どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。

特に最近はネットで好き勝手に書かれているので、専門学校に行くこと自体やばいことなんじゃないか・・・と勘違いする人もいるかもしれません。
今回はイラスト関連の専門学校がやばいと言われてしまう10のポイントと対処法、さらに闇と末路で終わらせない対策までを実際に10年以上年絵の仕事の社員として働いていた現場目線もふまえてくわしく紹介します。

目次
はじめに、イラスト関連の専門学校に通う【末路】とは?

絵やイラスト関連の専門学校に通ったけど、卒業後望んだ進路に進めずフリーターになってしまい結果的に学費や時間をドブに捨ててしまった・・・という人は少なからずいます。

そもそも、イラストやマンガ・ゲーム関連の専門学校は入学のハードルが低く絵心がなくても合格できてしまう現実があります。
多くの若い人が興味を持ちやすいジャンルであるだけに、良くも悪くもビジネス的に入り口がゆるく設定されているのは確かでしょう。
そのため意識や志がそれほど高くない人も結果的に増えてしまい、理想の実現に結びつけられない状況がある程度の割合で起こってしまいます。
また専門学校を選ぶときは、講師の質も重要です。
プロの絵描きとしてしっかりした実績を持ちながら指導にあたっている人もいますが、なかにはいわゆるビジネス講師というか絵の技術も高くない・・・絵の業界に精通していない講師もゼロではありません。
対策としては事前の情報収集で公式サイトだけじゃなく学校案内資料や学校見学なども使って講師陣や雰囲気をつかんでおくこと、就職実績の数字まで見た上であなたが将来進みたい方向性をきっちり実現できそうな環境か確認しておくことです。
専門のような場を有効に活かせるかどうかは何より本人の気持ちが重要です。入学後に後悔しないためにも、将来にどうつなげていくか強く意識しながら活用していってください。
🔻参考記事
イラスト系の専門学校が『やばい』と言われがちな10項目と対策

それでは、イラスト系の専門学校がネット上で『やばい』と呼ばわれがちなポイントを対処法とともに一挙見ていきましょう。

①授業料
専門学校の学費はある程度必要になります。学費に見合った価値が得られるかどうかしっかり確認して判断してください。
⇒学費サポートや奨学金の制度があるかも事前にリサーチしておけると安全です。
②就職率
学校によってですが、あまりメジャーでないところを選んでしまうと卒業後の就職が難しくなる場合もあります。
⇒事前に案内資料などで就職実績は必ず確認しておきましょう。就職サポートや実績をチェックし、先輩たちの声を聞くことも有効です。
③広告・宣伝の多さ
過度なテレビCMでの広告や誇張された情報には、注意も必要です。
⇒それぞれの学校の公式サイトからできる資料請求は必ず行い、最初から絞りこみすぎずに複数校を比較検討しましょう。オープンキャンパスなどで直接学校の雰囲気を確かめるのもオススメです。
④カリキュラムの質
学校の一部では、必要なスキルや知識が十分に教えられていない場合もあります。
⇒あまりよくわからない学校を選ぶことは避けて、事前に受けられるカリキュラムの内容も詳しく確認しつつ業界の要求と照らし合わせてみましょう。
⑤設備や教材の欠如
最新の設備や教材が整っていない学校もごく一部には存在します。
⇒案内資料をあらかじめ確認しておくことは当然必要ですが、実際に学校を訪問して設備や教材の状況をチェックしてみることも有効です。
⑥教員・講師の質
経験が豊富でない、または指導方法が適切でない教員も残念ながらなかにはいます。
⇒公式サイトや資料請求でチェックしたり教員の実績や背景を調査し、可能であれば直接質問してみることも手です。
⑦短期間での技能習得の難しさ
専門学校は割とどこでもそうですが、短期間での集中的なカリキュラムの習得はやはりなかなか大変です。
⇒リフレッシュのタイミングも意識しながら、定期的な自主学習の時間を設けてスキルアップを心がけましょう。
⑧過度な競争
イラストなど専門的な技術を学ぶ学校は課題や覚えることが多く、周りの生徒たちとの競争が激しい環境のため精神的につらくなることもありえます。
⇒必要ならメンタルケアの方法を学ぶんだり適度にリフレッシュしたり、友人や家族とのコミュニケーションを大切にしましょう。
⑨就職が100%保証されてない
すべての人間が希望する絵の仕事につけるわけではもちろんありませんし、学校が保証する就職先が限られることもあります。
⇒あなた自身でもネットワーク構築や情報収集の能力を高め、積極的に動いていきましょう。
⑩一般教育の不足
専門的なスキル学習の中で、絵以外の部分が疎かになることもないではありません。
⇒必要に応じて学外のセミナーや講座にも参加しながら、関連した幅広い知識を身につけていきましょう。

