どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。

ということで今回はデジタルの絵やイラストがずるいと言われていた代表的な理由を、長年絵を仕事にしてきたプロ目線も交えて詳しく紹介していきます。

目次
- 1 ①時間と労力が節約できる! デジタルならではの時短テクニック
- 2 ②何度失敗したってやり直せる?アンドゥ機能でミスを修正
- 3 ③複雑な絵だって分解すれば難しくない! レイヤー機能でカンタン制作
- 4 ④まさに無限大∞の可能性? 豊富な色とブラシで自由自在な表現を
- 5 ⑤高品質な作品でもここまで手軽に!デジタル技術の日々の進化がクリエイターを後押し
- 6 ⑥SNSでの評価も獲得しやすい! インターネットの普及が力になる
- 7 ⑦オンラインでの共同制作も可能!まさに デジタルならではのコラボ
- 8 ⑧同じ要素の繰り返しだって余裕! コピーやペースト機能で効率アップ
- 9 ⑨意外と環境に優しい面も? デジタルはアナログと比較して案外エコ
- 10 早くデジタルに慣れて自由に描きたいなら効率いい手段も使ってみよう!
- 11 まとめ
①時間と労力が節約できる! デジタルならではの時短テクニック

デジタルでは、ペイントツールの自動化が可能な部分も多くあります。
例えば人気ペイントソフト「クリップスタジオペイント(以下、クリスタ)」の「自動着色」機能を使えば、品質の差はあるにしても短時間で色付けが完了します。
それ以外でもデジタルという便利ツールを使うからこそ、ラクしながらアナログでは不可能な表現ができるのはやはり大きなメリットです。

▼参考記事
クリップスタジオ便利機能総まとめ!知らないと損するテクニック30選
②何度失敗したってやり直せる?アンドゥ機能でミスを修正

ペイントソフトなどデジタルツールに基本的に備わっている『アンドゥ(=直前の操作を取り消して元の状態に戻すこと)』機能は、一度描いた線を消すことができるため失敗が許される環境というのがアナログにはない大きな利点です。
ペンタブレットで誤って線を引いてしまった場合でもすぐに元に戻すことが可能なので、これがなければもはや絵が描けない・・・なんて人も少なくないでしょう。
昔よく言われていた意見としては【アンドゥに頼りすぎると技術向上がおろそかになる】といったものでしょうか、たしかにちゃんと失敗も経験しながら挑戦して学んでいく姿勢は大切です。

③複雑な絵だって分解すれば難しくない! レイヤー機能でカンタン制作

※レイヤーのイメージ
デジタルでは、複数の『レイヤー』を使用しながら絵やイラストを制作できるのも大きなメリットです。
例えば背景・キャラクター・影などを別々のレイヤーに分けて描いておくことで、後から修正や調整がカンタンになります。

レイヤーは多すぎると作業が煩雑になったりデータが重くなることもあるので、適切なレイヤー管理は一緒に覚えていきたいところですね。
▼参考記事
クリップスタジオレイヤー分け方のコツ!わからないと悩まず管理できる5+1の方法とは?
④まさに無限大∞の可能性? 豊富な色とブラシで自由自在な表現を

※クリスタの画面
クリスタに代表されるデジタル用ペイントソフトでは、さまざまな種類のブラシや無数の色が用意されていて油絵風の筆使いや水彩画のようなタッチも簡単に再現できます。
これにより、絵を描く人はアイデアを自由に表現していけます。アナログだとどうしても新しい道具を買わないとできないこともありますが、デジタルは無料や安い素材を加えるだけで済んだりもします。
もちろん表現方法が多すぎると描く上で迷いやすくなることにもつながるので、自分自身のお絵描きスタイルやコンセプトはハッキリさせておくべきでしょう。

▼参考記事
クリップスタジオブラシサイズの変更方法とショートカットをマスター!
⑤高品質な作品でもここまで手軽に!デジタル技術の日々の進化がクリエイターを後押し

デジタル技術の進化により、iPad ProやWacomのCintiqなど高性能なペンタブレットが登場して誰でも手軽に高品質な作品を作成しやすくなりました。
特にタブレットの携帯性は重要で、家の中でしか不可能だったデジタルお絵描きが公園でも電車内でもスケッチ感覚で楽しめるようになったのは大きいでしょう。
機材を選ぶときはどんな環境で描いていきたいかを購入前にきちんとイメージして、後悔のない選択をしていくようにしてください。
▼参考記事
イラストや絵を描くおすすめパソコン&スペックを絵のプロが徹底解説
デジタルイラスト初心者がiPadで絵を描き始めるときのポイント
⑥SNSでの評価も獲得しやすい! インターネットの普及が力になる

