どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
たしかに絵を描く仕事の収入を調べてみると、イラストレーターの年収がヤバすぎる!や絵描きの平均年収に驚き!・・・などあおるような文句の記事が結構見つかります。
でも安心してください、絵の仕事で安定したお金を得たいならフリーではない道を選べばいいんです。
この記事では、安定した収入・年収をちゃんと手にしながら絵やイラストの仕事で生きていく方法についてくわしく紹介します。
目次
本当に給料が安い? イラストや絵や描く仕事の実際の収入や年収について、データで確認しよう
絵の仕事の実際の収入について、まずはデータで見てみましょう。
前年度の収入(所得)はいくら程度ですか?
100万円未満:52.5%
200万円未満:24.6%
350万円未満:13.1%
500万円未満:5.7%
800万円未満:1.6%
800万円超過:2.5%
※日本イラストレーション協会より引用
これは自分も所属している日本イラストレーション協会という団体が、2006年に100人のイラストレーターを対象におこなったアンケートの結果です。
ただこの数字には会社員として絵を描く仕事をしてる人のデータがはいっていません、あくまでも個人でフリーのイラストレーターをしている人だけのデータとなっているんです。
では次に、絵を描く仕事の求人を見てみるとどうでしょう・・・?
- スマートフォン向けゲームの2Dもしくは3Dデザイン・・・月給25万円~140万円
- アート制作、外部制作会社との折衝、ディレクション・・・年俸300万円~630万円
- ゲーム・遊技機等の液晶画面を中心とした企画・演出・制作を行います。・・・月給30万円以上+インセンティブ(月平均10~15万円前後)
※イーキャリアより参照
他の一般的な仕事と比べて低いか聞かれると、そうでもない額だと感じないでしょうか。
一般的に絵描きの収入が安いといわれるような話は、会社員として絵の仕事をしている人をふくめてないケースがほとんどだと考えたほうがいいでしょう。
経験やキャリアをつめば年俸500万以上になっていくこともちゃんとできるので、社員として働くならそこまで低収入を心配する必要はありません!
ただし「フリーランス」のイラストレーターとして生きていく道はやっぱり・・・甘くない?
・・・とはいえフリーのイラストレーターが収入を増やそうとしたら、仕事をふやすか単価を上げる以外の方法は基本的にありません。
誰でもひと月に描ける絵の限界枚数があります。もし必要な生活費がひと月30万だとすると、単純計算でイラスト単価を1枚5万(×6枚)に設定しないと生活ができません。
フリーのイラストレーターとしてやっていくということは、そんな計算をしながら毎日・毎月・毎年・・・ひたすら絵を描きまくる生活を送っていくわけです。またそれ以外にも、
- つねに仕事のなくなる怖さがつきまとう
- 自ら動いて仕事を探さないといけない
- 仕事をもらえる人脈(コネ)が重要となる
- 流行の絵を追いかけ続けないと仕事が回ってきにくい
- 毎日、絵を描きっぱなしの生活になる
- それでもなかなか収入が安定しないことも多い
- 歳をとったときのつぶしがきかなくなることも
・・・・・・などなど、一人きりでやっていくとこんな多くの不安材料をかかえながら毎日何の保証もなく絵を描き続けていくわけです。
でも会社に属して仕事をする「社員イラストレーター」になれば、フリーのような心配はほとんどなく毎月安定した収入を得ながら毎日絵を描いて生きていけるんです。
安定した収入と生活ができる絵描きになりたい! それならいきなりフリーじゃなく「社員イラストレーター」になってみよう!
絵を描く業務の会社にはいって経験・実績をしっかり積んでいけば、万が一リストラや倒産などが起こってもあなたには別会社に転職する選択肢が手に入ります。
そのほかにも、
- 絵の仕事で毎月安定した給与をもらえる
- 会社を休んでも有給でお金がもらえる
- 福利厚生がある
- 社内で人脈がきずける
- あなたよりうまい先輩・上司に絵の技術を学べる
・・・フリーだとなかなか手に入らないこれらのメリットも、会社づとめの社員イラストレーターになるだけで得られます。
逆に最初からフリーだと、よほどのキャリアを積み上げないことには転職したくても会社勤務経験がないとみなされうまくいかないことが増えがちです。
まずは会社でしっかり絵の仕事の常識や技術を身につけて、仕事をもらえるつても準備できてから独立したほうがはるかに安全だということをぜひ覚えておいてください。
以下では、この先社員として絵の仕事をするための2つのルートを紹介しておくのであなたの理想や状況に合いそうなものを参考にしてみてください。
社員のイラストレーターになる手段①『専門学校』
イラストレーターになりたい若い人が多く利用しているのが、イラスト関連の『専門学校』です。
学校に通うので一定の期間と学費は必要ですが情報収集もしやすく絵の仕事をするために必要なことをじっくり学べて就職活動も支援してくれるので、独学で進めるよりはるかに効率よく進んでいけます。
定番すぎる手段ですが、それだけに絵の仕事に就くという目的のためには最も有効で可能性を高くできる方法といえます。何より一人きりで頑張らずにバックアップしてくれる環境を持つというのは、夢をかなえるうえで気持ちを楽にしてくれる非常に大きな利点です。
実際にイラスト関連で就職実績や人気の高い学校を例として紹介しておくので、参考にしてみてください。
ヒューマンアカデミー「イラストレーター専攻」
公式サイト:https://ha.athuman.com/
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を重視していて、頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。
インターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割は通った企業にそのまま就職・アルバイト採用されている実績もあるので、就活時の不安も少ないでしょう。
全国に18校展開しているので地方在住でも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も共有できて不利に働きません。
イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業が評判で、苦手部分も一人ずつによりそった指導で克服に導いてくれます。
また昼間の授業以外に夜間・週末講座も運営されていて、学校より費用や時間をおさえて絵が上達したい人や絵の仕事につきたい社会人にも多く利用されています。
直接通えない人向けに『通信講座』も用意されているので、あなたの希望にあった学び方が実現しやすいでしょう。
社員のイラストレーターになる手段②『イラスト講座』
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、もっと安く手軽に利用できる『イラスト講座』もあります。
特に最近は、感染対策のこともあって自宅で利用できる完全オンライン型のイラスト通信講座もどんどん増えています。安全な環境下で自由なタイミングとペースで学んでいけるので、仕事をしていても必要な技術を習得しやすいです。
以下ではそんな人気のイラスト講座を例として紹介しておくので、より成長の幅を広げたいときは資料請求などで確認してみてください。
ヒューマンアカデミー「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
専門学校でも紹介した「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学んでいけるので、独学のような不安や心細さも少なく実践的な実力アップをめざせます。
通いの教室もありますが、最近は便利なオンラインや動画講座も多く利用されています。個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事・育児で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストや漫画の技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットもあるので、一人で絵を描いていて悩んでもすぐ疑問を解消して進められます。また受講終了後も教材が手元に残り確認できるので、苦手な部分もしっかり克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然かもしれませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など絵を描いて楽しむ技術・知識をここまで幅広く身につけられる講座は他にそうありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実にうまくなりたい人に特におすすめです。
まとめ
『絵の仕事』だからって安定がないわけじゃないですし、満足できる収入がもらえないわけでもありません。
ただし、当然のことですが絵の仕事につこうと思うと最低限の技術や知識も求められます。
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