どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵やイラストの仕事につきたいと思っても、業界ではたらいた経験がないとどう進めていけばいいか悩むんじゃないでしょうか?

ということで今回は完全業界未経験から絵を描く仕事に進む方法について、実際に長年絵の仕事で勤めてきた目線も交えながら詳しく紹介していきます。
目次
基本的なスキルを磨きつつ、絵の仕事の種類を知って進む方向性を固めていこう!

最初に取り掛かるのが、絵の技術や知識を高めつつ仕事の種類を知って実際にどの方向に進んでいくか固めることです。
最初からイラストやマンガなどジャンルが明確に決まっているならいいですが、それほどでもないならあなたがどこに向かって進むか決める必要があります。
ジャンルをきちんと絞ることで、その仕事につくために必要な技術・デジタル知識も明確になります。
絵を仕事にするために何を勉強していけばいいのか、現状何が不足しているのかもつかんで対応していけるでしょう。

初心者や仕事未経験のときによく悩みがちなことと対処法
一度も働いたことのない分野に進みたい時は、なんだかんだ悩むものです。

自分の技術が仕事の現場で通用するのか不安・・・

でもプロの世界には自分より上手い人が大勢いる・・・そんな中に入れるの?
自分の力って本当にプロで通用するのかな??
なんとか仕事につけたとしても、そのあとちゃんと続けていけるんだろうか???
知っておいてほしいのは働きながら画力は上がっていくという事実です、最初からうまいにこしたことはないですがいきなり超プロ級である必要なんてありません。

絵の仕事って収入が安いって聞くけど・・・大丈夫?
しんどさのわりに給料が安い絵の仕事もたしかにありますが、普通レベルの給与や休みをもらって絵を描いて働くことだってちゃんとできるんです。
それが、フリーランスではなく会社に属して社員として絵やイラストを描く仕事をしていく道です。
フリーだと日々仕事を探して数年頑張っても収入が安定しない・・・なんてことはよくありますが、社員として働けばそんな心配は大きく減らせるでしょう。
社員としてイラストの仕事で働きたいときの『近道』とは?

絵の仕事につくには特別な資格はいりませんが立派な特殊技能の必要な仕事です。企業の求める技術がないと、そもそも仕事を得ることさえかないません。
まだ技術や画力が未熟で今後独学での上達にあまり自信がないなら、絵やイラスト系の専門学校も検討してみるべきでしょう。。
学校なのでもちろん一定の費用や時間は必要ですが、絵の仕事で求められる知識やスキルをあらかじめ手に入れて就職活動までバックアップしてもらえます。独学でやみくもにやるよりも正しいレールを敷いてくれるぶん、だいぶ進めやすいでしょう。
以下では例としてイラスト関連で人気の高い専門学校を3つほど紹介しておくので、参考にしてみてください。
代々木アニメーション学院
公式サイト:https://www.yoani.co.jp/
42年の長い歴史と高い知名度をもつ、エンターテイメントに特化した有名校です。すでに12万人以上もの卒業生がいて業界内にも無数のパイプがあるので、就職活動時だけでなく実際に働きだしたあとも人脈に助けられたり心強く感じる機会が多くなるでしょう。
アニメ・ゲーム・イラストなどエンタメ関係者と密接につながっている状況を活かし、各業界でいま求められている最新技術や設備をすぐ学び吸収できる環境が用意されています。単なるイラストスキルにとどまらず関連ノウハウ・デジタル技術など実践的な能力を身につけられるので、即戦力のプロとして成長していけるはずです。
環境や学べる内容が充実しているため絵の仕事に転職したい社会人も多く利用していて、特に最近では働きながら学びやすい夜間・土日や週一のコースなども人気を集めています。
ヒューマンアカデミー

©2022 Human Academy Co., Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:https://ha.athuman.com/
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を特に重視している学校で、頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割がそのまま企業に就職・アルバイト採用されているほどの実績もあるので、就活時の不安も少なく進められるでしょう。
全国に18校展開しているため地方在住でも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も校内で共有できて不利に働きません。イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業も評判で、苦手と感じる部分も一人ずつによりそった指導で克服に導いてくれます。
昼間の授業以外に夜間/週末講座があるだけでなく一般向けの『イラスト講座』も運営されていて、学校より費用や時間をおさえて絵が上達したい多くの人に利用されています。また人気の通信講座も整っているので、希望や現状にあわせた利用も他校より検討しやすいはずです。
アミューズメントメディア総合学院

COPYRIGHT © アミューズメントメディア総合学院 All rights Reserved.
公式サイト:https://www.amgakuin.co.jp/
他の学校にない大きな特徴としては、学内に「出版事業部」をもちマンガ・イラスト本などを企画し外部企業と連携した商品開発を行っていて学生にとっての貴重なデビューチャンスが備わっている点です。
校舎こそ東京・大阪の2箇所ですが、学習過程で実際の商品をつくって市場に送りだせる実践型スクールで業界就職率94%と高い実績を誇っているのはクリエイター志望の人にとって大きな魅力に映るんじゃないでしょうか。
卒業後の進路・職種にも幅広く対応していて、生徒一人ひとりの適正を見きわめた徹底した個別指導でデビュー&就職のサポートをしてくれています。将来の悩みや不安も、丁寧に相談に乗ってくれるので不安が少なく進んでいけます。
現在すでに働いてるけどイラストレーターの夢もあきらめたくない! そんな社会人でも利用しやすい『イラスト講座』とは?
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあります。
特に最近は感染対策のためオンライン型の通信講座も増えているので、自宅で好きなタイミングで学びやすくなっており平日昼間働いてる人も以前より利用しやすくなっているんです。
ヒューマンアカデミー「イラスト・キャラクターデザイン講座」

