どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵やイラストの世界で道を切り開くのは大変な挑戦です、未来への期待と同時に不確定な要素に対する不安も多くあるでしょう。
そんな世界に進む手段として現在多くの人に利用されている『絵やイラスト関連の専門学校』ですが、調べるとつらい・やばい・やめとけ・・・など色々ネガティブな内容の記事も見つかって困惑させられるんじゃないでしょうか?

この記事では、リアルな視点から絵の専門学校の特徴や情報を紹介していきます。学校のメリット・デメリットから誰がそこで学ぶべきか、またどのようにして自分に合う学校を探せばよいかもわかるはずです。

目次
絵やイラストの専門学校について、特徴まとめ

はじめに、絵やイラスト関連の専門学校の定義や特徴などをおさえておきましょう。
そもそも絵やイラストの専門学校とは?
絵の専門学校とは、絵画技術やアート理論を専門的に学べる教育機関のことを指します。
イラストレーション、アニメーション、絵画、デジタルアートなど、さまざまな専門分野を深く掘り下げて学べます。
これらの学校は通常、芸術とクリエイティビティに特化しており学生には独自の視覚言語と技術を開発する機会が与えられます。
一般的な絵の専門学校のカリキュラム
一般的な絵の専門学校のカリキュラムは学校や専攻によって異なりますが基本的な絵画技術、色彩理論、アート史、デジタルイラストレーションなど、一般的な芸術教育を提供します。
これに加えて生徒は自分の興味や目指すキャリアに合わせて、特定の分野を深く学ぶことも可能です。
絵の専門学校の費用イメージ
絵の専門学校の費用は、学校やコースによって大きく異なります。
一部のプレミアムな専門学校では年間数百万円の学費が必要なこともあったり、一方では奨学金や助成金が利用可能な場合もあります。
基本的にイラスト関連は2年通う学校が多く、学費は年間100万前後が相場です。
絵やイラストの専門学校に通うメリット・デメリット

絵の仕事に就くための近道とは言っても、すべてにおいて完璧なんて場は当然ながらありません。
ここでは専門学校のメリットデメリットをいくつかおさえておきましょう。
メリット
専門的な技術を学べる
専門学校では、プロとして活動するための具体的な技術や知識を学ぶことができます。
絵を描くだけでなく作品を評価し、批評する能力も養っていけるでしょう。さらに、クリエイティブな思考や問題解決の技術も身につけることが可能です。
業界のネットワーク構築
学校は、プロのアーティストや業界の専門家と出会える場所にもなっています。
教授やゲスト講師、同級生とのネットワークは、卒業後の仕事探しやキャリアを築く上で非常に重要な『人脈』となっていくでしょう。
自己表現の場を持つことの利点
絵の専門学校では各自のアイデアを形にする機会も多くあり、自己表現の場としてのスタジオやワークショップの形を取ることが多いです。
批評やフィードバックを通じて、あなたの視覚的な表現を深めることができます。
デメリット
学費が必要
学校に通うので当然ですが、一定の学費が必要となります。前述のように、イラストだと年間100万前後が一般的です。
でも独学ではわからない知識や情報、一人ではなかなか確信持って身につけられない技術を学んでいけることはお金には代えられない価値なんじゃないでしょうか?
誰でも絶対就職できる保証はない
絵やイラストの業界は非常に競争が激しく、しっかりレベルアップできていない一部の学生は就職に苦労することもあります。
特にフリーランスとして働く場合はいきなり安定した収入を得るのは難しいので、まずは絵の仕事に就職して経験を積んだうえで独立を考えた方がいいでしょう。
専門性が高いゆえのリスク
専門学校は特定のスキルに焦点を当てているため、広範なスキルを身につけるのが難しい場合があります。
はじめから進路が定まっている人にはうってつけの場ですが、そうでない人は進路の幅が狭まる可能性もある点は要注意です。
最新! イラスト関連で就職実績が高く人気の専門学校情報

