どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
- デザインしたキャラクターが大人気になって映像化されるかも?
- クリエイターと呼ばれて絵だけを描いて生きていけるかも?
- いずれフリーとして独立して会社員よりも大きく稼いでいけるかも?
- 大きく名前を残して不特定多数の人に覚えてもらえるかも?
今回はそんな夢が現実になるかもしれない絵を描く仕事につく秘訣について、長年絵を仕事にして生きてきた立場から絵の仕事の種類やつくための方法など業界目線もふまえくわしくまとめます。
あなたも大好きなことを一生の仕事にしてみませんか?
目次
- 1 絵の仕事がしたいなら「フリー」「会社員」2つの道がある、どっちを選ぶ?
- 2 ①学生やイラストスキル・知識にまだ自信がない未経験の人は「専門学校」や「イラスト講座」を活用しよう!
- 3 ②技術・経験・実績に自信があって今すぐ絵の仕事につきたいなら「転職相談」という手もある
- 4 あらためて確認! 絵の仕事には15以上もの種類がある、あなたの進みたい方向はどれ?
- 4.1 絵の仕事の種類①イラストレーター(ゲームイラスト等)
- 4.2 絵の仕事の種類②挿絵イラスト制作(ラノベ、絵本、児童書等)
- 4.3 絵の仕事の種類③漫画家(雑誌連載、広告、YouTubeなど動画素材作成等)
- 4.4 絵の仕事の種類④アニメーター(原画動画等)
- 4.5 絵の仕事の種類⑤絵コンテライター(アニメ、CM、ゲームや遊技機等)
- 4.6 絵の仕事の種類⑥2D・3DCGデザイナー(ゲーム、アニメ、映画等)
- 4.7 絵の仕事の種類⑦キャラクターデザイン(各種イラスト、ゲーム、グッズ関連等)
- 4.8 絵の仕事の種類⑧デザイン系
- 4.9 絵の仕事の種類⑨グラフィックデザイナー(印刷物など)
- 4.10 絵の仕事の種類⑩ファッションデザイナー
- 4.11 絵の仕事の種類⑪Webデザイナー
- 4.12 絵の仕事の種類⑫画家
- 4.13 絵の仕事の種類⑬美術教師・講師
- 4.14 絵の仕事の種類⑭絵本作家
- 4.15 絵の仕事の種類⑮アートディレクター(監修・発注、管理修正等)
- 5 まとめ
絵の仕事がしたいなら「フリー」「会社員」2つの道がある、どっちを選ぶ?
現在絵やイラストに関する仕事で働こうとすると、2つの方向性があります。
- フリーランス(副業含む)としてやっていく
- 社員イラストレーターとして働いていく
どちらに進むかは自由ですがもしあなたが安定した生活や収入を得ながら描いていきたいと思うなら、おすすめは断然2番の社員イラストレーターとして絵を描く仕事をする道です。
いきなりフリーランスがおすすめできない4つのワケとは?
- 仕事をもらえる人脈をもってない
- 業界の常識や仕事の相場がわからない
- 自ら仕事を取る手段を持ってない
- 上手い人に技術を教わる場や機会がない
それよりもまず会社に属した絵描きで働けば、
- 仲間などの将来の人脈が自然と得られる
- イラスト業界の常識や報酬相場が日々の業務内で理解できる
- 外注での仕事のとり方やコツがつかめる
- 上手な先輩から技術やコツを仕事の現場でタダで学べる
…このメリットを得つつ給与をもらいながら絵もレベルアップできるので、将来フリーになる道のりとしてもはるかに安全で効率的です。
絵を描く仕事に就きたいからって、あなたの大切な人生でムダなリスクを取る必要なんて全くありません。順番さえ間違えなければ、安全にステップアップを目指すことは問題なくできます。
一歩ずつ経験を積んで進める方が結果的にラクなので、経験のない状態からいきなりフリーをめざすことはくれぐれも慎重に考えてください。
絵を描く仕事の社員になろうと思ったら、年齢や状況・スキルに合った適切な手段を選んで進めることが必要です。
- 学生だったりイラストスキル・知識にまだ自信がない未経験の人は「専門学校」を活かす
- 技術・経験・実績に自信があって今すぐ絵の仕事につきたいなら「転職相談」を使う
①学生やイラストスキル・知識にまだ自信がない未経験の人は「専門学校」や「イラスト講座」を活用しよう!
