どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
コロナ禍で在宅の時間が増えたこともあって、前から興味はあったけどなかなか時間を取れず始められなかった趣味を開始した・・・

なかでも『絵を描く』ことは、好きな時に自由に取り組めて気分転換や創造力・表現力を発揮することにもつながる昔から人気が高い趣味の1つです。
この記事では長年絵を仕事にしてきた目線も踏まえて、絵を描く趣味を始めるときに知っておきたいポイントや絵が上手くなる方法までまとめてわかりやすく紹介します。
目次
最近人気が高い、大人になってから絵を描くということ

※当サイト主催のイラスト講座の様子です
大人になってから絵を描くなら?上達するための3ポイントと注意点の記事でも以前書きましたが、大人になってから絵を描くことを始める人は結構多いのが実情です。
当サイト主催で開催していた一日イラスト講座でも、子供の頃絵を遊びで描いていてそれ以来離れていて・・・それなりに歳を重ねてからデジタルで絵を始めてみたいという方々に多くお越しいただいていました。

※感染拡大直前の2020年2月開催会
- 仕事や家事・育児が安定して少し時間に余裕ができた
- 昔好きだったことへの情熱が今でも忘れられない
- もう一回きちんと絵に挑戦してみたい
・・・などなど人によって動機は様々ですが、講座で講師として参加者さんを見ていても新たな技術を覚えて楽しんでるみなさんの前向きな表情というのはすごく輝いていたものです。
今はネットなどを使えば描きたい絵に必要な道具、準備、上達の手順に関する情報が簡単に手に入る時代です。
当サイトもその一つとしてこれまで多くの方に見ていただいてますが、YouTubeでもデジタルお絵描きソフトの使い方などを数多く投稿しているので必要なときは参考にしてみてください。

⇒YouTube【ハシケンちゃんねる】
絵を描く趣味を始めることであなたが得られる5つのメリット

それでは実際にこれから絵を描くことでどんなメリットがありえるのか、わかりやすい例をみていきましょう。
①気分転換、リフレッシュになる

普段の仕事や喧騒から離れて落ち着いた状況であなただけの時間を過ごすことで、溜まっているストレスから開放されてリラックスできるでしょう。
もちろん上達をしっかり目指すなら努力や苦労も経験することになりますが、趣味として楽しむ範囲であればあなたのさじ加減で好きなように調整できます。
また外や出先にスケッチブックやiPadを持ってお絵描き、なんてことも可能なのでこれまで経験しなかった時間を過ごすこともできるかもしれません。
②他の趣味と比べて費用が安く済む
例えば釣りやゴルフなどが趣味だと、次々と新しい道具が欲しくなって給料やお小遣いの中から結構な金額を趣味にかけている人も多いでしょう。

でも絵を趣味にした場合は、最初に必要なものを買い揃えたあとはそこまで追加費用が発生しません。
もちろんアナログで油絵・水彩画・アクリル画…などを楽しむ場合はつど紙や絵の具など用意する必要がありますが、最近人気のデジタルで描くスタイルを選んでおけば安心です。

最初にパソコンかタブレット(iPad等)、描くためのペン型デバイス(ペンタブ等)、お絵描き用のペイントソフトを用意してしまえばその後は消耗品以外は特に買い足すこともなく進めていけるでしょう。

③新たな交流が生まれることも?
新たな趣味をはじめて、交友範囲が広がるのは多くあることでしょう。
絵の場合は講座やサークルに参加して人の輪が広がる昔ながらのパターン以外に、最近だとTwitterやInstagramに代表されるSNSに投稿することでオンラインで広がりを得ることも増えています。
絵を描かなければ決して知り合うこともなかった相手との交流は、これまでの人生では得られなかった刺激や興奮をあなたにもたらしてくれるかもしれません。
④できなかったことができるようになり成長を実感できる
絵というものはある程度継続することで、いやでも自然と少しずつ成長していくものです。
最初は全然描けなかったはずなのに、夢中で楽しんでいたらいつのまにかびっくりするほど描けるようになっていた・・・なんてことも珍しくありません。
特にデジタルツールは描きながら絵のバランスをどんどん修正したりあとから線や色を変えることも自由にできるので、アナログで描くより絵が上手くなる人も多いんです。
成長できるとより楽しくなって続けたくなる、続けるから上手くなる、そしてまた成長を実感して楽しくなって・・・というループに入ればどんどん上達していけるでしょう。
絵というのは出来が目で見て誰にも伝わりやすいので、家族や友人に見せて感想をもらい成長を実感できる場面もあるはずです。
⑤あなただけのキャラクターや物語・作品が作れる
描きたい絵の種類というのは人によってさまざまあるでしょうが、あなたの描く作業で完全オリジナルのキャラクターや作品を仕上げることもできるようになります。
作ったものをSNSなどで効果的に発信すれば、不特定多数の人にあなたの描いた絵を楽しんでもらうことも割とカンタンに実現できます。
でも、絵が描けないとそんな状況はなかなか難しいでしょう。それくらい絵の力というのは強力ですし、特に今のようなSNS全盛の時代には描けて得こそすれ損なんて殆どないのが実情です。
油絵・水彩画・アクリル画・・・絵画は色々あるけれど?