最後にまとめとして絵やイラスト関連で評判の学校をいくつか紹介しておくので、迷った時の参考にしてみてください。
代々木アニメーション学院
公式サイト:https://www.yoani.co.jp/
42年の長い歴史と高い知名度をもつ、エンターテイメントに特化した有名校です。すでに12万人以上もの卒業生がいて業界内にも無数のパイプがあるので、就職活動時だけでなく実際に働きだしたあとも人脈に助けられたり心強く感じる機会がかなり多いでしょう。
アニメ・ゲーム・イラストなどエンタメ関係者と密接につながっている状況を活かし、各業界でいま求められている最新技術や設備をすぐ学び吸収できる環境が用意されています。単なるイラストスキルにとどまらず関連ノウハウ・デジタル技術など実践的な能力を身につけられるので、即戦力のプロとしても成長していきやすいはずです。
環境や学べる内容が充実しているため最近は絵の仕事に転職したい社会人も多く利用していて、働きながら学びやすい夜間・土日や週一のコースなども人気を集めています。
ヒューマンアカデミー

©2022 Human Academy Co., Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:https://ha.athuman.com/
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を大事にしている学校で、頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割は通った企業にそのまま就職・アルバイト採用されている実績もあるほどなので、就活時の不安も少なく進めていけるでしょう。
全国に18校展開しているため地方在住でも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も共有できて不利に働きません。イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業が評判で、苦手と感じる部分も一人ずつによりそった指導で克服へと導いてくれます。
また昼間の授業以外に夜間・週末講座も運営されていて、学校より費用や時間をおさえて絵が上達したい人や絵の仕事につきたい社会人にも多く利用されています。直接通えない人向けに『通信講座』も用意されているので、希望にあった学び方が実現できるでしょう。
アミューズメントメディア総合学院

COPYRIGHT © アミューズメントメディア総合学院 All rights Reserved.
公式サイト:https://www.amgakuin.co.jp/
まず他の学校と違う特徴としては学内に「出版事業部」をもちマンガ・イラスト本などを企画し外部企業と連携した商品開発を行っていて、学生にとってのデビューチャンスにもなっています。
そのように学習過程で実際のコンテンツを創り、在学中から商品として市場に送りだすことができるきわめて実践的なスクールです。校舎こそ東京・大阪の2箇所のみと多くないですが、反面業界就職率94%と高い実績を誇っているのもうなずけます。
また卒業後の進路・職種にも幅広く対応していて、生徒一人ひとりの適正を見きわめた徹底した個別指導でデビュー&就職のサポートをしてくれます。将来の悩みや不安も、丁寧に相談に乗ってくれるので安心でしょう。
所在地・・・東京・大阪
専攻・コース・・・①マンガ・イラスト学科②キャラクターデザイン学科
学費・・・①¥1,250,000(1年次)・¥1,150,000(2年次)②¥1,380,000(1年次)・¥1,280,000(2年次)
学校利用が難しい人に人気の『イラスト講座』とは?
学校の費用がカンタンに確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあります。
特に最近は感染対策のためオンライン通信講座がすごく増えているので、会社が休みの日や時間のある時に自宅で学びたいときにはおすすめです。
公式サイト:https://human-yakan.com/
専門学校でも紹介した「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラストマスターコース』は一人ひとりに合わせた細かい指導が評判で、添削を受けてアドバイスをもらいながら絵の描き方やデジタルスキルを基礎から学んでいけます。
通信講座形式で学べるので、ふだん忙しい人でもあいた時間に学びやすいペースでイラスト技術を高めていくことが可能です。豊富な量の教材は受講終了後も手元に残りDVDで復習もできるので、苦手な部分も克服していきやすいでしょう。

※独自教材は他イラスト講座を圧倒しています
学校運営だから当然かも知れませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など絵やイラストの実践的な技術/知識をここまで一通り身につけられるイラスト講座は他になかなかありません。
専門学校ほどとはいかないまでも、将来のキャリア相談をすることもできます。基本的に2年通う専門学校より少ない期間で学べ費用も学校の2割ほどですむので、なるべく時間や費用を短縮しながら上達していきたい人には特におすすめです。
▼もっとイラスト講座の情報が知りたいときはこちら
【初心者OK】イラスト講座おすすめ20選!オンライン/通信講座/教室/学校まで絵のプロ目線で徹底比較
絵やイラスト関連の専門学校に行くべき人、行かなくてもいい人