ご存知のように、今は絵やイラスト・漫画などジャンルごとに学べる専門の学校が全国各地にあります。
イラスト関連の会社側も専門学校から何名採用するというのは毎年一定数確保している枠なんで、絵を仕事にするために高い就職率の専門学校に行くのは実は最も確率を引き上げやすい手堅い手段なんです。
▼専門の注意点
- 学費や時間が必要
- やる気のない同級生に巻き込まれない
学校なので学費や学ぶための時間は当然いります、でもそのぶん仕事で必要なことを事前に身につけておけるメリットへとつながる要素です。
またイラストやゲーム系の専門はなんとなく入学している生徒もいるので、よくない雰囲気にのまれないよう目的を見失わない精神力も必要となります。日々の課題をしっかりこなし、イラストレーターになった将来の姿をイメージしながら努力していきましょう。
▼専門の利点
- 絵の仕事に必要なスキル/知識を一通り学べる
- 同じ夢をもった友人と出会える
- 就職活動を学校がサポートしてくれる
学校に入れば将来やりたい絵の仕事をするために必要な技術が何でどう学べばいいか、範囲を明確にしてもらい順序よく身につけていけます。悩んでもすぐ相談できる環境は、独学では難しい圧倒的な心強さです。
また将来の人脈にもなる友人が普段の生活で自然にみつかります、卒業後に様々な会社に分かれて進んでいくことで万が一リストラにあった時も助けあえます。
さらに専門はあくまでも進みたい分野の仕事につくことを目的とした場です、就職率が学校の運営にも影響するので先生たちもあなたを必死で就職させようとしてくれるでしょう。
これから絵を描く仕事に就くための技術をきちんと習得したいなら、まずはイラスト関連業界への就職実績が高いことで知られる学校を調べることから始めてみるといいでしょう。
以下ではイラスト関連で人気の学校を例として紹介しておくので、参考にしてみてください。
ヒューマンアカデミー
公式サイト:https://ha.athuman.com/
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を特に重視している学校で、頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割がそのまま企業に就職・アルバイト採用されているほどの実績もあるので、就活時の不安も少なく進められるでしょう。
全国に18校展開しているため地方在住でも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も校内で共有できて不利に働きません。イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業も評判で、苦手と感じる部分も一人ずつによりそった指導で克服に導いてくれます。
昼間の授業以外に夜間/週末講座があるだけでなく一般向けのイラスト講座なども運営されていて、学校より費用や時間をおさえて絵が上達したい多くの人に利用されています。また人気の『通信講座』も整っているので、希望や現状にあわせた利用も他校より検討しやすいはずです。
働く社会人でも利用しやすい「イラスト講座」という手段も!
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあります。
さらに最近は感染対策のためのオンライン講座が増えていて、自宅で好きなタイミングで学びやすくなっているので働いてる人には特におすすめです。
以下ではイラスト初心者さんに人気の講座を一つ紹介するので、悩んだときの参考にして下さい。
ヒューマンアカデミー「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
大手専門校「ヒューマンアカデミー」の『イラスト・マンガ総合講座』はプロ講師による講義や添削で学べ、独学のような不安も少なく上達をめざせます。
超初心者~絵を副業にしたい人向けの内容がそろっていて、イラストの基本からクリスタの使い方・キャラクターデザイン・背景・マンガ…と多彩なコースから選ぶことが可能です。
通い/オンライン/動画から選んであなたの好きなペースで進められるので、仕事や家事で忙しくてもスキマ時間に好きな技術を高めていけるでしょう。
質問は直接聞く以外に24時間対応チャットもあり絵を描いてて悩んでもすぐ疑問を解消できます、受講終了後も教材は手元に残るので苦手部分も克服しやすいでしょう。
学校運営だからこそかもしれませんが描いて楽しむスキルをこれほど短期間(最長6ヶ月)で幅広く身につけられる講座は他にあまりありません、独学でムダに遠回りせず早く着実にうまくなりたい人には特におすすめです。
②技術・経験・実績に自信があって今すぐ絵の仕事につきたいなら「転職相談」という手もある
「転職相談」とは登録することで、転職先の会社をエージェントといった担当者が探して紹介してくれるサービスです。
こちらのスキルや理想条件をふまえて代わりに動いてくれるので、現在別の仕事で忙しい人でもムリせず希望の会社を探せるメリットがあります。
ただ残念ながら絵やイラストなど「クリエイティブ職」関連の転職エージェントの95%以上が【業界経験者】を対象としているため、イラストの仕事で働いたことない人が利用するのは困難なんです。
転職相談はまず絵やイラストの仕事に就いて、1年以上業界でキャリアを積んでから転職したいときに使う手段だとおさえておいてください。
あらためて確認! 絵の仕事には15以上もの種類がある、あなたの進みたい方向はどれ?
