クリップスタジオ線画抽出やり方|写真や素材からラインを取り出して使おう

クリスタ 線画抽出機能 ライン抽出 やり方 クリスタ

🎁デジタル絵がゼロからわかる『特製マニュアル』無料プレゼント!

パソコンやタブレットでイラストや漫画を描いてみたい、でも始め方がよくわからない…そんなデジタルに悩む1,500名以上が手にしたオリジナルPDF期間限定でプレゼントしています。

 

 

どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。

 

クリップスタジオ(=クリスタ)でマンガを描く時に多く使用されている機能の1つに、「ライン抽出」というものがあります。いわゆる背景や小物を描くときに、写真などの素材から線画を取り出す機能です。

 

イラストに使うことはそこまで多くないかもしれませんが、知っているといざという時かなり役立つ機能なのでぜひ覚えて活用してみて下さい。

 

 
▼デジタルデビュー応援キャンペーン中

ライン抽出機能はクリップスタジオEXのみ! え・・・PROにはない?

クリップスタジオペイント 線画抽出機能 PROのみ 

 

写真や素材などから線画を取り出すことのできる非常に便利な機能のライン抽出ですが、実はクリップスタジオペイントPROではできなくてクリスタEX限定の機能となっています。

 

ハシケン
EXは漫画やアニメ制作に特化しているグレードなので、まあ仕方ないといえば仕方ないんですが・・・

 

ポイント!現在すでにPROを持っていてEXの線画抽出機能を使いたい場合は、差額を支払ってアップグレードすることもできます。

 

★PROとEXの違いについては、クリップスタジオPRO/EXどっちがいい?違いを知って最適なソフトを選ぼう!で確認してください。

 

 

2021/08/09追記)

 

ハシケン
・・・おまたせしました、PROで線画抽出する方法を記事にまとめたのでよかったらそちらも参考にして下さい!

でも、EXのほうが基本的には簡単で楽ですw

 

 

▼PROしかない場合の線画抽出方法はこちら!

 

EXでの線画抽出のスタートは「レイヤープロパティ」から!

クリップスタジオペイント ライン取り出し機能 レイヤープロパティ

 

ハシケン
それでは、ここからはいよいよライン抽出の実際のやり方を見ていきましょう!

 

まずは、開いているクリップスタジオのキャンバス上に線画を抽出したい写真や画像を読み込む必要があります。

 

メニューバー「ファイル」ー「読み込み」ー「画像」か、もしくはキャンバスに直接ドラッグすることで『画像素材レイヤー』という状態で開くことができます。

 

クリップスタジオペイント 画像読み込み 画像素材レイヤー

 

★画像素材レイヤーに関しては、クリップスタジオ画像素材レイヤー使い方!描いた絵をタイル状に並べようで解説しています。

 

読み込んだらレイヤーパレットでレイヤーを選択した状態で、「レイヤープロパティ」の「ライン抽出」ボタンを押せばそれだけでもカンタンに線画を抽出してくれます。

 

クリップスタジオペイント ライン抽出 線画

 

抽出時の設定は黄色の辺りで色々と自由に変更することもできます、以下各項目で行えることになります。

 

  • 黒ベタ閾値(しきいち)・・・黒ベタにする範囲を調整できます
  • ライン幅調整・・・線の幅を調整します
  • エッジ閾値・・・ノイズなどを飛ばせます
  • 検出方向・・・見た目の印象を変えられるのでイメージに合う状態を選べます

 

画像素材レイヤーをラスタライズ処理した上でレイヤープロパティの「表現色」をモノクロにするとアンチエイリアスのない「2値化」もできるので、白黒のマンガ原稿にも利用できます。

 

クリップスタジオペイント レイヤープロパティ 表現色

 

ノイズ飛ばしについて

 

写真から線画を取り込みたい時にどうしても発生しがちなのが、ノイズの発生です。

 

クリップスタジオペイント 線画抽出 ノイズ

 

エッジ閾値でかなりのノイズを飛ばすことができますが、好きなように調整したい場合は「色混ぜツール」の「ぼかし」や「フィルター」の「ガウス」で直接消すこともできます。

 

▼ノイズ処理のポイント▼

  1. ぼかしはブラシ濃度を変えて(15など)、使いやすくした上で行います
  2. 背景画像に使いたい場合、写真に写っている人物が邪魔なときはこの段階で消します
  3. 必要があればあとから背景に描き足し処理を行うこともあります

 

動画だと処理がわかりやすい!
ハシケン
実際のノイズ処理の様子はYouTube動画の05:00~07:00前後で確認できます

 

 
▼デジタルデビュー応援キャンペーン中

LT変換をすれば(主にマンガに使う用に)線画とトーンに分けて抽出できる!