では、結局どんな人が専門学校を利用すべきなのか? 要点を絞って確認しておきましょう。
絵の専門学校に行った方がいい人
絵の専門学校に行くべき人は、何より絵やイラストへの情熱があり特定の分野で深く学びたいと考えている人です。
また専門的な技術を習得し業界でのキャリアを追求したい人にも最適でしょう。今は未熟でも、二年という期間で頑張れるなら何も問題はありません。
目標を達成するための時間と労力を投資する意欲がある人には、絵の専門学校はきっと価値ある経験を提供してくれるはずです。
絵の専門学校に行かなくてもいい人
逆に絵を趣味として楽しみたいだけの人や、プロとしてのキャリアを目指さない人は専門学校に行く必要まではないかもしれません。
むしろそれなら費用や時間、労力をおさえながらイラストスキルが学べる『イラスト講座』などを活用した方がいい場合もあります。
また絵に関して幅広く学びたいが特定の分野に深く没頭することに興味がない人にとっても、他の教育機関が適しているかもしれません。
あなたにあった絵やイラスト関連の専門学校の探し方

専門学校を利用したいと思ったら、まずは何より関連情報を集めることが欠かせません。
気になる学校の公式サイトなどを見て無料の案内資料を取りよせて、以下のポイントに関して詳細を確認・比較検討していきましょう。
自分の目標と学校のカリキュラムを比較する
最適な学校を見つけるためにはまずあなた自身が今後絵で何を達成したいのか、どんなスキルを習得したいのかを明確にすることが大切です。
その上でそれぞれの学校が提供するカリキュラムやプログラムを公式サイトや資料でチェックし、目標と一致しているかどうかを確認していってください。
学費と自身の予算を照らし合わせる
絵の専門学校は当然ながら費用がいるので、予算と学費を比較することも重要です。
学校によっては奨学金や助成金が利用可能な場合もあるため、それらの情報も調査しましょう。
FAQ よくある質問まとめ

最後にまとめとして、絵やイラストの専門学校に関してよくある質問を回答とともにまとめておきます。
Q: 絵の専門学校の学費はどのくらいかかりますか?
A: 絵の専門学校の学費は学校やコースによって大きく異なるので必ず公式サイトや資料請求で確認し、できれば複数校で比較検討もしておきましょう。
奨学金や助成金が利用可能な場合もありますが、多くの生徒は学生ローンを利用して費用を賄ってるようです。
Q: 絵の専門学校に行くべき人はどのような人ですか?
A: 絵の専門学校に行くべき人は絵やイラストへの情熱があり、その分野の仕事に就きたいと考えている人です。
漠然となんとなく行ってしまうと後悔することもあるので、しっかり将来を考えたうえで決めるようにしてください。
Q: 絵の専門学校の学びは一般的な大学とどのように違いますか?
A: 絵やイラストの専門学校は特定のスキルや技術に焦点を当てていて、学生は専門分野を深く掘り下げて学びます。
一方、一般的な大学ではより広範な教育を提供します。特定の分野に深く没頭したい人には専門学校が、幅広く学びたい人には一般的な大学が適しているでしょう。
Q: 絵の専門学校を卒業後、仕事を見つけるのは難しいですか?
A:絵の業界は非常に競争が激しく、未熟な一部の学生は就職に苦労することもあります。
しかし専門学校では業界に就職してキャリアを構築していくためのサポートもいろいろ備わっているので、事前に確認しておけると安心です。
Q: どのようにして自分に適した絵の専門学校を見つけることができますか?
A: 目標とそれぞれの学校が提供するカリキュラムを、公式サイトや案内資料で比較することから必ず始めてください。
そして予算と学費を比較し、学校の評判や卒業生がどのようなキャリアを持っているかもチェックするといいでしょう。
まとめ

すべての人にとって絵やイラストの専門学校が最適な選択であるとは限りません、個々の目標や情熱に大きく依存します。
現実問題として2年間を費やす絵やイラストの専門学校への進学は大きな決断であり、それぞれの人にとっても最善の場は異なります。自分自身の目標・興味・予算まで考慮し、将来の可能性を大きく広げてくれそうな学校を見つけ出すことが重要です。
選んだ道が、あなた自身の未来を描くための道具となることをどうか忘れないでください。

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