どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。

・・・そんな夢や目標を誰かに話して、むげに反対されたなんて経験はないでしょうか?
とかくイラストや漫画は技術やセンスがモノをいうジャンルなこともあって、頭ごなしに否定されがちかもしれません。
ということで今回は【イラストレーターになりたいと思って悩んだらやめるべきか、進むべきか?】というテーマについて、長年絵の仕事で勤めた経験も踏まえくわしくまとめます。

イラストレーターはやめとけ!と言ってくる人に多い意見


①どうせムリ
もう全面否定です、言われた側も向きになって反論してしまう最悪のパターンでしょう。
相手からしたら不安や心配心から言ってきたかもしれませんが、問答無用で否定してくるだけなら耳を傾ける必要はないかもしれません。

②お金が稼げない
絵でお金なんて稼げないだろうという、固定観念や思い込みから言われるパターンもあるんじゃないでしょうか。
実際のところをいうと、これはもう本当に人それぞれです。
普通の社会人レベルで稼ぐ人から無茶苦茶稼いでる人、逆に全く稼げない人・・・状況や目的によっても変わりますがだからって他の仕事以上に稼げない仕事かというとそんなこともありません。

③仕事がない
絵の仕事は誰かに依頼されて描くか、あるいは自分でニーズを見つけて描くかの2パターンに大きく分かれます。
前者であれば会社に入ったり仕事をくれるクライアントとのパイプを強くすればいくらでも仕事はありますし、後者なら今はネット経由でさまざまな絵の仕事を生み出すことも可能です。
仕事がないというのは、結局本人が仕事を取ろうと積極的に動いていないことがほとんどです。

④将来性がない
絵やイラストの仕事に将来性がないからやめておけ、これにもいろいろパターンが考えられます。

それとも、業界自体の話なのか??
前者であればあなたの努力や才能によりますし、後者ならあなたの頑張りだけだとどうにもならないこともありえます。
もちろんこれもよく知らない人の意見を鵜呑みにする必要はないでしょう、ただしあなたが絵の業界に興味があるなら実態を知っておく必要はあります。

現場目線で語る、絵やイラスト業界のこれから


そんな現場で実際に働いていた目線から、現状の絵やイラストの仕事の状況と今後について(個人的見解や想像も含め)まとめていきます。
『デジタル』の功罪で絵の上手い人が増えすぎて生き残りが熾烈
ソシャゲ以降、イラストレーターという人は本当に増えました。そしてデジタルツールの影響もあって、全体的な絵のレベルも底上げされた印象です。
プロの業界で求められるレベルもどんどん上がっていて、かつ描ける人自体も10年前よりはるかに多くなっているでしょう。
そんな世界にこれから新たに飛び込むなら、そのまえにかなりしっかりとした練習を積んでおく必要があります。

仕事自体は多くても、絵一枚の単価はどんどん下がっていく未来?
絵の仕事は数多く働き手も多いですが、企業からするとなるべく上手い人に安く依頼したい・・・というのが本音です。
なので一定以上に上手い人には仕事が集中し、そうでない人は次の仕事を探すのも毎回苦労する・・・なんて状況も起こります。
そして描き手が多い分、絵一枚の単価に関してはそれほど高くもありません。
同年代の社会人くらい稼ぎたいのであれば、ある程度描きこみの高いイラストを月に5~6枚は仕上げないと厳しいでしょう。
社員であれば定時の範囲でこなしていけますが、フリーのイラストレーターだと生活や時間的にカツカツでやってる人の方が多いのが実情です。

噂の『AI』が仕事の現場に入ってくるとどうなる・・・?
さらに今後は、絵の仕事の業界でも『AI』を使って作業を行う領域が増えていくことが予想されます。
今はまだ制作できる内容や画像サイズ・仕様的に不足部分もありますが、最近の進化ペースであればそう遠くないうちに完全に実践で使えるレベルのツールが出てくるはずです。
そうなれば、まず最初にあおりを受けるのがフリーで絵の仕事を受けてるイラストレーターたちでしょう。

AIのイラスト生成技術は、現在恐るべきスピードで進化しています。よくもわるくもAI以上の画力を発揮できる人の方が少ないため、どんな形にせよ企業の商品作成にAI技術は取り込まれていくはずです。
そうなったときにどう生き残るかは、これから絵を仕事にしたい人だけでなく現在すでに絵の仕事の業界で働いている描き手すべてにのしかかってくるテーマでしょう。
監修や調整指示を行うアートディレクターなどの職種ならまだしばらくは生き残れそうですが、純粋な描き手はかなり厳しい状況に陥るかもしれません。
それでもイラストレーターを目指したいなら、あなたなりの戦略を立てて進めよう!

ここまでみてきたように、2022年の今は特にAIの影響もあって絵やイラストの仕事が大きな転換点を迎えつつあるタイミングです。おそらく2023年にかけても相当な動きがあるでしょう。
なので絵やイラストを仕事にしたいなら、そこから目を離さず情報収集することがまずは必須です。
そのうえでこれからの対応を決めていく必要があります、AI技術をやたら敵視するよりも早めに共存できた人が生き残れるかもしれません。

必要最低限レベルの画力・知識をまずは身につける
絵の仕事に就きたい、絵で稼ぎたいなら当然最低限の絵のレベルがなければ何をするにしても厳しくなってしまいます。
もしあなたが現状の絵やイラスト技術・知識に不安があるなら、イラスト講座などの手段もうまく利用して根本のレベルをしっかり引き上げておきましょう。
▼参考記事
イラスト講座おすすめ20選!オンライン/通信/教室を絵のプロ目線で徹底比較
差別化とブランディング
そもそも絵が上手い人は現在ただでさえ多いので、最低限のレベルに引き上げただけでは残念ながら仕事を取るところまではカンタンに到達できないでしょう。
必要なのは『あなたならでは』という個性や優位点を見つけて磨いて発信することです、社員よりもフリーの場合で特に重要になる要素と言えます。
現在はSNSなどで発信を重ねた結果仕事や報酬につながるパターンも少なくありません。そのためにはあなただからこそ生み出せる作品、世界観を大事に進めていくことが必要です。
あえて絵を本業にしない選択も?
社員やフリーとしてイラストを仕事にしてしまうと絵に縛られることになります。絵から逃げられない状態に入りこむと、気持ちもつらくなってかえって上手く進まなくなるかもしれません。
もしあなたがそういうタイプならあえて絵を本業にせず副業や副収入などの範囲で留めておくと、そこまで追いつめられることもなく楽しく絵と付き合っていけるでしょう。

とにかくできるかぎり【背水の陣】は敷かない!
まとめ的な話になりますが、絵だけで何とかしてやろうとすればするほど何事も難しく大変になります。
そうではなくあなたの様々な収益源の一つていどに絵を配置しておけば、程よい距離感で絵やイラストと長く関わっていけるかもしれません。
何が何でも絵だけで生きたいという考えをもつこともあるでしょうが、そうなるとダメになったときに立て直すことが非常にしんどくなってしまいます。

そもそも背水の陣さえ敷かなければ、そこまで思いつめる必要もないのかもしれません。

まとめ

『イラストレーターはやめとけ』と軽々しく言ってくる人の気持ちは、現場を知ってる立場で言ってしまうと逆にわからないでもありません。
実際業界自体の今後は未知数ですし、むしろやたらに明るい未来というのは見通しにくいのが絵やイラストの世界なのかもしれません(※個人的に、漫画はまだそうでもないと考えています)。
だからこそ、ぜひあなたならではの距離感と戦略を大事に進めてください。

▼次はこちら!