闇にせず夢の実現のため通うなら、学校を踏み台に飛躍してやろう!


マンガなどで割と多い事例ですが、イラストでもゲームコンペなどで選ばれることはあります。強い目的意識を持ちながら進めていくことはマイナスにはなりませんし、挑戦する機会があればなんでもやるべきでしょう。
上手い人は学校の課題だけじゃなく、余った時間も成長するため必死で努力しています。それが結局、プロになったあと大きく羽ばたけるかどうかの差にもつながります。
時間やお金をかけて通ってでも絵やイラストを絶対将来の仕事に繋げたいと考えたなら、せっかくの場を最大限活用して元を取っちゃいましょう。

ちなみに自分は過去3社で絵の仕事の正社員として勤めてましたが、職場における専門&美大:独学やそれ以外の人の割合はおおむね6:4くらいだった印象です。
それほどに専門卒で業界に入って働いている人は普通に多くいます、というよりもむしろ基本的には多数派なんです。

絵やイラストを仕事にするため専門学校に行くのは現在のごく自然なルートなので、マイナスなカキコミに左右される必要はありません。その点はどうか安心してください。
🔻参考記事
2023年最新、イラスト関連で人気の専門学校3選

ここでは例としてイラスト関連で就職実績が高く人気の学校をいくつか紹介しておくので、学校選びで悩んだら参考にしてみてください。
代々木アニメーション学院
公式サイト:https://www.yoani.co.jp/
- エンタメ系に強い、就職しやすい学校がいい
- 仕事の現場で役立つ最新のスキルを身につけたい
- 知名度の高いプロの講師から直接学びたい
42年の長い歴史と高い知名度をもつ、エンターテイメントに特化した有名校です。すでに12万人以上もの卒業生がいて業界内にも無数のパイプがあるので、就職活動時だけでなく実際に働きだしたあとも人脈に助けられたり心強く感じる機会が多くなるでしょう。
アニメ・ゲーム・イラストなどエンタメ関係者と密接につながっている状況を活かし、各業界でいま求められている最新技術や設備をすぐ学び吸収できる環境が用意されています。単なるイラストスキルにとどまらず関連ノウハウ・デジタル技術など実践的な能力を身につけられるので、即戦力のプロとして成長していけるはずです。
環境や学べる内容が充実しているため絵の仕事に転職したい社会人も多く利用していて、特に最近では働きながら学びやすい夜間・土日や週一のコースなども人気を集めています。
所在地・・・東京・池袋・大阪・なんば・名古屋・福岡・札幌・仙台・広島・金沢
専攻・コース・・・イラスト科・マンガ科・アニメーター科・・・他多数
学費・・・¥1,250,000(1年次)・¥1,050,000(2年次)
ヒューマンアカデミー

©2022 Human Academy Co., Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:https://ha.athuman.com/
- 業界で活躍するプロから直接学びたい
- できるかぎり就職実績の高い学校がいい
- 通いやすい、通信講座もあると嬉しい
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を特に重視している学校で、頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割がそのまま企業に就職・アルバイト採用されているほどの実績もあるので、就活時の不安も少なく進められるでしょう。
全国に18校展開しているため地方在住でも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も校内で共有できて不利に働きません。イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業も評判で、苦手と感じる部分も一人ずつによりそった指導で克服に導いてくれます。
昼間の授業以外に夜間/週末講座があるだけでなく一般向けの『イラストマスターコース』も運営されていて、学校より費用や時間をおさえて絵が上達したい多くの人に利用されています。人気の『通信講座』も整っているので、希望や現状にあわせた利用も他校より検討しやすいはずです。
所在地・・・秋葉原・横浜・大宮・仙台・札幌・静岡・名古屋・大阪・京都・神戸・広島・福岡・北九州・鹿児島・那覇
専攻・コース・・・コミックイラスト専攻(土日・夜間のみの講座もあり)
学費・・・¥1,099,500円~(各年次)
アミューズメントメディア総合学院

