どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵やイラストの仕事につきたいと思っても、業界ではたらいた経験がないとどう進めていけばいいか悩むんじゃないでしょうか?

ということで今回は完全業界未経験から絵を描く仕事に進む方法について、実際に長年絵の仕事で勤めてきた目線も交えながら詳しく紹介していきます。
目次
最優先! 絵やイラストの仕事につきたいならまず最低限の絵のレベルを身につけよう

絵の仕事につくには特別な資格はいりませんが立派な特殊技能の必要な仕事です。企業の求める技術がないと、そもそも仕事を得ることさえかないません。
まだ技術や画力が未熟で今後独学での上達にあまり自信がないなら、絵やイラスト系の専門学校も検討してみるといいでしょう。
一定の費用や時間は必要ですが、絵の仕事で求められる知識やスキルを手に入れて就職活動までバックアップしてもらえます。独りでやみくもにやるよりも、レールを敷いてくれるぶん進めやすいはずです。
絵を仕事にするための技術をまずきちんと習得したいときには「ヒューマンアカデミー」や「代々木アニメーション学院」など、イラスト関連業界への就職実績が高いことで知られる学校の情報収集から始めてみてください。
①「ヒューマンアカデミー」

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公式サイト:https://ha.athuman.com/
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境で、在学デビューや早期内定も可能です。インターンシップを経験した学生の7~8割は通った企業にそのまま就職・アルバイト採用されている実績もあり、就活面でも助かる場面が多くあるでしょう。
全国18校展開していて地方在住でも通いやすく、都心の仕事情報も校内で共有できるため不利になりません。イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業が評判で、一人ひとりの長所を伸ばす指導をしてくれるので初心者でも安心です。
通い以外に、完全在宅型の「通信講座」も多く利用されています。世間がどんな状況でもあなたの自由な時間とタイミングで将来必要な技術が身につけていけるのは、助かる場面も多いんじゃないでしょうか。
②「代々木アニメーション学院」
公式サイト:https://www.yoani.co.jp/
42年という長い歴史をほこる、イラストやアニメなどのエンターテインメントに特化した有名校です。すでに12万人を超える卒業生たちとのパイプは、就職活動だけでなく実際に働いてからも力強い支えに感じられるでしょう。
数多くの業界関係者たちと密接につながっているメリットを最大限活かし、それぞれのジャンルで今まさに求められている最新のスキル・流行を最速で学べる環境が整っています。こちらも全国に10校以上展開しているので、どこに住んでいても通いやすいでしょう。
また最近は学生以外で絵の仕事に進みたい人へのサポートにも力を入れていて、忙しい社会人でも働きながら学びやすい夜間や土日の週1コースも人気を集めています。
働いてるけどイラストレーターの夢もあきらめたくない、そんな社会人でも利用しやすい『イラスト講座』とは?
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあります。
特に最近は感染対策のためオンライン型の通信講座も増えているので、自宅で好きなタイミングで学びやすくなっており平日昼間働いてる人も以前より利用しやすくなっているんです。
公式サイト:https://human-yakan.com/
たとえば専門学校でも紹介した「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・キャラクターデザイン講座』などは、プロの講師からアドバイスをもらって描き方をじっくり学んでいけるため独学のような不安や心細さも少なく進めていけます。
通いの形式以外に、完全在宅型の『通信講座』も多く利用されています。通信講座は感染の影響で急遽始めた企業も多いですが、こちらは長年運営していてすでに5千人以上もの人が修了した実績もあるので他よりノウハウも多く安心して学んでいけるはずです。

※学校主体らしく教材も充実しています
学校運営の強みがあるとはいえ、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…などイラストを描いて楽しむための技術/知識をここまで一通り身につけられるイラスト講座は他になかなかありません。
進め方にもよりますが2年通う専門学校の半分以下の期間で絵を仕事にする技術が学べてさらに費用も専門の2割弱程度ですむので、予算や時間をなるべくおさえたいときは特におすすめです。
ウデを磨きつつ、絵の仕事の種類を知って進む方向性を固める

絵の技術や知識を高めながら同時にやっていきたいことが、仕事の種類を知って実際にどの方向に進んでいくか固めることです。
最初からイラストやマンガなどジャンルが明確に決まっているならいいですが、それほどでもないならあなたがどこに向かって進むか決める必要があります。
ジャンルをきちんと絞ることで、その仕事につくために必要な技術・デジタル知識も明確になります。
絵を仕事にするために何を勉強していけばいいのか、現状何が不足しているのかもつかんで対応していけるでしょう。

