どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
『手』・・・って、難しくないですか?

ということで今回は特に絵を描き始めたばかりの初心者さんに向けて手を上手くなるためのコツや練習方法、また役に立つおすすめツールについて紹介していきます。
目次
手の描き方が上手くなると絵の質が一段引き上げられる?


日々イラストレーターさんたちの絵に赤で修正を入れたりしていましたが、実はイラストがすごく上手くても手がちょっと苦手という人は少なくなかったんです。
人気の漫画でもちょっと手が・・・ということはあったりします、そのくらい『手』というパーツは絵としての難易度が高いといえるでしょう。

でも難しい分、手をちゃんと上手く描けると絵の全体的な質も一段階引きあがります。
また手をしっかり描くことでキャラの心理表現までできるようになります、苦手意識も強い部分ですがうまくなればいいことづくめです。

絵の大原則! 現物や資料をすぐ見られるものはしっかり見て描こう

※写真AC
絵が上達するための前提として、資料をちゃんと見て活かす方法があります。
手に関しては自らの手ですぐ確認できるので、難しい構図や苦手な状況はしっかりあなた自身の目で確認しながら描いていくクセをまずつけてください。

『卓上鏡』を机に置けば難しい構図もすぐ確認できる

※写真AC
描きやすい手の向きなら実物を見ればいいですが、そうじゃない場合もあるでしょう。
そんなときの対策として、雑貨屋などで売っている「折りたたみ式の卓上鏡」を机の上においておくといつでも確認できて便利です。

絵の初心者はまずトレース・模写で手を練習しよう


絵の初心者のうちは、まず鉄板の写真やイラストのトレースや模写から練習を始めるといいでしょう。
写真やイラストをトレース/模写する
写真素材や好きな作家さんのイラストをクリップスタジオなどで開いて、不透明度を下げればその上においたレイヤー上でトレース(写し絵)ができます。
またトレース以上に有効な練習が模写です、元絵や写真を見ながら似せて描いていきましょう。

練習の際は、『考えながら描く』ということをぜひ意識してみてください。
漠然と描くんじゃなく、絵や写真の裏にある理屈を想像しながら描いていくと次第にあなたの中に多くの知識が蓄積されていきます。
ノルマのように描き写していてはなかなか上達しません、どうしてそのように描かれているのか意味を考えながら描いていってください。
★考えながら描くことに関しては、絵が上手くなる方法をイラスト監修アートディレクターが伝授します!も参考になります。
スマホで写真を撮ってトレース/模写する

※写真AC
写真で簡単に見つけられないようなアングルは、自分自身の手をスマホで撮って使いましょう。
とにかく上でも書いたように、初心者のときだからこそ何となく描くんじゃなくモノをしっかり見ながら描くクセをつけていってください。

手の練習に役立つ、おすすめツール紹介

最後に、手を描くためのお役立ちツールをまとめて紹介します。

クリップスタジオの3Dデッサン人形素材
お絵描きソフトに「クリップスタジオ(CLIP STUDIO PAINT)」を使っているなら、素材にある3Dデッサン人形が役立つでしょう。

キャンバスにドラッグすればパーツごとに自由に動かすことができるので、手を好きな状態にして使いましょう。

クリップスタジオおすすめ素材「可動の両手」?

そんなときは、素材パレットの「ASSETSで素材をさがす」からCLIP STUDIOを開いて画面上部の検索窓で「可動の両手」と入れてみてください。

人気シリーズらしく数パターンあるので、必要なときは最も新しいものをダウンロード(有料)するといいでしょう。

© CELSYS, Inc.

絵の練習の大定番サイト「ポーズマニアックス」の『手ビューワ』とは!?
最後に紹介するのが、有名サイト「ポーズマニアックス」です。
3Dキャラをドラッグで動かして下絵にしたり参考として使うページですが、その中に「手ビューワ」という項目があります。
クリップスタジオの素材のようにポーズを変えることはできないですが、多くパターンのある3Dの手をぐるぐるとドラッグで回転させて必要な構図にして参考にできます。

©POSEMANIACS
まとめ

手は難しいパーツの代表例のような存在ですが、それだけにしっかり描けるようになるとあなたの絵の魅力は相当上がります。
