どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
『イラストレーターになりたい!』と思っても、絵やイラストの業界で働いた経験がないとどう進めていけばいいか悩みませんか?

業界未経験の状態で絵を描く仕事につきたいなら、年齢や状況・スキルに合った適切な手段を選んで進めていくことが欠かせません。
この記事では未経験からイラストレーターになるにはどうすればいいか?なり方の近道から必要な知識・進め方までを、実際に15年以上絵の世界で生きてきた立場から詳しく紹介します。
目次
- 1 最重要! イラストレーターになるために必要な画力・知識の効率的な身につけ方
- 2 イラストレーターになるには知っておこう! 仕事内容やなるための必要な資格にスキル・進路まで徹底紹介
- 3 イラストレーターになるには何が必要?どんなスキルがあるといい?
- 4 イラストレーターになるには資格は?何を勉強するべき?
- 5 イラストレーターのいろいろな仕事の内容・種類が知りたい!
- 6 イラストレーターはどのような人に向いているか?適性が知りたい!
- 7 イラストレーターの面白さは?いいことは?やりがいってどんなこと?
- 8 イラストレーターはどんなことが大変?
- 9 社員イラストレーターになった場合の主な勤務先は?
- 10 イラストレーターの働く時間は一日何時間くらい?
- 11 フリーのイラストレーターが合う人、社員イラストレーターが合う人の違いってある?
- 12 イラストレーターになるには何歳まで?年齢制限とかあるの?
- 13 イラストレーター志望の中学校卒業後の進路はどうするべき?
- 14 一般的なイラストレーターの仕事の流れってどんな感じ?
- 15 技術がついて将来的に挑戦するのもあり、イラスト副業で人気の高い3つの手段
- 16 まとめ
最重要! イラストレーターになるために必要な画力・知識の効率的な身につけ方

イラストレーターになるための決まった道はありません。王道の専門学校や美大、完全独学での面接応募や投稿サイト経由のスカウト・異業種からの転職などなど・・・様々な過程をたどって絵の仕事についています。
イラストレーターになりたい、絵でお金を稼げるようになるにはまず何より最低限の画力と知識(デジタル含む)を身につけておく必要があるんです。

①『独学』だけでイラストレーターを目指したいときの注意点

ひとりで進める場合はまず何を身につけたらいいか、調べることから始めないといけません。さらに今やっていることが正解かどうか自身で判断するしかないので迷い、不安や独りよがりになりがちです。
多くのプロのイラストレーターたちが独学だけに固執しなかった理由は『わかる人からちゃんと教わったほうが、絵の上達も夢の実現も圧倒的に早い』からなんです。
ムダな遠回りはしたくない、なるべく早く絵で稼げる力を身につけたいなら次から紹介するような人に教わる手段を使ったほうが近道とおさえておきましょう。
②年齢が若かったり、技術が未熟と感じるならまず「専門学校」から検討したい3つの理由
現在は全国にイラスト関連の専門学校があるのはご存知のとおりです。技術や知識にまだ自信がない人ほどまず学校などに入って、何をどう学んでいけばいいか知ることが夢をかなえる一歩といえるでしょう。
▼専門のメリット
- 絵の仕事に必要なスキルや知識を事前に学べる
- 同じ夢をもつ友人と出会える
- 就職活動を学校がサポートしてくれる
学校に入ると、将来やりたい絵の仕事をするために必要な技術が何でどう学んだらいいかわかります。日々の課題を進めればレベルアップできるのは独学にはない、学校ならではの利点です。
また将来の人脈にもなる友人とも自然に出会え、卒業後に様々な会社に分かれて働くことで万が一リストラにあった時も助けあえます。
さらに専門はあくまでも進みたい分野の仕事につくことを目的としたシンプルな場です、就職率が学校の運営にも影響するので先生たちもあなたを必死で就職させようとしてくれるでしょう。
▼専門の注意点
- 学費や時間が必要
- やる気のない同級生に巻き込まれない
学校なので当然学費は必要ですし学ぶための期間もいります、でもそのぶん仕事で必要なことを事前に学んで身につけておけることにつながるので独学のような先の見えない不安がありません。
もしイラストレーターになるための技術をきちんと習得したいなら「ヒューマンアカデミー」や「代々木アニメーション学院」など、イラスト関連業界への就職実績が高いことで知られる学校の詳細を確認することから始めてみるといいでしょう。
イラスト関連で人気の学校例①「ヒューマンアカデミー」

