どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
クリップスタジオに代表されるデジタルペイントソフトで絵やイラストを描いていて、キャラクターの背景を上手くごまかしたい・・・手を抜いてきれいに仕上げたいという状況もあるんじゃないでしょうか?
そんなときに便利なのが、「フリー素材」の活用です。今回は、イラストの背景にフリー素材を使う手順をわかりやすく紹介します。
目次
使う前に要注意! 商用フリー?
今はネットでカンタンにさまざまな画像や素材を見つけられますが、使う際には気をつけないといけない点があります。
『フリー素材かどうか!?』
フリー素材とは『商用フリー』ということで、ざっくり言うと何に使っても大丈夫な素材ということになります。
一部の無料サイトなどでは、よく見ると規約に細かく使用条件等が書いていて知らないまま好きに使って発信すると見つかって著作権料請求・・・なんてことだってありえるので気をつけましょう。
安心して使えるフリー素材の一例
まず、ペイントソフトで有名な「クリップスタジオ(CLIP STUDIO PAINT)」の備え付け素材は基本的に著作権に関しては問題なく使用できます。
また有名なところだと「写真AC(イラストAC)」という、月額や年額費で利用できるサイトもあります。
他の画像サイトでは月の使用枚数が厳しめに制限されてる所も多いですが、写真AC(イラストAC)はそういった制限もなく自由に使えるのが助かります。
キャライラストの背景に素材をはめ込む方法
まずクリップスタジオの専用素材であれば、直接キャンバスにドラッグして使います。
レイヤー位置としては、キャラよりも下に置くことで背景にそのまま使えます。
キャラクターの着色で抜けがあったり不透明度を下げて塗っているところなどあると下においた背景が透けて見える場合があります、そんなときはキャラの下のレイヤーにキャラの輪郭で白く塗りつぶしたものを置くと透けを防げます。
クリップスタジオの特殊機能「画像素材レイヤー」
イラストACなどからダウンロードした素材はデスクトップやフォルダからクリップスタジオのレイヤーパレットにドラッグすると、「画像素材レイヤー」として開けます。
または、上部メニューバーから「ファイル」ー「読み込み」ー「画像」で同じく「画像素材レイヤー」として開けます。
ちなみに「画像素材レイヤー」という状態は、画像に描き込んだりできない状態となっています。
背景に配置したフリー素材の回転&変形などの動かし方、調整方法
「画像素材レイヤー」になっている場合はリサイズハンドルの隅をドラッグすることで拡大縮小したり、中をドラッグすることで移動、上の飛び出た部分をドラッグすることで回転もできるので自由に配置を調整できます。
通常の画像であれば、「拡大・縮小・回転」のボタンを押したうえで同じように隅をドラッグしたり移動・回転もできます。
素材の色の変え方
色味を変える方法は色々とありますが、代表的なものをいくつか記載します。
- メニューバー「レイヤー」ー「新規色調補正レイヤー」ー「色相・彩度・明度」で変える
- レイヤーを複製したうえでメニューバー「フィルター」ー「ぼかし」ー「ガウスぼかし」
- 複製したものの合成モードを変えたり、不透明度をいじることで微妙な調整も可能
- 画像の上に新規レイヤーを作って好きな色で塗りつぶし、クリッピングして合成モードや不透明度など
少しでも早くデジタル習得したいときのおすすめ手段とは?
デジタルやクリスタで自由に絵を描くにはいくつかの知識と技術も必要です、でも独学だけで進めていると自分が取り組んでいることが正解かどうか判断つかずにムダな時間がかかりがちです。
実は絵やデジタルが早く上手くなりたいなら、絵のわかる第三者からアドバイスを受けながら練習する方が圧倒的に近道なんです。
せっかくデジタルの機材をそろえたのに絵を描く手順やソフトの操作がわからない、思うように描けない…と悩むなら一度「イラスト講座」で教わるとデジタルの理解やその後の成長がだいぶスムーズになるでしょう。
以下ではイラスト初心者さん~中級者まで人気の講座を例として紹介するので、思うように上達できず悩んだら参考にして下さい。
「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
全国展開している大手専門校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学べるので、独学のような不安や心細さも少なく実力アップをめざせます。
通いもありますが、最近は便利なオンラインや動画講座が多く利用されています。個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストの技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットまであるので、一人で絵を描いてて悩んでもすぐ疑問を解消できます。また受講終了後も教材が手元に残るので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然かもしれませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など描いて楽しむ技術・知識をこれほど幅広く身につけられる講座は他にそうありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実にうまくなりたい人に特におすすめです。
まとめ
背景は自分で描き込んでももちろんいいですが、今回紹介したようなアイキャッチやサムネイルなどを作る際にはフリー素材を活用すると時間も短縮できて非常に便利です。
種類も様々あるので、ぜひいろいろ試してみて下さい。
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