どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
「クリップスタジオ(CLIP STUDIO PAINT=以下クリスタ)」は人気のお絵描きソフトですが、カスタマイズもしやすいペイントソフトという点も大きな魅力です。
初期状態から自分の使いやすい状態に変更できると、ストレスなくデジタルお絵描きが進めていけるでしょう。
ということで今回はクリスタでカンタンに変更できる10箇所の変更方法を紹介するので、普段使っていて気になる所があればぜひ試してみて下さい。
目次
ツールパレットやサブツールのアイコン並び順を変える
ツールパレットやサブツール内の並びは、ドラッグだけでいつでも自由に変えられます。


コマンドバーの表示内容を変える
上部にあるコマンドバーは、よく使う操作をドラッグだけでカンタンに登録しておけます。
コマンドバーにはサブツールからも直接ドラッグできるので、好きなブラシだけを入れておくことも可能です。逆に削除したいときは、右クリックで行なえます。


参考記事▶クリップスタジオのショートカット設定の使い方・変更方法を覚えよう
ツールプロパティの表示項目を変える
サブツールの設定や調整するためのツールプロパティパレットは、パレット内に常時表示している項目を自由に変えることができます。
ツールプロパティ右下のスパナアイコンから「サブツール詳細パレット」を開き、項目ごとに左端に表示されている目玉部分をクリックで切り替えることで変えられます。


テキストツールの初期設定を変える
テキストは使おうとすると、必ず初期設定のフォントの状態から始まります。
初期設定を変えるには、テキストツールを選んでツールプロパティ右下のスパナボタンから「サブツール詳細パレット」を開きます。

フォントで初期設定にしたいフォントやサイズを選んでウィンドウ下の「全設定を初期設定に登録」を押せば、以降テキストツールで文字を入力する時にその状態で始められます。

★テキストの基本的な使い方に関しては、クリップスタジオフォント使い方!テキストツールで絵と文字を組み合わせようを参照してください。
配色テーマを変える
クリップスタジオの画面は主に、黒系と白系があります。
上部メニューバーの「ファイル」ー「環境設定」ー「インターフェース」ー「カラー」で「配色テーマ」を選び、「濃色(黒系)」か「淡色(白系)」を選んで変えられます。

さらに右隣の「濃度調整」で、黒系白系それぞれの度合いを調整することもできます。

取り消し回数を変更する
描いた線を1つ前に操作が「取り消し(Ctrl+Z)」です、操作回数を重ねるごとにさらに取り消していくことができます。
この取消回数の上限を変更するのが、上部メニューバの「ファイル」ー「環境設定」ー「パフォーマンス」ー「取り消し回数」の項目です。


★ショートカット設定については、クリップスタジオのショートカットキー設定の使い方・変更方法を覚えようを参照してください。
マウスカーソル(ポインター)を変える
ブラシなど、キャンバス上のカーソルやポインターも自由にデザインを変えることが可能です。
上部メニューバの「ファイル」ー「環境設定」ー「カーソル」ー「カーソル形状」で、それぞれに対して10パターンずつ用意されているので使いやすいものを設定しましょう。


参考記事▶クリップスタジオのポインター(カーソル)の変更やカスタマイズ方法を覚えよう
ブラシサイズの単位変更
ブラシサイズは通常「px」サイズで表示されていますが、「mm」に変更することも可能です。
上部メニューバの「ファイル」ー「環境設定」ー「定規・単位」ー「単位」の「長さの単位」を切り替えることで、ブラシサイズの表記自体も変わります。


ナビゲーターの拡大縮小・角度を細かく刻む
ナビゲーターパレットの「+&-」での拡大縮小や、矢印での左右への回転の刻みを変更することもできます。
上部メニューバの「ファイル」ー「環境設定」ー「キャンバス」ー「表示倍率」で、空欄に好きな数字%を入れて「追加」を押せば表示倍率に加えられます。削除する際は、選んだ上で「削除」を押します。

上部メニューバの「ファイル」ー「環境設定」ー「キャンバス」ー「表示角度」で、ステップ値の値を変えると回転の刻み度合いを変えられます。戻すときは再度入力してOKで反映されます。