初心者や仕事未経験の状況でよく悩みがちなことと対処法
一度も働いたことのない分野に進みたい時は、なんだかんだ悩むものです。

自分の技術が仕事の現場で通用するのか不安・・・

でもプロの世界には自分より上手い人が大勢いる・・・そんな中に入れるの?
自分の力って本当にプロで通用するのかな??
なんとか仕事につけたとしても、そのあとちゃんと続けていけるんだろうか???
知っておいてほしいのは働きながら画力は上がっていくという事実です、最初からうまいにこしたことはないですがいきなり超プロ級である必要なんてありません。

絵の仕事って収入が安いって聞くけど・・・大丈夫?
しんどさのわりに給料が安い絵の仕事もたしかにありますが、普通レベルの給与や休みをもらって絵を描いて働くことだってちゃんとできるんです。
それが、フリーランスではなく会社に属して社員として絵やイラストを描く仕事をしていく道です。
フリーだと日々仕事を探して数年頑張っても収入が安定しない・・・なんてこともよくありますが、社員として働けばそんな心配は減らせます。
ポートフォリオや履歴書・職務経歴書など、求人応募書類に関する注意点

絵やイラストを描く仕事につく場合に最重視されるのは当然、絵の技術です。
応募するときのポートフォリオにはあなたの画力がわかるものをしっかりのせてアピールしましょう、逆にマイナスに働くかもしれない昔のまずい絵は数合わせのためでもやめたほうが無難です。
提出の際、イラスト1枚ごとのJPGで渡すと見る側はそれだけでうんざりしてしまいます。連番PDFにするなど、人に見てもらうための配慮をしてください。
技術や作業において、できないことをできると嘘つくことは絶対やめておきましょう。

面接時の最大のポイント
面接で特に注目して見られるのは、一般的なコミュニケーション能力があるかどうかです。普通に人の目を見てしっかり話すなど、基本的な部分が備わっていれば問題ありません。
逆に一般的な会話が成立しないと厳しいので気をつけてください、ボソボソした話し方にならないようあせらず対応しましょう。

また仕事に取り組む姿勢や会社で販売している商品への興味、専門ではない仕事への好奇心もあわせてアピールできると強いでしょう。
これしかできない、したくないという姿勢を見せてしまうとマイナス要因になりがちです。
未経験から絵を描く仕事に進むために効果的な方法とは?

最後に、未経験の状態から絵の仕事に進むための手段について3つほど紹介します。

①SNSなどでお手軽に絵の配信を始めてみる
今はTwitterやInstagramなどのSNSで、自分の描いたイラストやマンガを投稿して発信する人が非常に増えています。
もちろん最初はなかなかいい反応はえられないですが、回数を重ねるごとにすこしずつ反応も上向いていくでしょう。
大事なのは、現状のあなたの学生や会社員という安定した状況を何も変えないまま安全に絵を将来の仕事にするための最初の一歩を踏み出せるということです。
即仕事につながるわけではないですが、ひとの目を通すことで絵の弱点やいいところもわかっていきます。それらのフィードバックは、独学だけよりもはるかに多くのことをもたらしてくれるでしょう。
投稿しているものの反応がすこぶるよければ編集者の目に止まったりもしますし、マンガなどが書籍化されたりする人だって実際に何人も出ています。
たとえ確率が0.0001%だとしても、そもそも情報発信を始めないなら可能性は永遠に0のままです。

②フリーランスサイトに登録して仕事を獲得する
在宅ワークや副業ブームで年々人気の高まっているフリーランスのスキル系サイトに登録しておき、絵の仕事の依頼が来るのをまったりコンペ形式の提案に応募して仕事を獲得する方法もあります。
最初はなかなかうまくいかないですが、小さな仕事でも回数を重ねることで目に見える実績につながりじょじょに仕事を得やすくなっていきます。
ただコンペ形式は狭き門なので、何回やっても通らないことだってあるでしょう。
ですがそれは単にクライアントの求めているものに絵柄がミスマッチしているだけという可能性もあるので、悪く考えすぎないことが必要です。

③まずはお手軽なアルバイトや派遣の状態で働いてみる
バイトや派遣として今すぐ絵を描く仕事につきたいなら、数多くある求人サイトで『未経験可』のものを探すことから始めてみるといいでしょう。
大切なのは、サイトの情報更新のたびにまめに目を通す事です。

まとめ

未経験だとどうしても悩むことは多くなりますが、逆に今は進め方が様々ある時代なのでとにかく試してみるという姿勢が非常に重要とも言えます。
自分は未経験から30で絵の仕事について働いていき独立しましたが、最初に踏み出す一歩がなければ今どうなっていたか・・・検討もつきません。