クリップスタジオペイント マンガ機能 LT変換

 

線画を取り出すだけなら上の手順だけでも十分ですが、マンガに使う際は写真をもとに線とトーン処理を取り込みたいことがほとんどになるでしょう。

 

その場合に使うのが、「レイヤーのLT変換を実行」というボタンになります。

 

クリップスタジオペイント レイヤープロパティ LT変換機能

 

ハシケン
ちゃんと表記がないんですが、LTはおそらくLINEとTONEの略・・・かと

 

ちなみにLT変換に関しては、前章で書いたノイズ処理関連のぼかしやガウスなどひと通り終えたあとにやるのが一般的です。

 

また、LT変換をした画像は元に戻せなくなるので心配なら複製しておきましょう。

 

LT変換処理の流れ

 

ノイズ処理など一通り終わったら、レイヤープロパティにある「レイヤーのLT変換を実行」のボタンを押すと専用ウィンドウが表示されます。

 

クリップスタジオペイント LT変換変換 線画 トーン処理

 

「プレビュー」にチェックを入れておけば調整の様子がリアルタイムに見れるので、線画の際と同じようなイメージで様々なところを調整した上でOKを押すと線画とトーンが分かれて作成されます。

 

この段階ではラインにはまだアンチエイリアスがかかっているので、2値化して使いたい場合にはレイヤープロパティの表現色をグレー⇒モノクロにするのを忘れないで下さい。

 

画像素材レイヤーのまま使っていると表現色の項目自体が表示されないので、気をつけて下さい。

 

もちろん3D素材だってLT変換はできる!

 

写真と同様の手順で、クリップスタジオにある3D背景や小物など数多くの素材もLT変換処理を行ってマンガなどに使うことが可能です。

 

クリップスタジオペイント 3D素材 LT変換

※YouTube「ハシケンちゃんねる」より参照

 

例えば描くのが大変な拳銃などは、今回紹介したような手順を使ってマンガに取り込んで使っている人も多くいます。

 

ハシケン
マンガではなくイラストに使用したい場合は2値化などは気にせず、それ以外の部分で同じような処理を行えば大丈夫ですよ♪

 

デジタルやクリスタに早く慣れて自由に描けるようになるための方法

絵 稼ぐ コツ イラスト

※当サイトで以前開催していたイラスト講座の様子

 

デジタルで描けるようになるには今回紹介しているようなさまざまな知識と技術が必要ですが、独学だけで進めるとどうしても遠回りになってムダな時間がかかりがちです。

 

機材をそろえたのに絵を描く手順やソフトの操作が理解しにくい、思うように描けない、でも早くちゃんと描けるようになりたい・・・と悩むならまず「デジタルイラスト講座」で基本を教わってみるとデジタルの理解やその後の上達がだいぶスムーズになるでしょう。

 

 

以下ではデジタル初心者からきっちりうまくなっていきたい人に向けた比較的お手頃なイラスト講座をいくつか紹介しておくので、困ったときの参考にしてください。

 

ユーキャン「デジタルイラスト講座」

ユーキャンのデジタルイラスト講座(動画講座)

Copyright U-CAN,inc. All Rights Reserved.

公式サイト:http://www.u-can.co.jp/

 

ユーキャンの『デジタルイラスト講座』はTVCMや広告展開も多くやっている、知名度の高い講座サービスのイラスト講座です。内容はデジタル限定で、経験豊富な講師による添削指導や動画教材がメインとなっています。

 

「学びオンラインプラス」という独自システムでいつでも気楽に質問でき、添削も印刷や郵送の手間がなく便利です。多くの人が利用している有名企業の『デジタルイラスト講座』だからこそ可能なコンパクト価格設定なので、出費をおさえてデジタルイラストを始めたい人に適しています。

 

ペンタブをすでに持っていれば「ペンタブなし」、持ってない人は「ペンタブ付き」のコースを選べるなど一人ひとりの環境ごとにムダなく始められます。さらに教材には漫画関連の内容もセットで用意されているので、イラスト以外もお得に学びたい人に最適でしょう。

 

 

デジ絵ワークショップ動画講座 ※当サイト運営です

デジ絵ワークショップ動画講座

©Create Archives/コンテンツメイカーズ .All Rights Reserved.

公式サイト:https://cm.conte-anime.jp/video-course

 

【デジ絵ワークショップ動画講座】「クリスタ」の操作とデジタル絵の基本手法「アニメ塗り」が覚えられる【クリスタデビュー編】、

さらにクリスタのさまざまな特殊機能を覚えて自由な絵の表現ができる【クリスタレベルアップ編】の2章仕立てで構成された動画講座です。

 

ハシケン
元々当サイト主催で長年開催していたリアルの講座をリニューアルしたもので、クリスタで描く手順をおぼえたいデジタル初心者さん向けのわかりやすい内容になってます!

 

デジ絵ワークショップ動画講座 資料

※クリスタの基礎から応用までこれ一本でわかります

 

ジャンルごとに細かく分かれた動画を好きな時に視聴でき、忙しい人でも好きなペースで進めていけます。さらに最近主流のサブスクではなく買い切り型で視聴制限がないためあせらず何度でも復習でき、苦手部分もしっかり克服しながら上達していけるでしょう。

 

動画ごとのコメント欄を使えば講師から直接回答が届くので、わからず手が止まることも少なく成長していけます。また今ならオンラインの無料相談会も定期的に開催しているので、独りで悩んだりせずデジタル絵を描いていけるようになりたい人には特におすすめです。

 

 

まとめ

クリップスタジオペイント 線画抽出 ライン 便利 

 

クリップスタジオには数多くの便利な作画補助機能が備わっていますが、中でも目をみはるレベルで助かるのが今回紹介した線画抽出と言ってもいいでしょう。

 

これがあることで作業効率が上がって助かっている漫画家さんは、世の中に山ほどいるはずです。

 

ハシケン
さまざまなことに使用できる超便利機能なので、ぜひ覚えて好きなことに使用してみて下さい!

 

 

▼次はこちら!

クリップスタジオをパソコンで快適に使うおすすめスペックと機種の選び方