どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
自分はかつてスマホゲームの会社で、イラストのアートディレクターとして勤めていました。
最近は副業が推奨されたり将来の収益というイミで、イラストで稼げるようになりたいと考える人が年々増えている傾向です。
特に今回は人気の高い『在宅イラストレーター』になるための道について、実際の業界目線も交えて詳しく解説します。
在宅でイラストを描くことの特徴や定義
イラストレーターといっても、働くスタイルはさまざまです。
- 会社に属した社員イラストレーター
- 派遣や契約で会社に赴いて仕事をするイラストレーター
- 在宅のフリーイラストレーター
・・・最近はテレワークもあって境界線が曖昧になってる部分もありますが、基本的にこの記事ではフリーの立場で家でイラストの仕事をする人を『在宅イラストレーター』と呼びます。
人気の高い生き方でしょうがメリット・デメリットもあるので、あらかじめおさえておきましょう。
在宅イラストレーターのメリット
- 場所を選ばず、通勤不要
- 起床・就寝時間も自由
- 感染の不安がない
場所にとらわれない、出勤の必要もないというのは仕事をする上での大きなメリットでしょう。
生活のリズムも自由気ままです。好きなタイミングで絵を描けてお金を稼げるので、好きな人にはたまらないでしょう。
またいまだに感染状況は落ち着く様子が見えないので、外出せず収入を得られる状況は大きな魅力ともなるでしょう。
在宅イラストレーターのデメリット
- 孤独になりがち
- 給与相場が見えにくい
- 成長度合いが遅くなる恐れも?
- 自分で仕事を取らないといけない
一人で家で絵を描く作業が続くので、どうしても孤独感は強くなることが多いです。
また仕事を企業などのクライアントからもらうスタイルだと、他の絵描きが同内容の仕事をいくらで請けているか全くわからないので実は大きな損をしている可能性もあります。
さらに重要なのが、他の人の絵を見る機会がなかったりライバルの存在がない状態だと絵の上達も遅くなりがちということです。
切磋琢磨したり上手い人の技術を参考にしたり盗んだり・・・会社内などでは普通に日々経験できることですが、在宅では難しいのであなた自身で幅広くアンテナを張って進めていく必要があるでしょう。
また在宅イラストレーターのほとんどが、自分自身で次の仕事を取るために動く必要があります。
さらに仕事を回してもらう下請けタイプのみの働き方だと将来限界が来る恐れもあるので、記事後半に紹介する手段も使って戦略的に立ち回ることをおすすめします。
まだまだ自分が実力不足と感じるときの攻略法
もしまだスキル的に未熟だと感じるなら、働く前に学校や講座でしっかりレベルアップしておくべきでしょう。
①専門学校に通って広く浅く技術・知識を身につける
将来イラスト関連の仕事に進みたい人の多くが利用するのが、イラスト関連の『専門学校』です。
もちろん学校に通うので一定の期間と学費は必要ですが、絵の仕事につくために必要なことをじっくり学べて就職活動も支援してくれるので独学だけで進めるよりも効率よく上達していけるでしょう。
進路にすすむためにその道にくわしい講師から必要なことを教わり、現状足りてないことや弱点も見つけられて改善できるのは独学では決して得られないメリットです。
以下ではイラスト関連で就職実績や人気の高い学校を例として紹介しておくので、参考にしてみてください。
ヒューマンアカデミー
公式サイト:https://ha.athuman.com/
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を大事にしている学校で、頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割は通った企業にそのまま就職・アルバイト採用されている実績もあるほどなので、就活時の不安も少なく進めていけるでしょう。
全国に18校展開しているため地方在住でも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も共有できて不利に働きません。イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業が評判で、苦手と感じる部分も一人ずつによりそった指導で克服へと導いてくれます。
また昼間の授業以外に夜間・週末講座も運営されていて、学校より費用や時間をおさえて絵が上達したい人や絵の仕事につきたい社会人にも多く利用されています。直接通えない人向けに『通信講座』も用意されているので、希望にあった学び方が実現できるでしょう。
②イラスト講座を使って、絵を仕事にできるレベルになる
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れない場合は、安くお手軽に利用できる『イラスト講座』という方法もあります。
講座は趣味でイラストを描きたい人から本格的なプロ志望まで幅広い種類があるので、興味があればまず情報収集から進めてみるといいでしょう。
以下では最近人気のイラスト講座を例として紹介しておくので、より成長の幅を広げたいときは資料請求などで確認してみてください。
ヒューマンアカデミー「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
専門学校でも紹介した「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学んでいけるので、独学のような不安や心細さも少なく実践的な実力アップをめざせます。
通いの教室もありますが、最近は便利なオンラインや動画講座も多く利用されています。個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事・育児で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストや漫画の技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットもあるので、一人で絵を描いていて悩んでもすぐ疑問を解消して進められます。また受講終了後も教材が手元に残り確認できるので、苦手な部分もしっかり克服していきやすいでしょう。
学校運営だから当然かもしれませんが、絵の基本からデジタルスキル・キャラクターデザイン…など絵を描いて楽しむ技術・知識をここまで幅広く身につけられる講座は他にそうありません。独学でムダに遠回りせず、早く着実にうまくなりたい人に特におすすめです。
在宅イラストレーターになるなら戦略を持って進めていこう!