参考記事▶クリップスタジオのナビゲーターパレットの使い方や便利な機能を覚えよう
キャンバス復元の保存間隔を変える
クリップスタジオには万が一のデータのバックアップ機能(≒オートセーブ)も備わっています。
上部メニューバの「ファイル」ー「環境設定」ー「ファイル」の「復元」で、「キャンバスの復元を有効にする」にチェックを入れて「復元情報の保存間隔」を設定をしておきます。

指定した時間ごとにデータをクリップスタジオフォルダー内に自動でバックアップしてくれるので、何かあった際もそこから復元が可能です。

参考記事▶ クリップスタジオの画像データを保存・書き出しする方法を覚えよう
デジタルやクリスタに早く慣れて自由に描けるようになるための方法

※当サイトで以前開催していたイラスト講座の様子
デジタルで描けるようになるには今回紹介してきたようなさまざまな知識や練習が必要ですが、独学だけで進めるとどうしても遠回りになってムダな時間がかかりがちです。
機材をそろえたのに絵を描く手順やソフトの操作が理解しにくい、思うように描けない、でも早くちゃんと描けるようになりたい・・・と悩むならまず「デジタルイラスト講座」で基本を教わってみるとデジタルの理解やその後の上達がだいぶスムーズになるでしょう。
以下ではデジタル初心者からきっちりうまくなっていきたい人に向けた比較的お手頃なイラスト講座をいくつか紹介しておくので、困ったときの参考にしてください。
ユーキャン「デジタルイラスト講座」

Copyright U-CAN,inc. All Rights Reserved.
公式サイト:http://www.u-can.co.jp/
ユーキャンの『デジタルイラスト講座』はTVCMや広告展開も多くやっている、知名度の高い講座サービスのイラスト講座です。内容はデジタル限定で、経験豊富な講師による添削指導や動画教材がメインとなっています。
「学びオンラインプラス」という独自システムでいつでも気楽に質問でき、添削も印刷や郵送の手間がなく便利です。多くの人が利用している有名企業の『デジタルイラスト講座』だからこそ可能なコンパクト価格設定なので、出費をおさえてデジタルイラストを始めたい人に適しています。
ペンタブをすでに持っていれば「ペンタブなし」、持ってない人は「ペンタブ付き」のコースを選べるなど一人ひとりの環境ごとにムダなく始められます。さらに教材には漫画関連の内容もセットで用意されているので、イラスト以外もお得に学びたい人に最適でしょう。
デジ絵ワークショップ動画講座 ※当サイト運営です

©Create Archives/コンテンツメイカーズ .All Rights Reserved.
公式サイト:https://cm.conte-anime.jp/video-course
【デジ絵ワークショップ動画講座】は「クリスタ」の操作とデジタル絵の基本手法「アニメ塗り」が覚えられる【クリスタデビュー編】、
さらにクリスタのさまざまな特殊機能を覚えて自由な絵の表現ができる【クリスタレベルアップ編】の2章仕立てで構成された動画講座です。


※クリスタの基礎から応用までこれ一本でわかります
ジャンルごとに細かく分かれた動画を好きな時に視聴でき、忙しい人でも好きなペースで進めていけます。さらに最近主流のサブスクではなく買い切り型で視聴制限がないためあせらず何度でも復習でき、苦手部分もしっかり克服しながら上達していけるでしょう。
動画ごとのコメント欄を使えば講師から直接回答が届くので、わからず手が止まることも少なく成長していけます。また今ならオンラインの無料相談会も定期的に開催しているので、独りで悩んだりせずデジタル絵を描いていけるようになりたい人には特におすすめです。
まとめ

クリップスタジオでのお絵描きに慣れてくると、次第に「もうちょっとここはこんな感じになってたらやりやすいのになあ・・・」という想いも必ずでてくると思います。
今回紹介したようにクリップスタジオは多くの場所がかなり自由にカスタマイズできるので、ぜひ色々調整しながらより描きやすい環境を模索してみて下さい。
他にも変えられるところは色々あるはずなので、気になったときは検索して探してみるのもおすすめです。

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クリップスタジオをパソコンで快適に使うおすすめスペックと機種の選び方