どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。


ラフで大事なのはレイアウト、構図、ポーズ、表情、バランスを固めて線画の工程へつなぐことです、絵の仕上がりはラフで7割決まるといってもいいでしょう。

目次
まずは手を動かして頭の中のイメージを形にしていこう!

最初にキャンバス内にラフな線で描いていきます、あたりを取ると言ったりもします。

配置やキャラのポーズ・表情をイメージして、自由に描いていきましょう。
頭にすでに浮かんでいるものを絵にしていく場合もあれば、イメージがぼんやりしたまま手を動かしていく状況もあるでしょう。どちらでも好きな方法でいいので、とにかく手を動かして進めてください。
結局下描きなんだから線はきれいにしようとしなくていい!

慣れないうちは程度が難しいかもしれませんが、ラフの時の線はそこまできれいにしなくて大丈夫です。

※上のアイキャッチ画像のラフです
線画がひろえればいいので、とにかくガンガン手を動かして絵を描くことを重視してください。
ただ慣れないうちはあまり雑な状態から線画を拾うのは、結構難しいと思います。ある程度ラフの仕上がりが見えてきた段階でさらにレイヤーを重ねて、そこで線を整えておくと線画作業でのトレースが楽になります。
ちなみにデジタルのラフの線色は後で変えられるのでどれでも構いません、またブラシも好きなものを使って描きましょう。
具体的な線画の色の変え方は、クリップスタジオやデジタルイラストの線画の色をいつでも変更できる4つの方法!で確認できます。
デジタルならキャンバスを回転・反転しながら描こう

アナログでは、描きやすい方向に紙を回転させながら描くのが一般的です。
デジタルでもアナログと同じようにした方がだいぶ描きやすくなります。キャンバスの左右反転・拡大縮小・回転をキーボードであなたの操作しやすい場所に設定しましょう。

描きやすい線の方向で描けるようになり、さらに左右反転の操作も取り入れることでデッサンの狂いも確認できます。


★ナビゲーターに関しては、クリップスタジオのナビゲーターパレットの使い方や便利な機能を覚えようで詳しくまとめています。
選択機能で移動・拡縮して調整していこう!

絵を描いていると手が大きくなったり長くなったり・・・顔のバランスを直したりしたい状況も出てくると思います。
消しゴムで消せる程度ならいいですが、そうでないときは投げなわツールで囲んで自由変形で幅を変えたり移動させて調整しましょう。

このような移動・調整はまさにアナログにはないデジタルならではの技なので、自由に使えるようになればアナログよりも見栄えのいい絵を描くことが可能になります。


ラフの段階だからこそレイアウト・構図を色々試してみよう!

デジタルの場合は、選択変形で全体を動かすことも可能です(投げなわでも全体選択で変形でも構いません)。

色々動かしたり傾けるなどして最適な状態を探していきましょう、何がよくて何がダメか・・・といった知識も徐々に蓄積されていくはずです。

逆に言えばラフの段階でしっかり構成しておく必要があります、上にも書いたようにラフの段階で絵の仕上がりはある程度決まるからです。
慣れればラフの線をあくまでベースとして考えてより良い絵に仕上げていくこともできますが、デジタルの初心者の頃はラフからそのまま線を取るだけで手いっぱいだと思います。

まとめ

ラフは絵の全ての基本です、慣れればどんどん省略もできて絵を描く速さの向上にもつなげていけます。

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