COPYRIGHT © アミューズメントメディア総合学院 All rights Reserved.
公式サイト:https://www.amgakuin.co.jp/
- 就職しやすい学校がいい
- 仕事の現場で役立つ最新のスキルを身につけたい
- 東京か大阪の学校に通いたい
他の学校にない大きな特徴としては、学内に「出版事業部」をもちマンガ・イラスト本などを企画し外部企業と連携した商品開発を行っていて学生にとっての貴重なデビューチャンスが備わっている点です。
校舎こそ東京・大阪の2箇所ですが、学習過程で実際の商品をつくって市場に送りだせる実践型スクールで業界就職率94%と高い実績を誇っているのはクリエイター志望の人にとって大きな魅力に映るんじゃないでしょうか。
卒業後の進路・職種にも幅広く対応していて、生徒一人ひとりの適正を見きわめた徹底した個別指導でデビュー&就職のサポートをしてくれています。将来の悩みや不安も、丁寧に相談に乗ってくれるので不安が少なく進んでいけます。
所在地・・・東京・大阪
専攻・コース・・・①マンガ・イラスト学科②キャラクターデザイン学科
学費・・・①¥1,250,000(1年次)・¥1,150,000(2年次)②¥1,380,000(1年次)・¥1,280,000(2年次)
学校利用が難しいときは『イラスト講座』という手段もある!
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあります。
特に最近は感染対策のためオンラインや通信講座がすごく増えているので、会社が休みの日や時間のある時に自宅で好きなペースで学びたい人にもおすすめです。
公式サイト:https://human-yakan.com/
専門学校でも紹介した「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラストマスターコース』は一人ひとりに合わせた細かい指導が評判で、添削を受けてアドバイスをもらいながら絵の描き方やデジタルスキルを基礎から学んでいけます。
通信講座形式で学べるので、ふだん忙しい人でもあいた時間に学びやすいペースでイラスト技術を高めていくことが可能です。豊富な量の教材は受講終了後も手元に残りDVDで復習もできるので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。

※独自教材は他イラスト講座を圧倒しています
学校運営だから当然かも知れませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など絵やイラストの実践的な技術/知識をここまで一通り身につけられるイラスト講座は他になかなかありません。
さすがに専門学校ほどとはいかないまでも、将来のキャリア相談をすることもできます。基本的に2年通う専門学校より少ない期間で学べ費用も学校の2割程度ですむので、なるべく時間や費用を短縮しながら上達していきたい人には特におすすめです。
イラスト専門学校を利用するメリット&デメリット20選