©2021 Human Academy Co., Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:https://human-yakan.com/
上でも取り上げた専門学校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・キャラクターデザイン講座』は講師からアドバイスをもらいながら絵の描き方を学んでいけるので、独学のような不安や心細さも少なく進めていけます。
通いの講座もありますが、最近はオンラインの『通信講座』が多く利用されています。通信は感染の影響で急遽始めた企業も多いですが、こちらは長年運営していてすでに5千人以上もの人が修了した実績もあるので他よりノウハウも多く安心して学んでいけるでしょう。

※教材も充実しています
自由なタイミングで学べるため、仕事が忙しい人でもスキマ時間など好きなペースでイラストの技術を伸ばしていけます。受講終了後も教材が手元に残り内容もDVDで確認できるので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然とはいえ、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザインなどイラストを描いて楽しむ技術・知識をここまで一通り身につけられる講座はそうありません。独学でムダに遠回りすることなく、早く着実に絵がうまくなっていきたい人には特におすすめです。
ポートフォリオや履歴書・職務経歴書など、求人応募書類に関する注意点

絵やイラストを描く仕事につく場合に最重視されるのは当然、絵の技術です。
応募するときのポートフォリオにはあなたの画力がわかるものをしっかりのせてアピールしましょう、逆にマイナスに働くかもしれない昔のまずい絵は数合わせのためでもやめたほうが無難です。
提出の際、イラスト1枚ごとのJPGで渡すと見る側はそれだけでうんざりしてしまいます。連番PDFにするなど、人に見てもらうための配慮をしてください。
技術や作業において、できないことをできると嘘つくことは絶対やめておきましょう。

面接時の最大のポイント
面接で特に注目して見られるのは、一般的なコミュニケーション能力があるかどうかです。普通に人の目を見てしっかり話すなど、基本的な部分が備わっていれば問題ありません。
逆に一般的な会話が成立しないと厳しいので気をつけてください、ボソボソした話し方にならないようあせらず対応しましょう。

また仕事に取り組む姿勢や会社で販売している商品への興味、専門ではない仕事への好奇心もあわせてアピールできると強いでしょう。
これしかできない、したくないという姿勢を見せてしまうとマイナス要因になりがちです。
未経験から絵を描く仕事に進むために使えるその他の手段まとめ

最後に、未経験の状態から絵の仕事に進むための手段について3つほど紹介します。

①SNSなどでお手軽に絵の配信を始めてみる
今はTwitterやInstagramなどのSNSで、自分の描いたイラストやマンガを投稿して発信する人が非常に増えています。
もちろん最初はなかなかいい反応はえられないですが、回数を重ねるごとにすこしずつ反応も上向いていくでしょう。
大事なのは、現状のあなたの学生や会社員という安定した状況を何も変えないまま安全に絵を将来の仕事にするための最初の一歩を踏み出せるということです。
即仕事につながるわけではないですが、ひとの目を通すことで絵の弱点やいいところもわかっていきます。それらのフィードバックは、独学だけよりもはるかに多くのことをもたらしてくれるでしょう。
投稿しているものの反応がすこぶるよければ編集者の目に止まったりもしますし、マンガなどが書籍化されたりする人だって実際に何人も出ています。
たとえ確率が0.0001%だとしても、そもそも情報発信を始めないなら可能性は永遠に0のままです。

②フリーランスサイトに登録して仕事を獲得する
在宅ワークや副業ブームで年々人気の高まっているフリーランスのスキル系サイトに登録しておき、絵の仕事の依頼が来るのをまったりコンペ形式の提案に応募して仕事を獲得する方法もあります。
最初はなかなかうまくいかないですが、小さな仕事でも回数を重ねることで目に見える実績につながりじょじょに仕事を得やすくなっていきます。
ただコンペ形式は狭き門なので、何回やっても通らないことだってあるでしょう。
ですがそれは単にクライアントの求めているものに絵柄がミスマッチしているだけという可能性もあるので、悪く考えすぎないことが必要です。

③まずはお手軽なアルバイトや派遣の状態で働いてみる
バイトや派遣として今すぐ絵を描く仕事につきたいなら、数多くある求人サイトで『未経験可』のものを探すことから始めてみるといいでしょう。
大切なのは、サイトの情報更新のたびにまめに目を通す事です。

まとめ

未経験だとどうしても悩むことは多くなりますが、逆に今は進め方が様々ある時代なのでとにかく試してみるという姿勢が非常に重要とも言えます。
自分は未経験から30で絵の仕事について働いていき独立しましたが、最初に踏み出す一歩がなければ今どうなっていたか・・・検討もつきません。

▼参考記事
イラストや絵を描くおすすめパソコン&スペックを絵のプロが徹底解説