絵の仕事と一言でいっても、細かく見ると非常に多くの種類があります。
- ①イラストレーター
- ②挿絵イラスト制作
- ③漫画家
- ④アニメーター
- ⑤絵コンテライター
- ⑥2D・3DCGデザイナー
- ⑦キャラクターデザイン
- ⑧デザイン系
- ⑨グラフィックデザイナー
- ⑩ファッションデザイナー
- ⑪Webデザイナー
- ⑫画家
- ⑬美術教師・講師
- ⑭絵本作家
- ⑮アートディレクター
絵の仕事の種類①イラストレーター(ゲームイラスト等)
スマホゲームを中心に現在最も勢いと需要のある仕事でしょう、仕事数は多いですがなり手も多いので生き残りは激化しています。
フリーの外部イラストレーターとして描けば一枚単価(2~5万円前後)の報酬で、会社に勤めるなら一般的なサラリーマン的収入となります。
絵の仕事の種類②挿絵イラスト制作(ラノベ、絵本、児童書等)
名前が表に出るのであこがれる人も多いですが、必ずしも金銭的に高い仕事ばかりではありません。他の仕事をベースに並行して進めるケースが多いでしょう。
媒体によって収入は全く変わります。一点数万円から、1冊売れたら6~8%が印税として入る・・・などさまざまです。
絵の仕事の種類③漫画家(雑誌連載、広告、YouTubeなど動画素材作成等)
かつては雑誌に連載漫画を持って初めて認められるような狭き門でしたが、現在はホームページ・広告・SNSなど様々な媒体で仕事の範囲が広まっています。
連載の場合は、漫画賞に応募して足がかりを掴むことが多いでしょう。単行本が出せたら1冊8~10%ほどの印税収入が得られて大きな金額にも繋がりますが、それ以外は基本的に原稿料1枚(or一話)5千~2万円あたりの報酬が多いです。
絵の仕事の種類④アニメーター(原画動画等)
アニメの動画は一枚の単価が安く(200円前半程度)激務のため、ブラックな働き方として取り上げられることが多いのが実情です。特に動画の新人はフルに働いても月収10万に満たない場合さえあります。ただ、原画になるとフリーで20~30万円/月稼ぐ人が多いです。
ただ仕事や収入がきつい分、画力は非常に磨かれる環境だともいえます。アニメの道に進みたいならまず専門学校か、直接アニメーションの会社の門をたたくパターンになるでしょう。
絵の仕事の種類⑤絵コンテライター(アニメ、CM、ゲームや遊技機等)
アニメの設計図とも言える絵コンテですが、テレビCMなどの原案として作成する仕事もあります。広告会社の発注で描いたり、ゲーム会社や遊技機業界でムービー・演出用絵コンテを描くケースもあります。
フリーなら1シーンかコンテ用紙1枚いくらという値段設定が多く、社員なら普通の給与額が相場です。映像的センスも重要視されます。
絵の仕事の種類⑥2D・3DCGデザイナー(ゲーム、アニメ、映画等)
絵を描くだけでなく、CGと絵を組み合わせて使うことが多い仕事です。3Dの方が最近は活躍の場を広げていて、収入的にも2Dより3Dの方が年収にして100万以上高くなるでしょう。
多くの場合、専門学校等で必要な知識や技術を学んでメーカーに入る形です。キャリアアップのため、あえて会社を渡り歩くスタイルの人もいます。
絵の仕事の種類⑦キャラクターデザイン(各種イラスト、ゲーム、グッズ関連等)
アニメ・ゲーム・グッズなど、様々な分野にキャラクターデザインの仕事はあります。ただどれもそれぞれの業務の一部という形が多いので、最初からキャラクターデザインだけやり続ける仕事はそれほど多くありません。収入的にも大本の仕事に依存していることが普通です。
大きな実績を積んで独立し専門的にキャラクターデザインをやる人もいますが、その場合でもイラスト・デザイン系の会社がベースになるでしょう。
