どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
・・・そう思った時にまず気になるのが、どんな道具にいくらの初期費用が必要なのかってことじゃないでしょうか?
この記事では実際に長年絵の仕事で勤めたプロ目線で、今ゼロからデジタルでお絵描きを始める時に必要なものとそれぞれの機材にかかる費用の相場についてわかりやすく紹介します。
目次
デジタルでイラストや漫画を描く時に必要な道具一覧
現在、デジタルで絵を描こうと思った時に考える必要のある機材はだいたい次の三種になります。
- パソコンorタブレット
- ペン型デバイス
- ペイントソフトorアプリ
若い人などはスマホの無料アプリで指で絵を描くこともありますが、慣れるまでしんどいですし長く楽しんでいこうと思うと難しいのもたしかです。
なので、基本的には上の3種から選んで進めるのがやりやすいでしょう。
①【パソコン】デジタルで快適に絵を描くために必要なスペックと費用
まずは王道の、【パソコン】で絵を描く場合の選び方です。
パソコンは絵を描くために必要なスペックを満たした機種をきちんと選んでおかないと、実際にデジタルお絵かきをしていて大きなストレスを感じることにもなってしまいます。
現時点で平均的にお絵かきで必要とされるスペックは、以下の通りとなります。
パソコンを新規で探すときはこのスペックを最低限満たしつつ、予算ややりたいことに合わせてCPUやメモリなどをより良く引き上げていくのが基本的な流れです。
絵を描くパソコンの相場に関しては、10万弱~20万前後あたりがスペックと予算の兼ね合いからも一般的でしょう。
★お絵描き用パソコンの機種情報についてはイラストや絵を描くおすすめパソコン&スペックを絵のプロが徹底解説!の記事で最新PCを紹介しているので、参考にして下さい。
絵を描くならデスクトップPCか、ノートPCか?
上のアイキャッチ程度のイラストは、ノートでもデスクトップでも描けると思って大丈夫です。
ただし『作業領域』という要素があります。基本的にデジタルで絵を描く時の画面サイズは、大きければ大きいほど作業効率が比例して向上します。
物理的にモニターが狭いとどうしても描く時に拡大・縮小操作を繰り返すために、効率悪い状況が生じてしまいます。
ノートでも絵は描けますが、携帯性や機材スペースを除けばお絵かき環境として快適なのは間違いなくデスクトップでしょう。
- 10インチ…絵を描くのは基本的に厳しいかも・・・
- 13インチ…持ち運ぶならこのくらいがラク、ただ本気で絵を描くにはやや狭いか?
- 15インチ…少し重くなるので持ち出すなら良いカバンで、このサイズなら絵も描きやすい
- 17インチ…大きい分重いので家限定で使いたい、描く広さ的には申し分なし!
パソコンよりもタブレットを検討したいときのコツ
最近はパソコンだけでなく、いわゆるiPadなどのタブレットでお絵かきをする人もかなり増えてきています。
物理的な画面サイズはどうしてもパソコンには及ばないですが、携帯性やタブレットとしての機能が優先されるなら検討するのもいいでしょう。
iPadだと8万~15万前後、それ以外のタブレットだと5万円未満も結構あります。
またマイクロソフトのSURFACEなどのようなOS入りタブレットとして使えるものだと結局パソコンなので、スペックに応じて10万~20万円程度が相場になっています。
②【ペンタブレット】選び方と相場
パソコンをメイン機材とした場合は、描くためのペン型デバイスである【ペンタブレット(=ペンタブ)】も必要になります。
ペンタブには大きく2種類あり板に描くものを板状タブレット(=板タブ)、液晶画面に描き込むものを液晶タブレット(=液タブ)と呼びます。
基本的に板タブのほうが費用は安く5,000円~3万円弱で購入できますが、慣れるために少々時間がかかります。
逆に液タブは画面付きのタッチパネルのようなものなのでどうしてもかかる費用は上がり、3万円~15万円あたりが相場となっています。
ただ液タブは高いぶんアナログと同じ感覚で絵が描きやすいので、板タブよりも一般的に慣れるのが早いなどのメリットもあります。
★ペンタブの種類や使い方についてより詳しく知りたいときは、イラスト初心者向けペンタブレット最新おすすめ機種はこれだ!やペンタブ初心者がイラストを描く使い方と13のコツをおさえようを参照して下さい。
メイン機材を【タブレット】で考えたいときのコツ
メインをパソコンでなくタブレットを選んだ場合、いわゆるペンタブではなくペン型デバイスを利用することになるのが一般的です。
ipadの場合は公式のApple Pencilというものが一般的で、1万後半~2万弱が相場です。
普通のペン型デバイスは完全にピンキリで本当に安いものは100均でも買えますが格安品は結局それなりの品質なので、お絵かき向きに作られた数千円程度のペン型デバイスを選んだほうが後悔も少なく快適に描いていけるでしょう。
③【ペイントソフト】人気のソフトと費用
デジタルで絵を描く時に必ず必要になるのが、【お絵描き用のペイントソフト(アプリ)】です。
アプリは無料のものも色々あるのでデジタルの最初の取っ掛かりとして使ってみるのもいいですが、本格的に描こうと思うと無料や格安だとせっかくのデジタルの便利機能も少なくあまりおすすめできません。
どうせなら最初からある程度しっかりしたものを使ったほうが、デジタルならではの表現ができたり早く描けていいでしょう。
有料とはいえ相場的には数千円程度なので、『クリスタ』など人気の高いものや評判のいいものを選んで試してみて下さい。
★具体的なペイントソフトを知りたい場合は、お絵描きペイントソフトおすすめ徹底比較の記事を参照して下さい。
少しでも早くデジタル習得したいときのおすすめ手段とは?
デジタルやクリスタで自由に絵を描くにはいくつかの知識と技術も必要です、でも独学だけで進めていると自分が取り組んでいることが正解かどうか判断つかずにムダな時間がかかりがちです。
実は絵やデジタルが早く上手くなりたいなら、絵のわかる第三者からアドバイスを受けながら練習する方が圧倒的に近道なんです。
せっかくデジタルの機材をそろえたのに絵を描く手順やソフトの操作がわからない、思うように描けない…と悩むなら一度「イラスト講座」で教わるとデジタルの理解やその後の成長がだいぶスムーズになるでしょう。
以下ではイラスト初心者さん~中級者まで人気の講座を例として紹介するので、思うように上達できず悩んだら参考にして下さい。
「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
全国展開している大手専門校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学べるので、独学のような不安や心細さも少なく実力アップをめざせます。
通いもありますが、最近は便利なオンラインや動画講座が多く利用されています。個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストの技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットまであるので、一人で絵を描いてて悩んでもすぐ疑問を解消できます。また受講終了後も教材が手元に残るので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然かもしれませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など描いて楽しむ技術・知識をこれほど幅広く身につけられる講座は他にそうありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実にうまくなりたい人に特におすすめです。
まとめ
デジタルで絵を描こうと思ったら一定の初期費用は必要ですが、アナログと違って最初以降に必要なものはそこまでないので安く済むことも多いものです。
各機材もやたら高価なものを選ぶ必要はないので、問題なく使えるレベルのものか?予算的に大丈夫か?を考えながら買い揃えていきましょう。
▼次はこちら!
【AIの衝撃】イラストレーターの仕事がなくなる⁉今後絵の業界で生き残る秘訣とは?