デジタル絵やイラストはSNSやブログにアップすることがカンタンなので、多くの人に自分の作品を見てもらえる機会もどんどん増やせています。
InstagramやTwitterで作品をシェアすることで、瞬く間に多くの「いいね!」を獲得する人も少なくありません。
アナログの場合はまず描いた絵をスキャンしてきれいに処理して・・・という段取りがいるので、どうしてもこの点ではだいぶ不利に働くでしょう。
もちろんSNSの評価や承認欲求だけにとらわれすぎず、芸術性や独自性を追求することも忘れないようにする必要があります。

⑦オンラインでの共同制作も可能!まさに デジタルならではのコラボ

デジタルでは、オンライン上で他の描き手さんたちと簡単に共同作業ができます。
漫画家さんがアシスタントさんたちにオンラインで指示を出して作成してもらったり、クリエイター同士がオンラインで作品を共有して意見を交換しながら制作を進めるなんてことも可能です。
もちろんオンラインでの相手とのコミュニケーションや著作権の扱いには注意が必要ですが、直接対面や電話でしかやり取りできなかった頃に比べるとずいぶん環境も変わりましたね・・・。
▼参考記事
『#デジ絵作業環境』PCでイラストを描く机周りをプロはこうしている
⑧同じ要素の繰り返しだって余裕! コピーやペースト機能で効率アップ

参照)ブログアイキャッチ用に差分素材を並べたもの
デジタルならではのコピーやペースト機能を利用することで、上のようにキャラの表情やポーズ差分を作成したり大量に並べるなんてことも簡単です。
アナログではコピーして貼り付けるという段取りでやっていましたが、デジタルならそれより早く効率的に作品を仕上げることができるために・・・ちょっとずるいと感じる人も昔はいたそうです。

コピペもうまく使うことで作品の表現の幅が増えるので、上手に使っていきたいところですね。
⑨意外と環境に優しい面も? デジタルはアナログと比較して案外エコ

デジタルでのお絵描きは紙やキャンバス、絵の具などの消耗品を使わずに済むため環境に優しいとも言われています。

もちろん電力消費や電子廃棄物の問題はあるので、環境への影響を考慮したデバイス選びや使用方法も今後はより重要になってくるでしょう。
早くデジタルに慣れて自由に描きたいなら効率いい手段も使ってみよう!

デジタルやクリスタで自由に絵を描くにはそれなりの知識や技術も必要ですが、独学だけで進めていると練習が正解かわからず遠回りになりがちです。
実は絵やデジタルが早く上手くなりたいときは、絵のわかる第三者からアドバイスを受けながら練習した方が圧倒的に近道なんです。

逆にもしそういう人が身近にいないなら、一般向けのイラスト講座を使えばひとりでやみくもに進めるよりだいぶスムーズに上達していけるでしょう。
以下ではデジタルイラストやクリスタ初心者さん向けの講座を例として紹介しておくので、上達できず悩んだら参考にして下さい。
「デジ絵ワークショップ」動画講座

公式サイト:https://cm.clipstudio/video-course
『デジ絵ワークショップ』はクリスタの操作とデジタル絵の基本「アニメ塗り」が覚えられる【デビュー編】、さらにクリスタの特殊機能を学べる【レベルアップ編】で構成された動画講座です。
購入者だけが視聴できるYouTubeの限定公開システムにより、多くの人が普段から見慣れているYouTubeのあの画面でいつでもどこでも受講できます。

※動画講座の画面、右上は講師のハシケン(本人)ですw
内容がわからないときは動画ごとのコメント欄に書き込めば直接講師より回答が届くので悩んで手が止まることも少ないでしょう、受講者の年代が30~70歳以上と幅広いのも特徴的です。
支払いは初回購入時のみで一般の講座よりも安く視聴も無制限なので、受講期限にあせることなくあなたのペースでじっくり学んでいけるでしょう。
今すぐクリスタを覚えて「早くデジタルで自由に絵を描きたい」大人の方におすすめしたい、使い勝手のいいデジタル講座です。
まとめ

デジタル絵やイラストがずるいと言われる理由は効率性や便利さ・自由度の高さ・・・など多くのメリットによる裏返しも大きかったはずです。
当初こそ叩かれる状況も一部ありましたが、2023年の今となっては過去の話です。むしろ今は【AIイラスト画像生成】が出てきたことにより、また2000年代と同じような流れが再燃しているようです。
・・・デジタルもAIも、結局は絵を描くために個人が選んで使うツールの一種にすぎません。ほっといても他人が使うのであれば、先行して覚えて自由に活用できた方がメリットも大きいんじゃないでしょうか。

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