どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
自分はかつて仕事でアートディレクターとして多くのイラストレーターさんたちのイラストに赤入れや調整指示をしていましたが、当時から絵が上手いイラストレーターには共通した特徴があると感じていました。
- どれだけ慣れていても資料をしっかり活用する
- 画面の中での情報量のバランスが取れている
- 苦手な部分を他の優位点でカバーしている
- 才能のあるなしに頓着していない
- 常に新しいものを取り入れようとしている
- 既存の商業作品への敬意をはらっている
- 結局絵を描くことを心の底から楽しんでいる
今回は代表的なこの7つの特徴について、くわしくまとめていきます。
今より絵やイラストを上手くなりたいと思うなら、すでに上手い人のやり方を知って真似することがなにより重要です。

目次
- 1 一般的に絵やイラストが上手い人の特徴・共通点と言われていること
- 2 絵やイラストが上手い人の特徴その①『どれだけ慣れていても資料をしっかり活用する』
- 3 絵やイラストが上手い人の特徴その②『キャンバス内での情報量のバランスが取れている』
- 4 絵が上手い人の特徴その③『苦手な部分を他の優位点でカバーしている』
- 5 絵やイラストが上手い人の特徴その④『才能のあるなしに頓着していない』
- 6 絵やイラストが上手い人の特徴その⑤『常に新しいものを取り入れようとしている』
- 7 絵やイラストが上手い人の特徴その⑥『既存の商業作品への敬意をはらっている』
- 8 絵やイラストが上手い人の特徴その⑦『結局、絵を描くことを心の底から楽しんでいる!』
- 9 早くデジタルに慣れて自由に描きたいなら効率いい手段も使ってみよう!
- 10 まとめ
一般的に絵やイラストが上手い人の特徴・共通点と言われていること

絵が上手い人の特徴で調べると様々な情報が出てきます、代表的なものをピックアップしてみました。
たくさん絵を描いている

丸を上手に描ける

手を描くのが上手い

模写を多くしている

人より右脳が発達している

観察眼が鋭い

手先が器用

記憶力がいい

・・・というわけでこの種の特徴の多くは信憑性も低く、絵が上手くなりたい人にとってそれほど役に立たない情報といえるかもしれません。

ということで以下からは目線を真面目に変えて、実際にアートディレクターとして過去にイラスト監修をしてきたなかで上手い人の特徴として共通していた要素から盗めそうな部分を取り上げていきます。

絵やイラストが上手い人の特徴その①『どれだけ慣れていても資料をしっかり活用する』

実は絵の上手い人ほど、しっかり資料を使って描いています。
ゲームなどは発注側がイラストの内容を指示書というデータにまとめて依頼しますが、あまりうまくない人ほど渡した資料をそのまま使って描くだけで終わってしまうものです。
でも、上手い人は指示書から一歩膨らませてちゃんと独自に別の資料も加味しながら描いてくれます。
決して自分の思い込みやイメージだけで済まそうとしません、上手い人ほど絵を描く前に必要な資料を収集してしっかりイメージを組み立てています。

絵やイラストが上手い人の特徴その②『キャンバス内での情報量のバランスが取れている』

絵のうまい人のイラストは、やっぱりラフの段階から一つ抜けています。
描き込む部分と逆に抜く部分、それぞれの要素をいいバランスで存在させられる力は最終的なイラストの仕上がりの大きな差にもつながります。
すべてを均一に細かく描き込んでしまって何に注目していいかわからなかったり動いてるカットのはずが妙に棒立ちだったり、キャンバスに不自然な空白があったり・・・あまり慣れてない人の絵は部分部分がすごく悪目立ちしてしまいます。
その粋まで達してない人だと全体的にやたら描き込みすぎてごちゃごちゃした印象になって、
結局どこに注目させたいのかわからない・・・なんて事も起こりがちです。
経験による部分は多いですが、とにかく上手い人のイラストを参考に再現しようとするといい勉強になるでしょう。

それを引き立たせるためにはどこの描き込みを多くして逆にどこに余裕もたせたらいいか、広い目線で対比しながら進めてみてください!
参考)以下は自分が以前勤めていた会社で同僚だったイラストチームの画集なんですが、こういったものも参考にしながら構図のとり方を勉強してみるのも有効でしょう。
★絵の構図についてもっと詳しく知りたいときは、絵やイラストの構図が思いつかないなら不足要素を探してつぶせ!も参照してください。
絵が上手い人の特徴その③『苦手な部分を他の優位点でカバーしている』

絵の上手い人でも、ちょっと苦手な部分はあったりするものです。

手だったり、男女の描き分け、髪のなびきや描き方、武器の装飾、メカ、モンスターなどなど・・・イラストレーターさんごとにはっきりした特徴としてあります。
ごくごくまれに万能な人もいますが、むしろそうでない人の方が多い印象です。
でも別にそれでよくて、自らの得意なところをいかにして魅力的に見せるかという力(≒プレゼン力)にすぐれているからこそ1人のイラストレーターとして成立しているわけです。

★絵が下手だと悩んで辛いときは、絵が下手と悩む人にありがちな特徴と打ち破る上達方法とは!?も役に立ちます。
絵やイラストが上手い人の特徴その④『才能のあるなしに頓着していない』


