どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
ブログやYouTubeで絵やイラストの情報を発信し続けてると、質問をもらうことが結構あります。

ということで今回はよく見かける絵のお悩みを厳選して5つ紹介し、それぞれの対処法まで解説していきます。
- どれだけ頑張っても成長しない・・・
- 絵が古臭い・・・
- 顔以外うまく描けない・・・
- 男(女)、動物、メカ等が苦手・・・
- SNSで『いいね』がつかず落ち込む

目次
よくある絵のお悩み①どれだけ頑張っても成長しない・・・

これは本当ーーーに多い悩みなんじゃないでしょうか?

絵の成長には階段的な要素があるといわれます、ちょっとずつステップを超えていき一段上がれたらまた次のステップが現れて・・・。
もともと絵の上達はどこまで行っても終わりのない世界なので、キリがない階段を上がり続けているとも言えるでしょう。
自分が過去に絵の仕事の職場で出会った何人かのめちゃくちゃうまい人たちも、最初すでに無茶苦茶うまかったはずなのに数年後見返すと出会った当時よりもさらにうまくなってることがよくありました。

要するに絵の上手い人も終わりなく上達し続けようと努力してるわけで、中途半端な我々はそれ以上のことをしないとどんどん引き離されてくんですよね。
回答編
そもそも絵を描いても描いても成長しないと思ったときは、今現在やってる練習が間違っていると考えた方が無難です。
成長の停滞があまりに長いようなときには、一度ペンタブを置いて振り返ってみましょう。
- 今、自分が日々やってる練習内容は本当に正しいのか?
- きちんとこの先上達につながる練習をやれているのか?
- 絵の上手い人はこの練習をして上手くなれてるのか?
・・・幸い今は多くのイラストレーターさんがブログやYouTubeで多くの有益な情報を発信してくれているので、すでにうまい人達が過去にやってきたやり方をマネしてみるのも有効でしょう。
長い間変化がないなら、残念ながら現状のままやみくもに練習してもなかなかうまくはなれません。

よくある絵のお悩み②絵が古臭い・・・

これも多く見かける悩みですよね。

実際、新しい絵柄などを気にしなくなった瞬間から絵柄ってどんどん古くなってくんです。
たとえば現役のプロとして絵の仕事をばバリバリしていてデッサン力のすごい高いような人でも、歳を重ねていくうちにいつのまにか時代に合わない絵柄になって仕事が減っていった・・・なんてのはベタな絵描きあるあるでしょう。
基本的には若い人のほうが自然と最新の流行りの絵柄に合わせたアンテナを持っているので、絵柄の古さを気にしてる人はそれなりの年代に入った人の方が多いんじゃないでしょうか?

回答編
絵柄を古くしないためには今の流行りに合わせる努力をするしかないので、自分のよく描く絵柄を捨ててでもついていこうとするしかないでしょう。
イラストやアニメ、ゲームなど最新の媒体に触れて模写でも何でもして、自身の個性を大事にする以上に今風にチューンナップしていくしかありません。

絵の改善自体を楽しめる人は続けられるでしょうが、そうじゃない人の方が多いはずです。
本質的にはある程度のところで見切りをつけて自分の絵柄を素直に楽しむほうがいいでしょうが、そうでないなら頑張ってできる限りあらがいましょう。

よくある絵のお悩み③顔以外うまく描けない・・・

絵の描き始めの頃って、キャラの顔を描くのは楽しいけど体は・・・ってこと多くなかったですか?

楽しいから顔ばっかり描いて、でも体はあまり練習しないから上手くなれなくてどんどん嫌になって・・・みたいな悪循環にハマってしまうことは少なくありません。
回答編
可能なものは、できるかぎり見て描くのが絵やイラストの基本です。
自分が以前スマホゲームのイラストアートディレクターやっていた当時もよく気になってたことですが、絵の上手い人でも意外と【手】がうまく描けていないことって実は多いんです。

確認して描くようにすれば本来そこまでおかしくならないはずなのに、意外とうまく描けない人が多いということはいかに思い込みだけで描いてる人が多いかというアラワレでしょう。
だからこそ、確認できるものは必ず確認してから描きましょう。手以外の目でも足でも体でも、自分の体や資料を使ってでも描く上で悩む部分はしっかり確認するのが基本です。
とくに手に関して違和感を感じる事象が他のパーツより目立つのは、誰もが目の前ですぐ確認できるパーツだから不自然さを感じられやすいせいもあるでしょう。
すぐ確認できる部分だからこそ、しっかり描けておかないと他のパーツ以上に目について不必要に絵のレベルが低く思われてしまいます。

よくある絵のお悩み④男(女)、動物、メカ等が苦手・・・

得意なものは描けるけど、あまり描いたことないものを描こうとして苦労する・・・これも結構多いんじゃないでしょうか。

人は普段からふれてるものや興味の強いものは描きやすいけど、そこまで接点のないものを描こうとするとつらいのが普通です。

回答編

あえて描かないといけない場面でも、うまくかわせるならかわして終わらしたって別にかまわないんです。省略するのも絵の力の一つでしょう。

それでも描かなきゃいけない、目の前の課題を乗り越えたいならそのもの自体をもっと好きになるか?あるいは前章でも書いたように、資料を駆使する以外ないでしょう。
とにかくよくわかっていないものをわからないまま描こうとしたときの絵は、大概ろくなものになりません。少しでもいい絵にしようと思うなら、調べることから始めることで結果がだいぶ変わります。
メカが苦手なら本や映像の資料を用意してフォルムや接続部分など細かい部分までまずはしっかり意識してみる、動物が苦手なら同様にそれぞれの部分の構造をつかんでみる・・・など。
そんな下調べもろくにせず、苦手なものを何とかしたいと思っても厳しいのが現実でしょう。

よくある絵のお悩み⑤SNSで『いいね』がつかず落ち込む・・・


確かに絵を描くことと、それを見てもらって認めてほしいという承認欲求はある程度引き離せないことも多いでしょう。
特に絵を描き始めて少し経ったくらいの頃だと【人の反応がない=絵がよくない】みたいにマイナスに考えすぎて、落ち込むこともよくあるかもしれません。
回答編

そんなマイナスにしかなっていないような行為は、あなたにとって何にも意味がありません。

ないものねだりは誰でもするものですが、現状ムリなものを何とかしたいならまずその前の努力をする姿勢と時間・経験が絶対的にかかせません。
現在、絵をアップして多くの『いいね』がもらえてる人たちだって必ずその前に多くの練習をして、挫折も経験したうえで今があるはずなんです。
・・・やたらめった落ち込むようなことをあえてしたところで、前向きな絵の上達にはなかなかつながりにくいでしょう。
それよりもどうしたらもっと楽しく描けるか? 長く続けて上達できるかを考えた方が、きっと前向きに明るく楽しく進めていけるはずです。
絵を描くあなたの心のバランスを守れるのは、あなた自身だけです。

まとめ

今回は絵やイラストで多い悩み、5つの対処法ということでまとめてきました。
- どれだけ頑張っても成長しない・・・
- 絵が古臭い・・・
- 顔以外うまく描けない・・・
- 男(女)、動物、メカ等が苦手・・・
- SNSで『いいね』がつかず落ち込む
プロとしてバリバリ絵の仕事をしてる人にも、苦手なものはそれぞれあります。仕事をする上でうまくかわしたり、ごまかして乗り越えてる部分も実は多いんです。
目の前の問題をいかにうまくかわしてクリアするかというのは、絵に限らず大事なことじゃないでしょうか?

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