どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
初心者さん向けに絵やクリスタのノウハウをお伝えしている当サイトには、絵やイラストがちっとも上達しない・そもそも絵が全然描けない・・・など切実な悩みも結構多く寄せられています。
ということで今回はアートディレクターとして多くのイラストレーターさんたちの絵に赤入れをしてきた立場から、絵が下手と感じてる人によく見られがちな特徴や原因・理由とそれを打ち破って上達していく方法を詳しく解説します。
目次
絵やイラストが下手、うまく描けないと悩む人にありがちな特徴や原因
- ずれている
- アゴなどが尖っている
- 目から描く
- 体が描けない
- 左右のバランスが取れない
・・・どうでしょう、絵を描いてる中で何かあてはまることはありますか?
知らないだけで損してることは世の中にたくさんありますが、それは絵も同じです。
上手い人と下手な人の絵の違いはこんな積み重ねからも生じている?
- 下描きを描く
- 一つの線を何本もの細かい線で描く
- 大きく『あたり』を取ってから細部を描き込む
- 見たことないものは参考資料を用意して描く
- 苦手なものは確認しながら描く
『あたり』は目安のようなものです、下の水色ラフ線もあたりの一種です。
上手い人とそうでない人の違いは経験はもちろん、描く前の事前準備の差が非常に大きいです。
資料を集めたり下描きをしっかりしたりと、最終的に不要になるけど上手く描くために必要な下準備をおさえてるかどうかが大きな分かれ目です。
例えば下描き(ラフ)をしているとき、絵に慣れている人は補助的な要らない線を適宜加えながら正しく描けてるかを確認しつつ描いていってます。
補助線は最終的な絵の仕上がりにおいてなくなります。正しい絵を描くための、あたりをつける線でしかないからです。さらに途中途中で資料も確認し、先入観や思い込み『だけ』で絵を描かないように気をつけています。
これからしっかり上達していくための手順
そうしながら経験を数多く積むことで、徐々に下描きの工程を簡略化できるようになっていきます。
細かい下積みと訓練あってこその上手い絵なわけです。絵が苦手と悩んでいるなら事前準備の部分を多くすることこそ有効です。
参考になる資料を用意し、たとえばもし「手」が苦手ならしっかり自分の手を見ながら描くクセをつけましょう。
だからこそ、初心者やアマチュアの人が見ないで描こうとする必要はありません!
またラフや線画に慣れないうちは細かい線の繰り返しで描いてみましょう。
下描き(↓水色)が終わって線画を清書(↓黒色)するときに、正しい線を拾い上げていくイメージになります。
上の動画のようにそれぞれの線を一つのストロークで描こうとするんじゃなく、下の動画のように細かく重ね調整しつつ線を描く方がおそらく楽に進められるはずです。
はみ出た部分はあとで修正すれば大丈夫です。一筆で全てを描かないといけないという思い込みがあれば捨てましょう、でないと絵は上達しません。
細かいことの積み重ねこそが正しい絵に近づいていく道です、段階的に一歩ずつ進めていきましょう。
少しでも早くデジタル習得したいときのおすすめ手段とは?