最後に、イラストの専門学校に関連したメリットとデメリットもまとめておきます。

イラスト専門学校のメリットと魅力
- 専門技術の習得
イラストの基本から応用まで、独学だけでは難しい幅広い技術を習得できます。 - プロの指導
業界のプロの講師が直接指導をしてくれるため、質の高い学びや実戦でのノウハウの習得が期待できます。 - 専門的な設備
最新の設備やソフトウェアを使いながら学ぶことができるので、就職後も不安なく進めていけます。 - 同じ志を持つ仲間との出会い
将来同じ夢を持つ仲間と出会って切磋琢磨しながら頑張ることは、あなたの成長を力強く後押ししてくれるでしょう。 - 業界との繋がり
実習やインターンシップを通じて、現場の経験を積むことができます。独学ではまずありえない恵まれた状況でしょう。 - ポートフォリオの作成支援
課題を通して作成が進めていけるので、卒業時にはスキルをアピールするポートフォリオがしっかり完成しています。 - 業界の情報
イラストが絡むアニメやーげむ業界の流れは非常に早いですが、卒業生や企業とのパイプを生かして常に最新のトレンドや技術を学ぶことができます。 - 就職サポート
学校の強力なサポート体制で、夢のキャリアを手に入れる手助けをしてくれます。 - 技術向上の競争環境
他の生徒たちとの競争を糧にしながら、自らの技術やセンスを高めていけます。もくもくと一人でやってるだけでは決して得られない状況でしょう。 - 実際の仕事の流れの理解
業界の流れやマナーなど、現場に即した知識を身につけることができます。就職後に常識はずれな言動や行動をしてしまい、現場で浮くこともなくなるでしょう。
ポイント!
独学だけで頑張るんじゃなく専門的な機関に通うことで、あなたが将来したい仕事をするために必要な技術がなにでどう学んでいけばいいか具体的に教えてもらえます。
また将来の人脈につながる友人・仲間が学校生活で自然にできるので、卒業後に友人同士散らばっておくと万が一リストラにあった時も助けあえます。
さらに専門学校はあくまでも進みたい分野の仕事につくことを目的とした場です、就職率が学校運営にダイレクトに影響するので先生たちも必死であなたを絵の仕事に就職させようとしてくれるでしょう。
🔻参考記事
イラスト専門学校のデメリットと対策
- 学費と時間がかかる
専門学校はそれなりの費用と平均2年の期間が必要です、必要なr奨学金や学費サポートを活用してみましょう。 - 就職の保証が難しい
技術やセンスがモノをいう業界への専門校なので、100%の生徒が理想通りの就職ができるわけではありません。落ちこぼれないように、日々の課題をしっかり進めてレベルアップしていきましょう。 - 一般教育の不足
絵やイラストに関すること以外も学びたい場合は、自ら勉強する時間を確保して幅広い知識を身につけましょう。 - 短期間のカリキュラム
2年で絵の仕事に就くために必要なことを学ぶので、どうしても学ぶ量と内容が濃く毎日忙しくなりがちです。うまく休憩も取りながら、効率的な学習法を身につけることが大切です。 - 過度な競争
周りのライバルとの競争を後ろ向きではなくポジティブにとらえ、むしろ楽しみながら頑張ることが秘訣です。ただメンタルケアも怠らないようにしましょう。 - 現場のニーズとのギャップ
実習やインターンを積極的に利用して、現場のニーズをつかむ努力をしましょう。就職後に必ず役立つ部分です。 - 時間的な制約
やることがおおいので、時間管理能力は非常に重要になります。効果的なタイムマネジメントをまなんで、時間を有効に使いましょう。 - 適切な指導を受けられないケースも
どうしても講師も人間なので、当たりはずれということはあります。相性が良くないときは他の資料や教材を参照するなど、自力での学びも増やしてみましょう。 - 一つの分野に特化しすぎる
絵に関することばかりやっていて不安を感じてしまうこともあるかもしれません。幅広い興味を持ち、異なる分野も学ぶことで視野を広げることが大切です。 - 期待とのギャップ
専門学校を探すときは、公式サイトを見て無料の資料請求で多くの学校から案内資料を取りよせることが第一歩です。入学前のリサーチをしっかり行えば、入学後のギャップも減らせます。
ポイント!
学校なので学費は当然いりますし学ぶための時間も必要です、一般的に独学より出費は増えると考えていいでしょう。
ただお金や時間をかけるぶん、仕事で必要な技術や知識を入社前に一通り学んでおけることへとつながります。なかには独学だけじゃ絶対得られない要素も数多くあるでしょう。
🔻参考記事
まとめ

一部、絵を仕事にするために専門学校に通うなんてムダだという言う極論も見受けられます。

たしかに独学だけで全員プロになれるならそれでいいんですが、でも手順がわからなかったりベースとなる絵の技術・知識に不安がある人のために専門学校という手段が存在しているわけです。
すでに技術の高い人以外の多くの人にとって独学オンリーは知識も技術も不足しがちになりますし、結果的に遠回りになりがちでしょう。
夢を追いかけたいときにわからないことや未熟と感じることが多いなら、専門的な学校で学ぶことは全く悪いことじゃありません。学校選びさえ適切に行えるなら、明確でシンプルな近道です。
専門に通って結果を成果につなげられるかどうかは、すべてあなた次第です。学校選びの前にまずはしっかり学校案内の資料を複数比較検討して、将来のためにどこに進むべきか吟味することから始めて下さい。

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