もちろん各自好きなものを描けばいいわけですが、その際はアナログでやるのもいいですがイマドキらしくデジタルで描いてみるというのもおすすめです。
上の方でも書いたように費用は初期投資だけで済みますし、何よりタブレットなら手軽にどこでも持ち運んで好きなときに描いてさっと完了もできます。


デジタルで絵を描く道具の選び方

※上中央がイラスト講師をしているハシケンです
ではデジタルで絵を描こうと思ったら準備はどうすればいいのか、機材について見ていきましょう。
現在デジタルで絵を描こうとすると、次のような3種類の組み合わせが多くなっています。
- 家で決まったデスクで落ち着いて描いていきたい・・・デスクトップPC+ペンタブ(板タブor液タブ)+ペイントソフト
- 家&出先で、基本的に机に向かって描きたい・・・ノートPC+ペンタブ(板タブor液タブ)+ペイントソフト
- 持ち運んだり寝っ転がったり自由な体勢で描きたい・・・iPadなどのタブレット(orスマホ)+タッチペン+アプリ

それぞれ選ぶときのポイントや具体的な機材を紹介していくので、やりたい方向性に合わせて検討して下さい。
デジタル機材①パソコン

絵に使うPCのスペックでもっとも気をつけたいのは、CPUとメモリです。

動作がいちいちもたつくと絵を描く上でかなりストレスになるので、予算の許す限りいいパソコンを用意しておくと描いててイライラせずにすみます。
デスクトップかノートかという選択は、持ち運ぶかその必要がないかで選べばいいでしょう。
ただし基本的にモニターは大きいほうが絵を描きやすいので、絶対家で描くなら物理的に限界サイズのあるノートPCよりデスクトップPCのほうがおすすめです。

ちなみに現在快適に絵が描けるパソコンのスペックはこのようなレベルです、悩んだら参考にしてください。
- モニター・・・フルHD(1980✕1080)以上
- CPU・・・intel core i5以上
- メモリ・・・8GB以上
- ストレージ・・・SSD200GB以上(HDDなら1TBが最近の標準)
★パソコンについて最新機種情報なども詳しく知りたいときは、絵を描くパソコン機種&スペックまとめの記事を参照して下さい。
デジタル機材②ペンタブレット(板タブ・液タブ)

デジタルで絵を描くための鉛筆とノート的な道具で、「ペンタブ」と略すのが一般的です。
基本的には、圧倒的シェアを誇っているWACOM社製の商品で予算に合うものを買えばいいでしょう。
初心者のうちは、1万円前後の板状タブレット(「板タブ」と略します)から始める人が多いです。
ちなみに下は、プロ仕様の板タブです。
またタブレットは上のような板状のもの以外に、液晶タブレットという液晶画面に直接描くタイプ(「液タブ」と略します)もあります。
通常のペンタブは手元を見ずに目前のPC画面を見ながら描きますが、液タブは画面にそのまま描きこむアナログ的感覚なので板タブよりもデジタルに慣れるまでの時間が短くすむ効果があります。

手軽に進めたいなら、次で紹介する「タブレット」もおすすめです
デジタル機材③タブレット(iPad等)+タッチペン


講師として参加者さんを見ていてよく感じていたのが、iPadなどのタブレットを使って描く方が近年かなり増えていたということです。

iPadに別売りのApple Pencilなどを組み合わせて描きます
iPadに代表されるタブレットは画面に直接タッチペンで描きこめるため液タブと同じ描き方ができます、さらに液タブより場所的にもコンパクトで人気です。
もしこれからタブレットを使いたいなら、一番のおすすめはやはり最新世代のiPad Proでしょう。サイズや発売時期でいくつかの種類があります。
またiPad Proを購入するとき、絶対はずせないのが専用タッチペンのApple Pencilです。

デジタル機材④ペイントソフト(アプリ)

絵を描くためのさまざまなペイントソフト・アプリがありますが、これからしっかりデジタルで絵を描いていきたいなら当サイトでは有料&優良ソフトの購入をおススメしています。

