どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
デジタルでイラストやマンガを描きたいと機材一式そろえたのに、ペンタブで線を描いても思うようにいかず苦しむことって多いですよね。
ということでこの記事では、デジタルで線画を描く速度が速くなる5つの方法を紹介します。
- 板タブなら液タブに変えてみよう
- ペン先はひきずらず手首のスナップで描こう
- 削ったり付け足したりしよう
- 悩んだらレイヤーはどんどん分けていこう
- ソフトの便利なツールも覚えよう
目次
①板タブなら液タブに変えてみよう
まず基本的なことですが、デジタルで絵を描く機材にペンタブを使っていて【板タブ】で苦労しているなら【液タブ】に変更することを一度検討してみてください。
すでに描き慣れていて板タブに何の不満もないならいいですが、そうではなくいつまでたっても描きにくいとかイライラする局面が多いならまず使う機材から見直してみることが鉄則です。
・・・実際デジタルで絵を描き始めた当初は、予算を抑える意味でもまず【板タブ】で始める人は少なくないでしょう。
確かに板タブには絵を描く姿勢が楽だったり、液タブで画面を見続けるより目に優しいメリットもあるものです。
とはいえ、直接画面に描き込める液タブと違って板タブはどうしても絵と手元に距離感が生じます。まずそこに慣れることに時間のかかる人はかなり多く、むしろ液タブであればそんな手間も大きく減らせるでしょう。
予算も重要ですが、絵を描く際に大事なのは何よりも描きやすい環境です。早く楽に快適に描けるようになれないとデジタル絵を続けること自体も億劫になったり、投げ出してしまう状況も多くなります。
②ペン先はひきずらず手首のスナップで描こう
悩む場合は線画を描くときに、ペン先を押し付けたまま板や画面上を引きずることをやめてみましょう。
イメージ的には手首のスナップでサッ!と動かして描くようにすると、余計な力も入らず線がきれいに描けるはずです。描きにくい角度の場合は、キャンバスを回して描きやすい状態にして線を描きます。
線画は力んで描けば描くほどうまくいきません。最初の練習としてもしっかりなぞろうと力を入れて描くよりも、手首の動きでどうしたら力の抜けた線になるかを経験して繰り返してみてください。
力みさえ取れれば線はどんどんきれいに描けるようになって、描き上げるまでの時間も早くなっていきます。
③削ったり付け足したりしよう
習字などと違い、イラストやマンガの線画というものは別に線を描きたしても削ってもかまわないものなんです。
なので描いてて細くなったら描き足せばいいし、太くなった部分は調整で細くするなども適宜やっていきましょう。
また直近の線の直しであれば、いちいち消しゴムを使うよりもショートカット操作で取り消し(Ctrl+Zなど)を使って理想の線が描けるまで何度も描き直すのも有効です。
むしろ絵になれた人はほぼショートカットを駆使して絵を描いています、理想の一本の線が描けるまでひたすら取り消しを繰り返して描くイメージです。
一発できれいな線が描けるなんてことはプロだって必ずできるわけじゃないので、削ったり付け加えたり・・・取り消しも駆使しながら理想の線が描けるように何度でもトライしましょう。
描いてから消したって全然OK!
たとえば交差するような線は、交点でむりにくっつけようとせず描き切った後でいらない部分を消しゴムで消すようにすると勢いを保ったまま先端もとがらせて綺麗に仕上げられます。
ムリに交点で合わせようとするとどうしても変な力が入って上手くいかないので、まず通り過ぎたうえで修正する手順でもいいんだと知っておけば気持ちが楽になれるはずです。
また、長い線はどうしても途中で変な力が入って失敗することが多くなりがちです。
少しでも早くデジタル習得したいときのおすすめ手段とは?
デジタルやクリスタで自由に絵を描くにはいくつかの知識と技術も必要です、でも独学だけで進めていると自分が取り組んでいることが正解かどうか判断つかずにムダな時間がかかりがちです。
実は絵やデジタルが早く上手くなりたいなら、絵のわかる第三者からアドバイスを受けながら練習する方が圧倒的に近道なんです。
せっかくデジタルの機材をそろえたのに絵を描く手順やソフトの操作がわからない、思うように描けない…と悩むなら一度「イラスト講座」で教わるとデジタルの理解やその後の成長がだいぶスムーズになるでしょう。
以下ではイラスト初心者さん~中級者まで人気の講座を例として紹介するので、思うように上達できず悩んだら参考にして下さい。
「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
全国展開している大手専門校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学べるので、独学のような不安や心細さも少なく実力アップをめざせます。
通いもありますが、最近は便利なオンラインや動画講座が多く利用されています。個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストの技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットまであるので、一人で絵を描いてて悩んでもすぐ疑問を解消できます。また受講終了後も教材が手元に残るので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然かもしれませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など描いて楽しむ技術・知識をこれほど幅広く身につけられる講座は他にそうありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実にうまくなりたい人に特におすすめです。
④悩んだらレイヤーはどんどん分けていこう
描き直す可能性の高い部分や細かい装飾デザインなど、線画を描く際に複雑で苦労しそうな部分は複数のレイヤーに分けて描いておいても全然OKです。
線画だからって同じレイヤーにすべて描かないといけないなんてことは、全くありません。
線画のレイヤー複数をフォルダに入れて管理してもいいですし、その後の作業的に必要なら適宜結合してもいいでしょう。
あくまでも1つのレイヤーで描こうとすると緊張して無駄な力が入りがちです、その分ミスも増えて線画にかかる時間がどんどん増えていってしまいます。
⑤ソフトの便利なツールも覚えよう
たとえば人気ペイントソフトクリスタなら、ベクターレイヤーで線を描いておくとあとから動かしたり線の質を変えたり太さを変えることも自在です。
また長い曲線などは細かく分けて描いてつないでもいいですが、連続曲線ツールを使えばクリックだけで描いていくことも可能です。他にもベジェ曲線など、様々な線を描くツールがあります。
・・・とこのように、デジタルの線画は別にペンタブと自力だけで描こうとしなくてもいいんです。
ペイントソフトの便利なツールを覚えて使えれば、それだけ線を描く作業が楽に&早く終わることにもつながります。
まとめ
今回は、デジタルで線画を描く速度が速くなる5つの方法というテーマでお届けしました。
- 板タブなら液タブに変えてみよう
- ペン先はひきずらず手首のスナップで描こう
- 削ったり付け足したりしよう
- 悩んだらレイヤーはどんどん分けていこう
- ソフトの便利なツールも覚えよう
線画は経験による慣れで上達するのが基本ですが、今回のようなコツをあらかじめ知っておくことで余計な不安や無駄な力みを減らして慣れを早くすることも可能です。
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