©2022 Human Academy Co., Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:https://ha.athuman.com/
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境で、頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。インターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割は通った企業にそのまま就職・アルバイト採用されている実績もあり、就活面でも助かる場面が増えるでしょう。
全国18校展開していて地方在住でも通いやすく、都心部の仕事情報も校内で共有できて不利になりません。イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業が評判で、一人ひとりの弱点を補い長所を伸ばす指導をしてくれるので初心者でも安心です。
通いの講座以外に、完全在宅型の「通信講座」も多く利用されています。どんな状況でも自由な時間とタイミングで将来必要な技術が身につけていけるのは助かる人も多いんじゃないでしょうか。
イラスト関連で人気の学校例②「代々木アニメーション学院」
公式サイト:https://www.yoani.co.jp/
42年という長い歴史をほこる、イラストやアニメなどのエンターテインメントに特化した有名校です。すでに12万人を超える卒業生たちとのパイプは、実際の就職活動においても力強い支えと感じられるでしょう。
数多くの業界関係者たちと密接につながっていることを最大限活かし、それぞれのジャンルで今まさに求められている最新のスキル・流行を最速で学べる環境が整っています。こちらも全国10校以上展開しているので、どこに住んでいても通いやすい校舎が探しやすいでしょう。
また最近は学生以外で絵の仕事に進みたい人へのサポートにも力を入れていて、忙しい社会人でも働きながら学びやすい夜間や土日の週1コースも人気を集めています。
③イラストレーターの夢をあきらめたくない!働く社会人でも利用しやすい『イラスト講座』とは?
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあります。
さらに最近は感染対策のためのオンライン通信講座もすごく増えていて、自宅で好きなタイミングで学びやすくなっているので働いてる人には特におすすめです。
公式サイト:https://human-yakan.com/
専門学校でも紹介した「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・キャラクターデザイン講座』はプロの講師からアドバイスをもらって描き方をじっくり学んでいけるため、独学のような不安や心細さも少なく進められるでしょう。
通い以外に、『通信講座』も多く利用されています。完全に好きなタイミングで学べるので、仕事が忙しい人でも自由なペースで上達していくことが可能です。期間終了後も教材が手元に残り内容もDVDで確認できるため、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。

※独自教材も充実しています
学校運営の強みがあるとはいえ、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…などイラストを描いて楽しむ技術/知識をここまで一通り身につけられるイラスト講座は他になかなかありません。
人にもよりますが基本的に2年通う専門学校の半分以下の期間で絵を仕事にする技術が学べて、さらに費用も専門の2割弱程度ですむので予算や時間をなるべくおさえたいときは特におすすめです。
イラストレーターになるには知っておこう! 仕事内容やなるための必要な資格にスキル・進路まで徹底紹介


イラストレーターとはそもそもなに?具体的に何を描く仕事?
ゲームやグッズのイラスト、Webサイト用素材や漫画、絵本やデザイン・ファッション・・・さまざまな分野でイラストの仕事は存在しています。
最初に必ずおさえておいてほしいことがあります、人や企業に依頼された絵を描く人がイラストレーターです。本人が描きたい絵を自由に描く仕事ではありません。
売れっ子イラストレーターになればある程度仕事も自由に選んでいけますが、大半のイラストレーターにとっては描きたい絵を描ける仕事ではなくあくまでもクライアント(依頼者/企業)ありきです。
イラストレーターはどのくらい年収を稼げるの?
イラストレーターの収入は、仕事や立場・キャリアによって完全にピンきりの世界です。
【フリー】で副業的にやったり仕事し始めなら年収100万に満たない人がほとんどですし、逆にキャリアを積んで名前の売れた人が年収1,000万を越えることも不可能ではありません。
【会社づとめ】のイラストレーターは平均的なサラリーマン給与にそった金額です、立場によりますがざっくり平均年収は300~400万円前後になるでしょう。もちろんスキルがあれば給与は上がりますし、社内で出世したり大手に転職することでより高い年収を得ていくこともできます。
イラストレーターはどうしたらなれる?必要な進路は?
イラストレーターになる進路に決まりはなく、なり方も人によって様々です。魅力的なイラストさえ描ける技術があるならどこ経由でも全く構いません。
ただ若い人はどうしても技術や知識・経験がまだ未熟なため、学校を経て働きだす人が自然と多くなります。

一般的な流れとしては、上のような進み方をたどることが多くなるでしょう。
学校の種類としては美大やイラスト・マンガ関連の専門学校が多く、学部は大学なら美術系やデザイン学科。専門であればイラストやコミック科などが代表的な進路となります。

