅広く身につけられる講座は他にそうありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実にうまくなりたい人に特におすすめです。
絵を描く時はテクニックとスピードの両輪を追求していこう!
絵のスピードを今よりもっと上げていくための、具体的な3つのコツも知っておきましょう。
長いストロークで線画を描く
線画の際に細かい線を重ねるやり方だとどうしても時間を食ってしまいます。
キレイな線を描こうとするとどうしてもそうなりがちですが、間近で見ると荒れてるようでも色を塗って仕上げたら全く気にならないような線画が上手い人の技術です。
最初は難しいかもしれませんがなるべく一つのスクロールで長めの線を描く訓練を進めましょう、細かい修正が減ればそれだけ一枚の絵の完成にかかる時間も減っていきます。
★線画のコツについて知りたいときは、初心者必見!デジタルイラストの線画をきれいに描く8つの極意も参照してください。
細かく描き込む、あえて省くところのメリハリを活かす
全体的に同じ密度で絵を描いてると、どうしても時間がかかってしまいます。
色々な人の絵を見て、キャンバスの中で描き込んでる部分と抜いてる部分の差を研究してあなた自身の絵に取り入れていってください。
完璧主義をやめて適度な割り切り方も覚えよう
いつまでも描くのもいいですがそういうやり方ではなかなか上達につながりません、いい意味でどこかで折り合いをつけて完了させることが必要なときもあります。
妥協のように絵の質を落とすわけじゃなく、抜いても問題ない部分の労力を抜く・・・というイメージになります。
絵を描くスピードを上げたい時の効果的なトレーニング
最後に、効果的と考えられることを3つ挙げておくのでもしまだやっていないことがあったら試してみてください。
先を考えながら描く
前述の『描き出す前にイメージをしっかり固めて途中で悩まない』にもつながりますが、考えていたイメージに最終的にどうたどり着くかを常に考えながら手を動かしてみてください。
集中力の低下とともに目指す方向は散漫になりがちですが、最後までイメージを追いかけ続けられると結果的にスピードが早く出ていたということはよくあります。
時間を区切って描く訓練をする
例えばラフは30分、線画は30分、着色は1時間・・・などあなたが普段描いてるより多少早い目標を決めて描くトレーニングも有効です。
時間内に終わらせるために、どこを描き込んでどこを抜くかなどの見極めも次第にできるようになっていきます。
絵を早く描くためにはとにかく、経験値を積む
これまでのことを踏まえてひたすら経験を積み重ねていきましょう、そのときにはぜひ考えながら描くことを強く意識しながら取り組んで下さい。
★「考えながら描く」ことについて詳しく知りたい時には、絵やイラストが上手くなる方法を現役アートディレクターが伝授!も参照してください。
まとめ
絵が上達する秘訣はノウハウを知って満足して終わるんじゃなく、即実践して肌に叩き込んでしまうことです。
一度やった上で合わないと感じるならやめて別の方法を取ったって構いません、でもまず試さないことには何も始まらないし変わらないでしょう。