どうも、アートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
デジタルで絵を描く時は、最初に新規キャンバスを作ってラフを描いていきます。

ラフで大事なのはレイアウト、構図、ポーズ、表情、バランスを固めて線画の工程に繋ぐことです。
ラフで絵の仕上がりは7割決まるといってもいいでしょう。ラフを描く際に知っておくと便利なことが5つあります。
- 手を動かして頭のイメージを具現化する
- 下描きではそこまで線をきれいにしようとしない
- キャンバスを回転・反転しながら描く
- 自由選択で移動・拡縮して調整
- レイアウトを色々試してみる

目次
はじめに、デジタルで絵を描く手順をざっくり見ておこう

絵を描く手順は、ラフ⇒線画⇒着色が基本の流れです。ラフにはあたり⇒下描きという工程が含まれます(人や会社によっても言葉の使い方は若干変わります)。
その後ラフのレイヤーの不透明度を下げて上からなぞりやすくして、上に新規で作成した線画レイヤー上で線画を描きます。
線画が終わったら線画レイヤー上で塗る範囲を選択し、線画レイヤーの下に色別レイヤーを作成して色ごとに分けて塗りつぶします。
・・・以上がデジタルで絵を描く際の基本手法『アニメ塗り』の流れです、下記の4倍速動画でイメージを掴んでみてください。
まずは手を動かしてラフイメージを形にしよう!

最初にキャンバス内にラフラフな線でベースを描いていきます、あたりを取ると言ったりもします。

配置やキャラのポーズ・表情などをイメージして自由に描いていきましょう。
頭にすでに浮かんで絵にしていく場合もあれば、イメージがぼんやりしたまま手を動かして絵を生んでいく状況もあるでしょう。どちらでもいいのでとにかく描いてみましょう。
下描きなんだから線はそこまできれいにしなくたっていい!

慣れないうちは難しいかもしれませんが、ラフの時の線はきれいにしなくて大丈夫です。

あなたさえわかって線画が拾えればいいので、手を動かして大きく絵を描くことを重要視しましょう。
ただし、慣れないうちはあまりラフラフの状態から線画を拾うのは難しいはずです。ある程度見えてきた状態でさらにレイヤーを用意して、やりやすいように線を整えておくとあとが楽になります。
ラフ線の色は何を使っても構いません、あなたがやりやすいものでやりましょう。

キャンバスを回転・反転しながら描け!


デジタルでも当然そうした方が描きやすくなります。キャンバスの左右反転・拡大縮小・回転をキーボードであなたの操作しやすい場所に設定しましょう。

描きやすい線の方向で描けるようになり、まめに左右反転することでデッサンの狂いも減らせます。


自由選択で移動・拡縮して調整!


消しゴムで消せる程度であればいいですが、そうでないときは投げ縄ツールで該当箇所を囲んで自由変形で幅を変えたり移動させて調整しましょう。

アナログにはないまさにデジタルならではの技なので、自由に使えるようになればアナログより見栄えのいい絵を描くことも可能です。

せっかくデジタルを使うなら紙を画面に換えるだけでなく、デジタルならではのうまみを活用していきましょう。
ラフの段階だからこそレイアウトを色々試そう!

上の要領で全体を動かすことも可能です、投げ縄でもいいですし全体選択で変形でも構いません。

・・・基本的に最初描き出した状態のままで希望の絵の配置になることはまれです。
色々動かしたり傾けるなどして最適な状態を探しましょう、そうすることで何がよくて何がダメなのかといった知識も徐々に蓄積されていきます。

逆に言えばラフの段階であれこれやっておく必要があるということです。最初にも書いたように、ラフの段階で絵の仕上がりはある程度決まってしまいます。
慣れればラフを元により良い絵に仕上げていくこともできるようになりますが、初心者のうちはラフを元にそのまま線を取るだけで手いっぱいのはずです。

デジタルでラフを上手く描くまとめとして

ラフは全ての絵の基本です、慣れればどんどん省略もできるようになり絵を描く速さの向上にもつなげていけます。
ぜひ今回紹介したような細かい技術も取り入れて、貪欲に成長を目指しましょう!
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