イラストレーター達の現状と危惧をスマホゲーム業界にいた人間が語ってみた

将来 人生

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どうも、hashiken(@conteanime)です。

 

前職はスマホゲームアートディレクターでした。ゲームに必要なイラストや背景・アイテム素材などの絵素材を発注しディレクション(演出や修正指示)などを適宜行いながら完成に導く―――というのが業務でした。

 

ですが自分は過去にイラストレーターだったことはありません。若い頃漫画家を目指し、遊技機アニメーションの作画等に関わって必要最低限の画力があったのでプロに最低限必要なレベルという意味です)前職においてたまたまアートディレクターとして勤めました。

 

アートディレクターと一口に言っても、会社や職種によってやる事や扱いは全く異なりますので、注意してください。

 

今回は、「イラストレーター」という仕事の現状と今後についてまとめてみたいと思います。(※あくまでもゲーム関連のイラストレーターで、その他は除きます)

 

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ソーシャルゲームの登場

 

2011年前後、ソーシャルゲームが世間をにぎわせました。カードイラストゲームをメインにした、課金要素有りのガラケーゲームです。(対して、パズドラやモンストなど最近主流のスマホ用ゲームネイティブという呼び方をします)

 

ソーシャルゲームのビジネスモデルには功罪あったので、今でも課金ゲームというものにすべて悪いイメージを持つ人もいるかもしれませんね。

 

お金 高い 課金

 

ただ、市場を見ると既に家庭用ゲームの倍に手が届く規模になっているため、今後も主流として展開していくのは間違いないでしょう。

 

特に最近は、家庭用でメジャーな存在であった会社もほぼすべてスマホゲームで収益を成立させている状況ですので、ますます大きくなっていくと予想されています。

 

【イラストレーター】の激増 

 

当時アートディレクターをしていてずっと気になっていたのが、ソーシャルゲームの隆盛に伴い大量に存在することとなったイラストレーターとよばれる人たちのことです。

内訳は多種多様です。会社勤めのイラストレーターもいれば、フリーの人もいます。どこかの企業と専属契約を結んで仕事をしている人もいます。

 

ソーシャルゲームから今のネイティブアプリに繋がる一連のイラスト付きカードゲームの爆発的増加で、大量のイラストレーターという人が世の中に生まれました。※デジタル作画が昔と比べてやりやすくなった状況も大きく影響を与えていたでしょう。

 

ソーシャルゲームというのは、カードイラストを獲得するために課金をしてもらうことで収益が成り立つビジネスモデルのため、次々カードを増産する必要がありました。

 

自分が会社に入った時期は、課金ガチャが世間的に問題視されてピークを過ぎた直後だったんですが・・・それでも一つのゲームでひと月50枚以上という異常な数のイラストが求められていました。

 

いやだ 助けて つらい

 

それだけ必要になると、質はどんどんピンキリになっていきます。綺麗な絵をそろえたくても上手いイラストレーターは圧倒的に足りないので、本来ならまだイラストレーターとしてプロでやれるレベルでは全然ない人まで遠慮なく駆り出される状況に業界全体で向かっていました。

 

―――しかしあっという間に、そんな時代に終わりがきます。

 

数から質への転換、そして淘汰 

 

ネイティブの今はカードの大量生産ではなく、作り込まれ厳選されたキャラクターを売るための質の高い絵が求められる時代にシフトしました。

でなければ最初から目も向けられず、リリースしたそばから即座に消えていく異常なレッドオーシャンが現在のスマホゲーム市場です。

 

アプリという媒体自体が間口広く参入できるジャンルであるため飽和になっている状況もあります。ただそうした結果、技術が高くなかったイラストレーターの人達が路頭に迷いだします。

 

当然、上手い人はしっかり仕事もあるし問題ないのですが、さほど技術のなかった人までいったんイラストレーターという存在に引き上げられたためにその後どう進んでいいのか迷っている・・・というケースがかなり増えたんじゃないでしょうか?

 

・・・勘違いしてほしくないですが、あくまでも弱肉強食の世界ですので淘汰自体問題ないと思います。

 

成長 プロ

 

ただ過剰に需要が膨らみ、あまりに速い期間で需要の方向が変わったので対応しきれず中途半端に人生を棒に振ってしまった人たち―――【イラストレーター難民】があふれてしまってるんじゃないかと、絵をチェックしていた側としては気になって仕方ありません。(杞憂に過ぎないのならいいですが)

 

特に、専門学校を卒業してたいした知識も経験も無いまま流されて結果使い捨てにされて・・・みたいな若い人が多いんじゃないかと。

 

hashiken
専門学校などで教えている先生方は、この種の危険性もぜひしっかりお伝えいただきたいです。

 

思い込みは捨てよう 

 

なまじPCなど機材が安値で揃い、絵の描き方も検索ですぐわかるので中途半端な技術でプロになることが昔以上に増えたと思います。

もちろん、道が開きやすくなった利点もあります。そのきっかけを最大限活かして進んでいく人も多いでしょうが、そうでない人もそれ以上に当然いるわけです。

 

そういう人たちは、いつまでもダラダラとしがみつくんじゃなく、時が来たら割り切って次に目を向け進んでほしいと・・・いい年代の自分なんか思ってしまうわけです。

 

渋い おっさん 考える

 

かくいう自分自身も過去多くの回り道をしてきましたし、大層な事を成し遂げたわけではないんですけどね(笑

 

正解なんてないんですが、万全な備えをしながら安全な道を進んでいって得られる大きな結果というのも意外と世の中あるんです。

 

若い時には見えない事が多いですが、そう言う進み方は実在しています。

 

ぜひ、思い付きだけで行動するのではなく熟考して進んでいってほしいな・・・と漫画家目指そうと思い立ち大学中退した人間は思った次第なのでした(笑

 

 

 

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⇒イラストレーターの仕事に就く前にゲーム業界の実態を知っておこう!
 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ハシケン

create archives(クリエイト アーカイブス)代表兼アートディレクター。千葉県柏の葉のKOIL(コイル)を拠点としている。若いころは漫画家を目指し活動、その後は遊技機やスマホゲームの制作に従事。代表作は『2027Ⅰ・Ⅱ』(㈱トレード企画)のキャラクターデザインや『海賊道』(㈱gumi)『戦国修羅SOUL』(㈱クリーク・アンド・リバー社)のアートディレクションなど、オリジナル・版権モノ問わず多数。 2015年独立、絵に特化したブログサイト【コンテアニメ工房】(2016年10月時点で月間10万PV突破)を開設し個人事業をスタート。アニメ似顔絵商品【キャラデザ】や企業キャラクター制作・アニメ動画広告の受注制作を展開しつつ、誰でも『絵の力』を活用できるためのセミナー・ワークショップなど順次展開中。