どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
デジタル絵を描き始めた当初に多くの人が戸惑うのが、アナログの鉛筆やペンとは違うペンタブで線を描く感覚の違和感じゃないでしょうか?
そんな時は線を描きやすくしてくれる機能を使いましょう。特にクリップスタジオ(=クリスタ)は他のペイントソフトより細かく設定できるので、今より快適に描けるようになるかもしれません。
目次
手ブレ補正の基本的な使い方と設定方法
最近のペンタブは高機能なので、手の細かなブレも読み取って線に反映してくれます。でも逆に手のブレを過剰に読み取りすぎないでほしい、線を描いたときのヨレヨレした感じをなくしたい状況も出てくるかもしれません。
そんなときに役立つのが、「手ブレ補正」の機能です。

0-100の範囲の数字を変えることで線に補正効果を加えるもので、数字が大きいほど補正効果が強くなります。
手ブレ補正の設定方法

①[ツール]からペンを選び、②手ブレ補正を選びたいペンの種類を[サブツール]で選ぶと、③[ツールプロパティ]が開きます。
もし[ツール]以降のパレットが非表示の場合は[メニューバー]-[ウィンドウ]-[ツールプロパティ]をクリックすれば表示できます。

「手ブレ補正」の調整方法は、バーを左右に動かす・数字部分をクリックして直接入力・三角の上下の矢印といったやり方で補正の数字を変えます。

ペンごとに調整度合いの差はありますが、大まかに次のような感覚だと考えてください。
- 0:補正なし、手書き感そのままが反映される
- 10:少しなめらかになる
- 50:補正感がかなり強くなる
- 100:補正最高、強すぎるので思ったようには描きにくい
人によって感じ方は異なりますので、あなたに合った設定をペンごとに探してみてください。
さらに使いこなす極意
手ブレ補正は更に細かく設定できます。通常そこまでやる必要はないですが、もしこだわりたい場合は試してみても面白いでしょう。
はらい&入り抜き・・・[サブツール詳細]を使いこなそう
[メニューバー]-[ウィンドウ]-[サブツール詳細]を開くと「サブツール詳細パレット」が開きます。

説明のために同じウィンドウを並べています
[補正]にある「後補正」「はらい」や[入り抜き]の設定を手ブレ補正の要領で動かすことで描くときの感覚を大きく変えていけます。
手ブレ補正の設定を一括で変えたい場合は右クリックで「値のコピー」
前述のように手ブレ補正はペンごとに細かく設定できますが、使ってるうちに一括で数値を変えてしまいたい状況も出てくるかもしれません。
そんな時は設定している欄上で右クリックを押すと「値のコピー」という表示が出て、今設定している数字を他のサブツールにもすべて反映させることができるようになります。

ipadは右クリックでは表示できないので[サブツール詳細メニュー表示]をクリックしよう!
上に記載した説明は、ipad版クリップスタジオアプリだと右クリックがないため行えません。
代わりに、[サブツール詳細]の中で[▷]をクリックすると「値のコピー」などの表示が出てくるようになります。※パソコン版クリップスタジオでもこの操作は可能です。

★iPad版についてより詳しく知りたいときは、アプリ版クリップスタジオをiPadやタブレットで使えるようにしよう!やクリップスタジオiPad版アプリであなたのイラストや漫画を描く環境は一変する!を参照してください。
早くデジタルに慣れて自由に描きたいなら効率いい手段も使ってみよう!

デジタルやクリスタで自由に絵を描くにはそれなりの知識や技術も必要ですが、独学だけで進めていると練習が正解かわからず遠回りになりがちです。
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描きにくいときはペンタブ側の設定も確認しよう(参考:ワコム)
手ブレ補正はクリップスタジオなどペイントソフト側の機能ですが、ペンタブ側でも筆圧を変えたりすることでより使いやすくすることが可能です。
ワコムの場合はワコムプロパティを開くと様々な部分の設定が可能です。

またワコムペンタブはタブレットモードを「文字認識」にすることで筆圧読み取りの数字をさらに引き出せるそうなので、気になったら試してみてください。

★もしペンタブの使い方について悩むようなら、ペンタブ初心者がイラストを描く使い方と13のコツをおさえよう!を参照してください。
まとめ
手ブレ補正はやりすぎると逆に描きにくくなってしまいますが、快適に線を描くにはある程度の調整は行った方が楽に描けるのは間違いありません。
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