次章からは、イラストレーターになるために具体的にどうすればいいのか・・・など多くの人が気になる部分を一問一答形式で一挙紹介していきます。
イラストレーターになるには何が必要?どんなスキルがあるといい?
- 基本的なデッサン力
- 配色のセンス
- 今風のタッチ
- デジタルスキル
・・・などはないよりあったほうが、イラスト関連の仕事で何するにしてもスムーズでしょう。
また仕事を発注してくれるクライアントとのやり取りにおけるコミュニケーション能力や、予定や納期を管理できるスケジューリング的資質。個性やオリジナリティもあるに越したことありません。
イラストレーターになるには資格は?何を勉強するべき?
資格に関しては特にありません。Photoshopやイラストレーターの資格を挙げているサイトもありますが、現場目線で言えばそんな資格のあるなしはどうでも良く実践で使えるかどうかだけです。
基本的なデッサン・画力が必要なのはもちろんですが、現在のイラストレーターの業務ではデジタルで描くスキルが何より欠かせません。
趣味で絵を描くならタブレット+スタイラスペンでもいいですが、依頼を受けたり会社に属して絵を描くならパソコン・ペンタブ・ペイントソフトというスタイルで描く業務がまだとうぶんの間は必要とされます。
学びを独学でクリアできるならそれでもいいですが、少しでも不安に感じるならまず学校など専門的な場所で教わったほうが就職活動までバックアップしてもらえてラクな場面が多くなるでしょう。
イラストレーターのいろいろな仕事の内容・種類が知りたい!
上でも少し書いたように、様々なジャンルでイラストを描く仕事が存在しています。
- 家庭用ゲームのイラストレーター
- スマホアプリのイラストレーター
- キャラクターデザイン系のイラストレーター
- デザイン系のイラストレーター
- 漫画に関連したイラスト
- 雑誌・広告・新聞に掲載するイラスト
- イラストを監修するアートディレクター
・・・・・・などなど方向性は幅広いです、たまたま入った会社で必要に求められてイラスト制作に携わることもあるかもしれません。
あくまでも専任のイラストレーターとして働きたいなら、はじめから絵の仕事をする会社を選ぶかフリーの立場で絵の仕事をとっていく形になります。
イラストレーターはどのような人に向いているか?適性が知りたい!
- ものづくりが好き
- 人を楽しませるのが好き
- そのためなら苦労もいとわない情熱がある
このあたりは最低限あったほうが楽しく進めていけるでしょう、またそれ以外にも・・・
- すぐにイライラしない
- 協調性がある
- 目線を広く持てる
・・・などもあると、息長く絵の仕事で働いていけるはずです。
イラストレーターの面白さは?いいことは?やりがいってどんなこと?
自分の描いた絵で不特定多数の人を楽しませる、感動させられるのはイラストレーターの最も大きなやりがいと言えるかもしれません。
それ以外にもデザインしたキャラクターが人に好きになってもらえたり、キャラクターグッズになって保有できる楽しみもあるでしょう。