絵の仕事の種類⑧デザイン系
いわゆるデザイナーとして仕事をしていく中で絵を描く状況も生じます。ただあくまでもデザインありきなので絵だけやりたい場合は向きません。絵もデザインもどちらもやりたい場合のみ目指しましょう。
収入を大きく上げる手段としては正社員にこだわるよりも将来的に独立して、自分のデザイン会社を立ち上げる方法が一般的でしょう。
絵の仕事の種類⑨グラフィックデザイナー(印刷物など)
雑誌や広告、あるいは商品のパッケージ等の構成やデザインを行う仕事です。その中で必要に応じて絵を描くこともありますが、メインの作業ではありません。
社内・対外的なコミュニケーション能力も必要なので、苦手な場合は無理して目指さないほうがいいかもしれません。
絵の仕事の種類⑩ファッションデザイナー
服のデザインをする際に、イメージイラストを描く仕事もあります。アナログでさらさら描く人もいれば、ソフトを使ってデジタル処理する人も最近は増えています。
会社で雇用されたデザイナーとして働く場合は一般的な収入ですが、外部のデザイナーとして仕事を受ける場合は高単価の仕事もあります。かつては自分のブランドを確立することで報酬を伸ばす人もいましたが、現在そこまでの人は多くないでしょう。
絵の仕事の種類⑪Webデザイナー
ホームページや企業の公式サイトなどのデザイン面の制作を行います。必要に応じて絵なども用意しますが、社内のイラストレーターに頼んだり素材を使うことも多いでしょう。
絵はメインではないので、あくまでもサイト作成に興味がある場合だけ目指しましょう。需要は多いので、仕事もまだまだ引く手あまたです。
絵の仕事の種類⑫画家
画家は他の仕事と違って依頼を受けて絵を描く状況は少なく、自分で描いた絵に価値が出るかどうかという世界です。売れない人は全く売れず、売れてる人はやたら売れる・・・という両極端な仕事になります。
多くの場合、芸大や美大などを経て技術を磨いて描いていく形になるでしょう。個展などを重ねて、スポンサーを得てからが勝負とも言えます。
絵の仕事の種類⑬美術教師・講師
教師になる場合は、大学で教員免許を取得します。講師は必ずしも免許は必要ではないですが、絵に関する実績はあったほうが説得力も違ってきます。
学校の正式な教師なら収入は安定しますが、多くの講師は1コマいくらという報酬なのでコマ数を増やしていかないとなかなか生活は大変です。他の仕事も合わせてやる人が多いでしょう。
絵の仕事の種類⑭絵本作家
絵本の挿絵を描いたり、お話自体を自分で考える人もいます。基本的には印税契約なので1冊売れて数%を得る形になるでしょう。
売れれば数年に渡って印税が入り続ける状況もありますが、多く出版される本の中で目立つのは甘くありません。
絵の仕事の種類⑮アートディレクター(監修・発注、管理修正等)
イラストレーターなどに発注される仕事の裏には、それを監修したり修正指示を出す人もいます。そのような立場の人をアートディレクターといい、ゲームの世界などで多く存在しています。
自分自身で絵を描くことも行いますが、多くの場合は他の人に描かせてそれを正しい方向に導くことが業務となります。
まとめ
わからないことを独学でやってるとムダに時間ばかりかかって、遠回りになったり結局間違うことが多くなかったですか?
なんでもかんでも1人きりで何とかしようとする必要なんてありません、頼れるところは学校や講座などの手段もうまく利用しましょう。
大好きなことで働いていけるよう頑張ってください!
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