どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
昔から絵やイラストを描くのが好きで将来の仕事にしたい、イラストレーターになりたい・・・と思ったときに多くの人が考えるのがイラスト関連の『専門学校』でしょう。

自分は10年以上絵の仕事の社員で勤めて独立した立場ですが、現場目線でいえば専門学校を経て絵の仕事に就く人はすごく多かったですし間違った進み方と感じたことなんて一度もありませんでした。
ということで今回はイラスト専門学校がやめとけと言われる理由と、絵の仕事に就くための近道について実際に働いていた経験もふまえて紹介します。

★もし具体的な学校情報について知りたいときは、イラストレーター専門学校おすすめ15選を参照してください。
はじめに、絵の仕事の社員で10年以上勤めて感じる専門学校の価値


その後は3社にわたって勤め原画動画やキャラクターデザイン、絵コンテやイラストアートディレクションなどさまざまな業務に従事しました。
実際絵の仕事の現場に入る経緯というのは、一人ひとりさまざまです。自分のように独学で回り道して遅咲きで入った人もいれば、専門学校や美大からストレートに業界に入る人も当然多くいます。
肌感覚ですが、学校を経ているかそうでないかはおそらく半々くらいでしょう。
入社後の働き方や実績に関しては完全に実力勝負なのでどちらがいいという話じゃなく、それぞれのポテンシャルと努力によります。
学校行ったからって不利になることなんかあるわけないですし、むしろ学校で絵や美術・デジタル関連の知識が最初から入っているぶん仕事しやすそうでいいなーとさえ自分は感じていたものです。

イラスト専門学校に行くのをやめとけ、といわれる代表的な理由3選


代表的なものを3つ、取り上げてみます。
独学だけでもイラストの仕事につける人はいる

むしろ強くこれを主張する人は、絵の実力が高い人が専門を介さずに絵の仕事についている一部の事例を全体に当てはめて言っているだけでしょう。『主語がデカい』ってやつです。
もちろん若いうちから絵が上手くて学校とか無関係に絵の仕事に進む人も一定数います、とはいえ学校を経て就職している絵の上手い人も同じかそれ以上にいるんです。

独学でイラストの仕事につける人はたしかにいます、でも取り上げるほどの話じゃありません。
ましてやまだ力不足と感じている人が成長したり、就職活動でより多くの情報をもらいながら会社を探す支援をしてもらえることは独学では絶対得られない価値でしょう。
入るのがカンタンで志の低い人も多い
イラスト関連の学校は入学審査が厳しいわけではないので、イラストにそこまで興味がなかったり他にやりたいことがなくてなんとなく入る人もいます。
仮にそんな周りの人の影響でいい進路につけなかったとしたら、残念ですが自己責任以外のなにものでもありません。結局学校をどう使うかは、通う本人の意識次第です。

いくらいい環境が用意されていても、どうモチベーション高く進めていけるかは本人自身の決めることです。

卒業後に必ず絵の仕事につける保証はない
在学中にまじめに課題などに取り組まず卒業後フリーター・・・なんて人もいます。また、思い描いていた絵の仕事とは違った方向に就職する人もいるでしょう。
ただこれは別に絵の専門に通った話ではなく、技術やセンスの仕事に進むための学校であればどこでも起こりうる話です。ことさらイラストだからどうこうと考えるのは無理筋です。
理想の仕事をするためには学校で日々しっかり学んでレベルアップして、就職情報を集めながら前向きに取り組む以外ありません。
また、絵の職場への就職実績が高かったり評判の高い学校を選んでおくことも重要なポイントです。

イラスト専門学校を利用するメリット・デメリット

ここでは、イラスト専門学校に通うメリット・デメリットをいくつかおさえておきましょう。
イラスト専門学校のメリット
- 絵の仕事につくために必要な技術を学べる
- 同じ目標を持った仲間と多く出会える
- 就職活動を学校がしっかり支えてくれる
あなたのしたい仕事をするために必要な技術がなにでどう学んでいけばいいか、具体的に教えてもらえます。
また将来の人脈につながる友人・仲間が学校生活で自然にできるので、卒業後に友人同士散らばっておくと万が一リストラにあった時も助けあえるでしょう。
さらに専門学校はあくまでも進みたい分野の仕事につくことを目的とした場です、就職率が学校運営にダイレクトに影響するので先生たちも必死であなたを絵の仕事に就職させようとしてくれます。
イラスト専門学校の注意点
- 一定の学費がかかる
- あるていどの時間も必要
学校なので学費は当然いりますし学ぶための時間も必要です、一般的に独学より出費は増えると考えていいでしょう。
ただお金や時間をかけるぶん、仕事で必要な技術や知識を入社前に一通り学んでおけることにもつながります。なかには独学だけでは得られない要素も数多くあるでしょう。