絵の上手い人は当然そんな部分はもう乗り越えてしまっていますが、そもそも目の前の絵を仕上げるためにそんな些細な部分にはもはや何も頓着していません。
いちいち気にしてたら仕事なんてやってられないという逆説的な言い方もできますが、日々描くことに集中してモチベーション高く作業を終わらせるためにも気にしなくていい部分をいちいち気にしていてはダメなんですね。
絵を描き始めて慣れてくると、だれしも才能のあるなしにはぶつかって何度も悩むでしょう。学術的には絵の才能というものに遺伝の要素が絡むという説も、一部あるようです。
でも才能を気にすることと実際に絵を描くことは、ちゃんと分けて考えた方が絶対にラクになります。

★絵の才能に関しては、絵の才能がないと悩むよりも前向きに進める効果的な方法をおさえろ!も参考にしてください。
絵やイラストが上手い人の特徴その⑤『常に新しいものを取り入れようとしている』


頭身の低いややコミカルなモンスター、重厚な厚塗りの時代絵、グラデーションの多いアニメ絵、女性向けのアイドル系・・・などなど。
ひとにはそれぞれのタッチというものがあるのでイラストレーターだって苦手な絵柄はあります。それでも柔軟に新しい要素を取り入れて対応していこうとするかどうかは、その後の絵描きの幅を広げること&生き残れるかどうかにもつながります。
すでにある程度売れている作家だからとか自分はこの絵で確立してるから・・・と現状に満足していると、数年で仕事がなくなってしまう厳しい世界です。
生き残っていける絵の上手い人ほど新しいものへの執着心が強いです、吸収することにものすごくどん欲です。
好奇心をもってあたるからこそ、元々なかった要素もうまく取り入れてしっかり昇華して画力を上げていくことにつなげていけます。

もういいやと思った時点で絵の成長は止まってしまいます、自分は10年前くらいに諦めて止まりました・・・w
絵やイラストが上手い人の特徴その⑥『既存の商業作品への敬意をはらっている』

新しいものに目を向けて取り入れようとすることからもわかるように、プロとして仕事をしている人ほど基本的に他の商業作品への目線は熱いものがあります。
負けん気もあるでしょうが、純粋に好きという目線や前向きに楽しもうという考えが強いんでしょう。
逆に、他の作品に嫉妬したり目を閉ざすようだとその先絵で生きていくのは厳しくなるでしょう。絵で生きていくなら『今のはやり』というものは、追いかけざるを得ません。
上手い人ほど普通の人以上に他の作品のことを気にしてるし、悪くとらえず敬意をもって接しています。

心に余裕を持ちましょう、他者を尊重し前向きにリスペクトすることが自身への成長にもつながるはずです!
絵やイラストが上手い人の特徴その⑦『結局、絵を描くことを心の底から楽しんでいる!』

絵が上手い人は絵を描くのが楽しい、絵を描くのが楽しいから続けられる、絵が続けられるからこそさらに上手くなる・・・
そのような循環に入っている絵のうまい人は圧倒的に強いです、上手くなる努力もおこたらず他をリサーチして貪欲に取り入れるから・・・もう限界なく上手くなっていきます。

大切なのは絵を描くことをいつも&いつまでも楽しめるか、つらい時も打ち破るために楽しんで取り組めるかです。
楽しんで手を動かせる人には、そうでない人は絶対に勝てません。せっかく描く以上はつねに楽しみながら描き続けられるよう実践してみてください。

★絵を描くモチベーションについては、絵やイラストを描くモチベーションがまためきめき上がる7つの秘策とは?も参考にしてください。
早くデジタルに慣れて自由に描きたいなら効率いい手段も使ってみよう!

デジタルやクリスタで自由に絵を描くにはそれなりの知識や技術も必要ですが、独学だけで進めていると練習が正解かわからず遠回りになりがちです。
実は絵やデジタルが早く上手くなりたいときは、絵のわかる第三者からアドバイスを受けながら練習した方が圧倒的に近道なんです。

逆にもしそういう人が身近にいないなら、一般向けのイラスト講座を使えばひとりでやみくもに進めるよりだいぶスムーズに上達していけるでしょう。
以下ではデジタルイラストやクリスタ初心者さん向けの講座を例として紹介しておくので、上達できず悩んだら参考にして下さい。
「デジ絵ワークショップ」動画講座

公式サイト:https://cm.clipstudio/video-course
『デジ絵ワークショップ』はクリスタの操作とデジタル絵の基本「アニメ塗り」が覚えられる【デビュー編】、さらにクリスタの特殊機能を学べる【レベルアップ編】で構成された動画講座です。
購入者だけが視聴できるYouTubeの限定公開システムにより、多くの人が普段から見慣れているYouTubeのあの画面でいつでもどこでも受講できます。

※動画講座の画面、右上は講師のハシケン(本人)ですw
内容がわからないときは動画ごとのコメント欄に書き込めば直接講師より回答が届くので悩んで手が止まることも少ないでしょう、受講者の年代が30~70歳以上と幅広いのも特徴的です。
支払いは初回購入時のみで一般の講座よりも安く視聴も無制限なので、受講期限にあせることなくあなたのペースでじっくり学んでいけるでしょう。
今すぐクリスタを覚えて「早くデジタルで自由に絵を描きたい」大人の方におすすめしたい、使い勝手のいいデジタル講座です。
まとめ

今回は絵が上手い人によく見られる傾向として、真似をすると有効であろう7つの特徴をあげてみました。
- 慣れていても資料をしっかり活用する
- 情報量のバランスが取れている
- 苦手な部分は他でカバーしている
- 才能のあるなしに頓着してない
- 常に新しいものを取り入れようとしている
- 既存の商業作品への敬意がある
- 結局絵を描くことを心から楽しんでいる

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