ある程度技術も備わったあとは、いよいよ絵の仕事を進めていくことになります。
下請け的に絵の仕事を回してくれそうな心当たりがいるなら、まずは素直に相談してみましょう。
仕事をもらうにはある程度あなたからガンガン行く必要があります。相手に迷惑かけないのは最低限のマナーとして、気をつけながら話をしてみましょう。
ただし下請けだけだとイラストレーターとしての生殺与奪をすべて相手に任せっきりになってしまいます。それはさすがに精神的にも収入の上限的にも不安でしょう。
実は現在はネットを活用することで、絵の仕事の実績がない人でもゼロから展開していく方法がいくつか存在しています。
在宅イラストレーターで絵を仕事にする手段①ストックイラスト
最初の手段は最近知名度も上がってきている、ストックイラストです。
イラストAC、PIXTA、Adobe Stockなどが有名ですが素材イラストとして使えるものをどんどんアップしていきユーザーにダウンロードしてもらい、そのつど小銭が入るシステムです。
単価は数円~と安いですが、好きなペースで素材をアップできるので好きなタイミングで素材数を自由に増やしていけます。
ストックはまず数を揃えることが重要でそこからようやく成果へつながるので、好きな絵をどんどん描きたい人に特におすすめです。
在宅イラストレーターで絵を仕事にする手段②ココナラ
似顔絵やウェルカムボードなど、得意な方向性の絵を自由に商品として販売できることで有名なサイトがココナラです。
自由なスキルを販売できるのが特徴で、過去の作品や実際の商品をサンプルとして載せておいて気に入った人から注文してもらえます。
絵を活かした自由な発想で商品・サービス群を展開していきたいときは、最も適した手段といっていいでしょう。
在宅イラストレーターで絵を仕事にする手段③ランサーズ・クラウドワークス
ココナラと似たようなスキル系サイトですが、ランサーズ・クラウドワークスの多くはコンペに参加して仕事を勝ち取る形になります。
例えば企業がロゴ案を募集したときにロゴを作成して応募して、採用されたらお金が支払われるシステムです。ただ最初はコンペがメインになるのでムダな弾打ちも相当必要です、メンタル的に持つかどうかも重要でしょう。
実績を積み上げられたら依頼も来やすくなりますが、そうなるまでなかなかしんどいのも確かです。
在宅イラストレーターで絵を仕事にする手段④SNSでの発信
若干遠回りな手段ですがTwitterやInstagramなどであなたの作品を投稿して見てもらい、好きになってくれた人から依頼をもらったり・・・うまくすれば出版につながる道もあります。
ある程度の継続は必要ですが、一度ついたファンは結構ついてきてくれます。ただ競合との戦略や差別化などもちゃんとしないといけないですし、最近はだいぶレッドオーシャンになりつつあります。
SNSなどの情報発信はばくぜんと発信していてもなかなか成果につながらないですが、そもそも発信しない限りはあなたが何者で何ができるのかが誰にも一切届きません。
でも発信さえしていけば、どこかの誰かがあなたを見つけてくれることにもつながります。
まとめ
在宅イラストレーターは、やり方も様々なのでしっかり考えて進めていく必要があります。いきなり本業一本でやるのはリスクが大きいので、まずは副業などで始めるといいかもしれません。
気をつけてほしいのは、在宅でイラストの仕事をしている人&したい人が現在かなり増えているという点です。デジタルツールの一般化も大きいでしょう。
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