タダなせいで便利機能が制限されてたり、わからないところを調べても回答が見つからない場合が多いんです・・・
メジャーなソフトは多くの人が使っているため、購入後に操作に悩んでも検索ですぐ回答が見つかります。突然アプリがなくなることもないので、腰を据えて使っていけるでしょう。
ペイントソフトの中で現在最もシェアが大きいのがセルシス社の「クリップスタジオペイント(CLIP STUDIO PAINT)」、通称『クリスタ』です。

全世界で売上900万本を突破したそうです
クリスタは現在デジタルで絵を描き始める多くの人が選んでいるソフトで、コスパもよく機能も申し分ないので安心です。
クリスタは値段と機能の異なる2種類のソフトがありますが、デジタルの初心者さんだったりイラストなどの絵に使うのならお手頃価格の『CLIP STUDIO PAINT PRO(プロ)』で大丈夫です。

将来的にはコマ漫画やアニメにも挑戦したい、せっかくだしクリスタの便利機能をフル活用したい・・・と思うなら上位版の『CLIP STUDIO PAINT EX(イーエックス)』です。
漫画を見開きページで管理できる機能以外にもプロ向けアニメ制作機能までついているので、一般的にデジタル絵でやりたいと考えることのほとんどができる環境がこれ一本で整います。

絵が上手くなる方法3選


現在人気の方法をいくつか紹介しておくので、好みのものを見つけてみてください。
ちなみにどんな方法を選ぶにしても大事なのは『継続する』ことです、ちょっとやって放り出すのではなく半年~1年くらいのスパンでじっくり取り組むことを意識してください。
上達方法①人の絵を参考にする
絵が上達するためには、絵が上手い人のアドバイスをもらいつつ練習していくことが最も近道といわれます。
でも、最初のうちはなかなかそんな状況もつくれないでしょう。
独学でうまくなろうと思ったら絵の上手い人を真似しましょう。好きな絵を真似して描いたり写してトレースで線をなぞって、うまい絵がどんな風に描かれているのかを考えながら描いていってください。
そうやって真似をしながらあなた自身の絵も描き進めて、影響を数多く吸収していきましょう。
上達方法②ブログやYouTubeを参考にする
絵の上手い人のスキルや考え方を知りたいときに手軽に利用できるのが、YouTubeなどです。
さまざまな現役イラストレーターが色々な切り口のチャンネルを提供しているので、あなたの好きな人の動画を参考にしてみるのもおすすめです。

※当サイトはクリスタの使い方メインでやってます
⇒YouTube【ハシケンちゃんねる】
・・・ただYouTubeなどはどうしても受け身になり、絵の悩みの相談やわからないところの質問も出来ないので本質的な上達につながらないことも多いものです。
もっと本気で効率よくうまくなりたいときは、講師の助言をもらいながら上達していける『イラスト講座』を使ってみた方がいいでしょう。
上達方法③絵やイラストの一般向け講座を利用する
クリスタやデジタルで描けるようになるにはさまざまな知識や練習が必要ですが、独学だけで進めるとどうしても遠回りになってムダな時間もかかりがちです。
そんなクリスタ習得に悩む人達のために当サイトでは以前からリアルのイラスト講座を定期的に開催して150名以上もの方に全国からご参加いただきましたが、あいにくとコロナ禍以降は開催が難しくなってしまいました。

幅広い年齢の参加者様にご利用いただきました
ただその後も講座のご要望が非常に多かったため、現在はどこに住んでいる人でも自宅で好きな時にクリスタの使い方を学んで身につけられる【動画講座】として運営しています。


©Create Archives/コンテンツメイカーズ .All Rights Reserved.
公式サイト:https://cm.conte-anime.jp/video-course
【デジ絵ワークショップ動画講座】は「クリスタ」の操作とデジタル絵の基本手法「アニメ塗り」が覚えられる【クリスタデビュー編】、
さらにクリスタのさまざまな特殊機能を覚えて自由な絵の表現ができる【クリスタレベルアップ編】の2章仕立てで構成された講座です。
はやりのサブスクではなく買い切りなので、普段仕事の忙しい人でも余裕のあるときに好きなペースで進めていけます。わからないときはコメント欄で質問すれば回答が直接届くので、ムダに手が止まることもなく成長していきやすいでしょう。
今ならiPadでクリスタを快適に使うマニュアルなど実践的に役立つ限定特典もついているので、悩まず描いていけるようになりたいデジタル初心者さんには特におすすめです。
まとめ

絵を描くことは趣味の中でも王道で、関連情報も非常に多く存在しています。
まずはあなた自身が何をやりたいか決めてそのための道具を用意し、上達するための手順を知って進めていく流れが一般的です。
とは言えあくまでも趣味なら、好きなものを好きなように描けばいいというのも一つの真理でしょう。

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