独学で頑張るよりイラストの専門学校に行った方がいい人

ここまでのことをふまえて、学校に通った方が絵の仕事に就く目標が実現しやすいであろう人の特徴などをいくつかまとめておきます。
現状の絵の技術や知識に自信がない
学校に通うことで、絵の仕事に就くために必要な技術のレベルや知識の範囲もわかるようになります。
一人きりでやっているとどうしてもこの辺が見えないため、入社後にデジタル関連ツールなどでよくわからずしんどい想いをすることもありがちです。
絵の仕事の準備をしながらレベルを高めたい人には、なんだかんだいっても学校などの環境は最適でしょう。
絵の仕事に進みたいけど一人でやれる気がしない
学校などの環境を利用する最大のメリットは、必要なことを提示してもらえることです。
独学だとそこからして一人で始めないといけないので、どうしてもムラが出てしまってかえって遠回りになることも多いものです。

絵の仕事に就いた後も息長く働いていきたい
実際に働き始めた後、会社によってはリストラなどもそれなりの確率で起こります。

そんな大変な時に頼りになるのが、人脈です。
絵の仕事について働いていれば先輩や後輩・同僚はそのまま人脈になります。さらに学校を経て働きだした人の場合は、学校時代に一緒に学んだ友人が直接将来の人脈にもなってくれるわけです。
人脈の多さは、ダイレクトにあなたの人生のリスクを下げてくれることにつながります。

困った時に助けられたり助けたりするのは、結局人間関係なんですよね・・・
学校に通うということは、学ぶ以外にいろいろな利点があります。入ってしっかり学ぶなら一定の費用や時間をかけるだけのリターンはあるでしょう。

イラスト関連で就職率が高く人気の専門学校情報まとめ

最後に、具体例として絵やイラスト関連で評判の高い学校をいくつか紹介します。
ヒューマンアカデミー

©2022 Human Academy Co., Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:https://ha.athuman.com/
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を重視していて、頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割は通った企業にそのまま就職・アルバイト採用されている実績もあるほどなので、就活時の不安も少なく進めていけるでしょう。
全国に18校展開しているので地方在住でも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も共有できて不利になりません。イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業が評判で、苦手と感じる部分も一人ずつによりそった指導で克服へと導いてくれます。
昼間の授業以外に夜間や週末講座があるだけでなく一般の人向けの【イラスト講座】も運営されていて、学校より費用や時間をおさえて絵が上達していきたい多くの人に利用されています。最近人気の『通信講座』も整っているので、あわせて検討してみるといいかもしれません。
アミューズメントメディア総合学院

COPYRIGHT © アミューズメントメディア総合学院 All rights Reserved.
公式サイト:https://www.amgakuin.co.jp/
まず他の学校と違う特徴としては学内に「出版事業部」をもちマンガ・イラスト本などを企画し外部企業と連携した商品開発を行っていて、学生にとってのデビューチャンスにもなっています。
そのように学習過程で実際のコンテンツを創り、在学中から商品として市場に送りだすことができるきわめて実践的なスクールです。校舎こそ東京・大阪の2箇所のみと多くないですが、反面業界就職率94%と高い実績を誇っているのもうなずけます。
また卒業後の進路・職種にも幅広く対応していて、生徒一人ひとりの適正を見きわめた徹底した個別指導でデビュー&就職のサポートをしてくれます。将来の悩みや不安も、丁寧に相談に乗ってくれるので安心でしょう。
所在地・・・東京・大阪
専攻・コース・・・①マンガ・イラスト学科②キャラクターデザイン学科
学費・・・①¥1,250,000(1年次)・¥1,150,000(2年次)②¥1,380,000(1年次)・¥1,280,000(2年次)
学校利用が難しい人に人気の『イラスト講座』とは?
学校の費用がカンタンに確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあるんです。
特に最近は感染対策のためオンライン通信講座がすごく増えているので、会社が休みの日や時間のある時に自宅で学びたいときにはおすすめです。
公式サイト:https://human-yakan.com/
専門学校でも紹介した「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・キャラクターデザイン講座』は、プロの講師からアドバイスをもらって描き方をじっくり学んでいけるため独学のような不安や心細さも少なく進められるでしょう。
通常の通いの講座もありますが、完全在宅型の『通信講座』も最近は多く利用されています。通信講座は感染の影響で急遽始めた企業も多いですが、こちらは長年運営していてすでに5千人以上もの人が修了した実績もあるので他よりノウハウも多く安心して学んでいけるはずです。

※実際の教材のサンプル
好きなタイミングで学べるので、仕事が忙しい人でも好きなペースで上達していけます。講座期間終了後も教材が手元に残り内容もDVDで確認できるため、苦手な部分があっても克服していきやすいでしょう。
人にもよりますが基本的に2年通う専門学校の半分以下の期間で絵を仕事にする技術が学べて、さらに費用も専門の2割弱程度ですむので予算や時間をなるべくおさえたいときもおすすめです。
まとめ

絵やイラストの仕事につく経路は本当に様々あります。今ならSNSで楽しく発信していたことから火がついて絵を仕事にしたパターンもあるでしょう。
現実的に考えて、やりたいことがはっきりしているならその仕事に就く近道を選ぶのがどう考えても手っ取り早いです。
絵で長年働いてきたプロとして、どれだけ考えても専門学校を否定する理由は別に見当たりません。
お金や時間をおさえて独学のみで頑張ろうとすることは、結局自力で調べたり学ぶ際も正解がよくわからず悩んだりとかえってコスパが悪い事態も増やしてしまうものです。

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