デジタルやクリスタで自由に絵を描くにはいくつかの知識と技術も必要です、でも独学だけで進めていると自分が取り組んでいることが正解かどうか判断つかずにムダな時間がかかりがちです。
実は絵やデジタルが早く上手くなりたいなら、絵のわかる第三者からアドバイスを受けながら練習する方が圧倒的に近道なんです。
せっかくデジタルの機材をそろえたのに絵を描く手順やソフトの操作がわからない、思うように描けない…と悩むなら一度「イラスト講座」で教わるとデジタルの理解やその後の成長がだいぶスムーズになるでしょう。
以下ではイラスト初心者さん~中級者まで人気の講座を例として紹介するので、思うように上達できず悩んだら参考にして下さい。
「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
全国展開している大手専門校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学べるので、独学のような不安や心細さも少なく実力アップをめざせます。
通いもありますが、最近は便利なオンラインや動画講座が多く利用されています。個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストの技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットまであるので、一人で絵を描いてて悩んでもすぐ疑問を解消できます。また受講終了後も教材が手元に残るので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然かもしれませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など描いて楽しむ技術・知識をこれほど幅広く身につけられる講座は他にそうありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実にうまくなりたい人に特におすすめです。
絵が上手い人の描き方の特徴や共通点を知っておこう
前章の内容を理解して経験を重ねていけば確実にあなたの絵は今よりうまくなっていくでしょう、さらに一歩すすめるポイントもあげておくので可能な部分から取り入れてください。
- 目などの細部から描こうとせず輪郭から描く
- おおざっぱに全体を描いてから細部に進む
- 線ではなく、球体を意識して描く
- 現実的な構造を想像しながら描く
- 自分より上手い人の絵をマネる
人間でも動物でも基本は球体の集まりでできています。3次元の物体を2次元のペラ絵に落とし込むには、あらかじめ球体であることを理解した上で線にしていく必要があります。
その意識がない適当な線でいくら描いてもいい絵にならないのは、当然です。
手や顔を描くときも、必ずモノの構造を意識するようにして下さい。
さらに絵が苦手な人に多いのが小⇒大という順番で描いてしまうことです、それではプロもなかなかうまくいきません。
描く順番は逆で、大⇒小です。全体をざっと描いてから細部を描き込んでいきましょう。
どうやっても絵がうまく書けない、バランスが取れない、イラストが上達しない・・・と悩むとき意識したい3つのこと
- 一度立ち止まって原因をじっくり考える
- 人に意見を求める
- 完成させる
今回挙げた内容で当てはまるところがないか考えてみて下さい、もしあれば原因が見つかったということで対策も調べやすいはずです。
第三者に意見を求めることも重要です、客観視でしか絵のいいとこ悪いところはなかなか見つけられないでしょう。
描き始めたイラストを毎回最後まで完成させているかも必ず気にして下さい、途中で投げ出すことが多いとやはり成長に結びつきにくいです。
センス・技術を磨く時に欠かせない5つのこと
さいごに、高みを目指すための意識についても触れておきます。
- 意識的に描いたことない構図・ポーズでイラストを描く
- 想像力・妄想力を高める訓練をする
- カメラで撮影してるようにイメージする
- インプット・アウトプットで情報を刷新しつつ蓄積を増やしていく
- 常に『考えながら』絵を描く
すこし絵が描けるようになってくると、同じような方向を向いた絵ばかり描いてしまう時期が必ずおとずれます。
停滞時期を早く脱するには、意図的に描いたことない構図・ポーズで描いていくしかありません。
構図やポーズなど未知のものを描こうとすると、資料だけじゃ追いつかない状態を描く必要が出てきます。資料のないものを描くには、想像力や妄想力を働かせるしかありません。日頃から養っておく訓練が必要です。
何かを描こうとした時には、カメラで撮影したワンシーンを絵に起こすように描くのも有効です。映画のように、場面を現実から四角いフレームで切り取ったと考えてキャンバスに起こしていくイメージです。
さらに絵を進化させていくには、新たな情報やノウハウを積極的に取り入れていくことも欠かせません。取り入れたものを血肉とするためには、知見を活用して実際に絵を描くことが重要です。
最終的にはアウトプットして誰かにフィードバックをもらい、さらにインプットしていきましょう。循環が鍵です。
最後にお伝えしたいのは、つねに『考えながら絵を描く』ということです。
構造や意味を考えながら描くことがなにより大事です。好きな絵を見るときも『なんでこの作家はこの部分をこういう風に描いてるんだろう?』と考えるクセをつけてください。
まとめ
ときには、あなたに刺激を与えてくれる環境に身をおくことも有効です。独学でやってるだけじゃ正解は見えにくいですし、上達への道を直接誰かに聞いたほうが早いこともよくあります。
視覚能力や先入観によっても絵の出来は大きく変わると言われます。生まれながらの才能という要素も一部にはありますが、訓練によって習得可能なものともいいます。
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