どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵を仕事にしたい、イラストレーターになりたくて専門学校や美大に進む人は多くいます。

今回は絵を仕事にするためにはどうするのが一番いいか、専門学校や美大に行くべきかどうかについて実際に絵の仕事を長年してきた目線もふまえて紹介します。

★さきに具体的な専門学校情報が知りたいときは、イラストレーター専門学校15選!絵を仕事にする近道はどこだ?が参考になります。
目次
はじめに:執筆者の立場と検索結果で考えてみる


自分は20代は漫画家を目指して挫折・・・その後絵を描く仕事に進んで、2015年に独立して現在に至ります。

専門や美大などで絵の基礎事項について学んだ経験はなく、独学と職場で学んだことだけで今までやってきました。
その立場から強く思うのは、最初から絵を仕事にしたいと考えているなら専門や美大などに進んだほうが圧倒的に手っ取り早いことなんです。
・・・自分はデジタルもわからないまま30歳目前で運良く絵の仕事の会社に入社できたので、すべて職場で実際の業務で覚えるしかありませんでした。
でも専門卒の人たちは働き出した時点で既にある程度の知識や技術が身についているので、はじめての仕事でもあまり悩まず円滑に進められるイメージでした。
自分のように回り道して絵の仕事にたどり着くことは結果としてあるにしても、最初から目標がしっかりしてるなら結果にたどり着く近道を通ったほうがどう考えてもラクで早いでしょう。

イラスト関連の専門学校の是非を調べると、基本的に執筆している人の立場でまちまちなので気にしすぎないほうがいいでしょう。
専門に行ってないことで絵の仕事につけなかった人もいるでしょうが、独学だけで結果的に絵を仕事にした自分のような者だって同じくらいいます。
どちらがいいという話じゃなく、目標が明確で実現するための近道が存在しているなら選んだほうがスムーズだとシンプルに考えるべきじゃないでしょうか?
学校に通うことのメリット・デメリット

ここでは、実際に学校に通うメリットやデメリットをカンタンにおさえておきましょう。
デメリット①費用がかかる
絵やイラストの関連の多くの専門学校で、年間100万ほどが相場となります。
安い金額ではないですが、そのことにより絵を仕事にするための技術や知識が身につくと考えればデメリットと考えるのは違うでしょう。
デメリット②時間がかかる
卒業後に就職するわけで、仕事まで2年ほどかかるのが一般的です。
今すぐ転職などすれば必要ない時間ですが、就職・転職する技術や知識がないなら結局それ以上の時間がかかるのでこれも決してデメリットとは言えないでしょう。
メリット①必要な技術や知識が身につく
絵を仕事にするにはジャンルごとに差はありますが、ソフトの操作や技術・知識など必要となる様々な要素があります。
特に今の絵の仕事にはデジタル習得がほぼ必須なので、無理して独学で頑張るよりも分かる人から教わってしまったほうが理解も圧倒的に早くなります。
メリット②人脈ができる
学校に通うと、同じ目標を持った友人・知人が自然にできます。
卒業後はそれぞれ別会社に就職しますが、結果的に将来のつてや人脈にもなるのでなにかの際に助け合えることにも繋がります。

メリット③就職活動がしやすい
専門学校は就職するための場なので、当然就職活動の流れもスムーズです。濃い情報も多く集まりますし、卒業生を介して生の情報も取得しやすいでしょう。
卒業後の進路や就職先は学校運営にも大きく影響するので、先生たちも気合を入れてサポートしてくれます。

独学で絵の仕事につけるかどうかは結局その人次第、だからこそ学校はあなたの可能性を高める手段の一つと考えよう!


自分のように独学の人も一定数いましたし、専門や美大卒もたくさんいます。あくまで肌感ですが、独学:専門or美大=4:6くらいの割合だった印象です。
独学で絵を仕事にした自分のような人間の殆どが、結果的に絵の仕事にたどりついたタイプです。
逆にそもそも若い頃から絵を仕事にしようと思って就職したような人は、基本的にほとんどが専門の学校などをまず卒業しています。
もしあなたの進みたい道がすでにしっかり決まっているなら、そのためにある専用ルート(学校など)を使ったほうが自然ですし圧倒的にラクで早いはずです。

・・・というのが、遠回りをして絵の仕事についた苦労人からの率直な気持ちですw
▼参考記事
イラストレーター専門学校おすすめ15選!絵を仕事にする近道はどこだ?
学校利用が難しい人に人気の手段『イラスト講座』とは?
もしも学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあるんです。
特に最近は感染対策のためオンライン通信講座がかなり増えているので、会社が休みの日や時間のある時に自宅で好きなときに学びたい人にもおすすめです。
▼参考記事
イラスト講座おすすめ20選!オンライン/通信/教室を絵のプロ目線で徹底比較
まとめ

人の立場や経験によっても、専門学校や美大が必要かどうかは全く変わります。
専門などを経由せず中途入社後に苦労した側としては、絵を仕事にしたいなら素直に学校に行ったほうがいいというのが偽らざる想いです。
わざわざ遠回りなんてする必要ないですし、そもそも独学は知識も技術も偏りがちです。絵の上達には自分より上手い人の目を通して助言をもらうことが欠かせないですが、学校に行けば自然とそういう環境も手に入るでしょう。