イラストレーターはどんなことが大変?
フリーの場合はまず仕事を取って、毎月の収入を安定させて軌道に乗せることが非常に大変です。技術以上に、営業力も問われます。
社員の場合は最初から一定の安定した給与で働いていけますが、ある程度以上に収入をあげようと思ったら1プレイヤーでいるだけではなく監修や管理的な業務にも携わっていかないと30代後半くらいで限界が来るでしょう。
また本来好きな絵が仕事でまったく描く機会がなかったりクライアントからのたび重なる修正依頼、厳しい納期などストレスやプレッシャーと戦っていくこともイラストレーターの宿命と言えます。
社員イラストレーターになった場合の主な勤務先は?
- ゲーム制作会社
- 広告・デザイン制作会社
- お菓子メーカー
- 玩具関連
・・・・・・社員として所属する場合は、いわゆる絵の関連商品が多い会社がイラストレーターの勤務先としても多くなります。
逆にフリーの場合は下請けとして企業から直接依頼をもらったり、イラスト発注の仲介企業を経由して仕事をうける形が多くなります。最近はネットで使える様々なプラットフォームも人気です。
イラストレーターの働く時間は一日何時間くらい?
社員イラストレーターなら、会社の就業規則通りです。忙しいときには残業もありますが、長くても1日10時間程度で収まる人がほとんどでしょう。
逆にフリーなら仕事の量とスケジュールによるので、完全に人それぞれになります。特に働き始めは一枚の単価も少ないので、トータルの収入を増やすために多くの仕事を取って1日描き続ける・・・なんてことも珍しくありません。
フリーのイラストレーターが合う人、社員イラストレーターが合う人の違いってある?
▼フリー向きな人
- すでに絵の仕事経験が数年以上ある
- イラスト制作のスキルが高い
- 仕事をもらうあてが複数ある
- 会社員で働くより高収入が得られそう
▼会社員向きな人
- 安定した収入がほしい
- 落ち着いた生活で仕事をしていきたい
- 絵やイラスト関連の仕事で働いたことがない
- 周りからの刺激を吸収したい
極論フリーは何歳からだってなれます、でも会社員はある程度の年齢を超えると入社することさえ厳しくなります。
だからこそまず最初に会社勤めで絵の仕事の経験を十分に積み、技術を身につけて人脈を築いた上で可能性が見えたらフリーを目指す・・・という流れの方が安全で無理のない進め方になるでしょう。
イラストレーターになるには何歳まで?年齢制限とかあるの?
年齢制限に関しては、フリーでニーズがあるなら特に関係ありません。副業としてやる場合も、手段さえきちんと見つけられれば年齢が問われることは基本ないでしょう。
ただ社員イラストレーターとして働く場合は、遅くても30歳までには一度どこかの会社に入っておかないとその後の中途入社はなかなか厳しいかもしれません。
イラストレーター志望の中学校卒業後の進路はどうするべき?
子供の頃から絵が好きで将来イラストレーターになりたいと考える人もいるでしょうが、中学卒業後にいきなり専門学校に進む必要は全くありません。
高校に行ってから専門学校なり美大に進んで就職したり、高校卒業後の趣味としてイラストを進めていって結果仕事になる・・・そんな進み方が一般的です。高校時代に楽しみながら絵の技術を高めるのも大切な期間になるでしょう。

これからたくさんのいいイラストを描いていく上でも、人生経験は大事な要素です。将来の決断を焦りすぎず、年齢ごとに楽しんだりや学べることは体験した上で進路を考えていってください。
一般的なイラストレーターの仕事の流れってどんな感じ?
勤める企業・クライアントによっても仕事の流れは変わりますが、一例を記しておきます。
- 仕事を回してくる人(アートディレクターなど)からイラストの制作指示書を渡される
- 指示にそって、イラストラフを制作
- 修正依頼があれば調整し、問題なくなれば清書(線画・着色)
- 問題なければ終了⇒次の仕事へ進む
イラスト制作はあくまでもクライアントの求めるイラストを作成する仕事です、そのためには逆に個性がじゃまになってしまう状況もありえます。

技術がついて将来的に挑戦するのもあり、イラスト副業で人気の高い3つの手段

さいごに、現在イラスト副業で特に人気の高い3つの手段をまとめて紹介しておきます。

1、ストックイラスト

Copyright 2020 – イラストAC All Rights Reserved.
イラストAC、PIXTA、Adobe Stockなどが有名ですが、素材イラストとして使えるものをどんどんアップしてダウンロードしてもらうと収入が入るシステムです。
単価は数円~と安いですが、好きなペースで素材をアップできるので自由なタイミングで素材数を増やしていけます。ストックはまず数を揃えることが重要なので、自由なペースで描いていきたい人におすすめです。
2、ココナラ

© 2012-2020 coconala Inc.
似顔絵やウェルカムボードなど、あなたの得意な方向性の絵を自由に商品として販売できるのがココナラです。
登録して自由なスキルを販売できるのが特徴で、絵を活かした自由な発想で商品・サービス群を展開していきたいときに最適でしょう。
3、ランサーズ・クラウドワークス

©Lancers,inc.
ランサーズ・クラウドワークスの多くはコンペに参加して仕事を勝ち取る形になります。例えば企業がロゴ案を募集したときにロゴを作成して応募して、採用されたらお金が支払われるシステムです。
最初はどうしてもコンペ形式に挑戦するのがメインになるので、ムダな弾打ちも相当必要となります。実績を積み上げられたら依頼も来やすくなりますが、そうなるまでしんどいのも確かでしょう。
まとめ


社員的なイラストレーターになろうとするならそれなりに遠回りも必要ですが、現在はネットを活用して絵でお金を稼げる様々なプラットフォームが存在しています。

▼次はこちら!
イラストや絵を描くおすすめパソコン&スペックをプロ目線で徹底解説!