どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。


構図もポーズも自由に設定して使えます
ポーズを自由に設定して絵を描く参考にしたり、イラストの下絵に使用することもできる相当役立つものですが正しい使い方がわからずうまくつかえない・・・と悩んでいる人も多くいるようです。
ということで今回は、クリスタの3Dデッサン人形を正しく使うための準備として設定の変更方法などを詳しく紹介していきます。
目次
クリップスタジオのデッサン人形はどこ? 性別の違いや無印とVer.2もある!

デッサン人形は、素材パレットの「3D」-「体型」という場所にあります。
使い方はカンタンで、サムネイルを直接キャンバス上にドラッグするだけで人形を使うことができます。

ちなみに3Dデッサン人形には男女の違いがあり、さらに無印とVer.2という種類の違いも存在しています。
キャンバスにドラッグ後は自由に動かして使えばいいですが、問題はあなたの絵柄やキャラクターに元々のデッサン人形の頭身や体型があっていないことも多いということです。

なんともスタイリッシュ・・・;
効率よく使うには、まずはじめにデッサン人形の設定をあなたのキャラクターに添わせた状態に変えてしまうことです。
次章からは、具体的な設定の変え方についてご紹介していきます。
3Dデッサン人形を、絵柄・キャラに合った頭身・体型に変えていこう!

設定を作り変えるには、あなたのキャラクターの全身絵があると便利です。
キャンバスに絵を開いたら、Ver.2のデッサン人形から男女のどちらかを選んでキャンバス上にドラッグして配置します。

人形の設定を変えるときは、ツールプロパティの右下のスパナをクリックして[サブツール詳細]を開いておきましょう。

キャンバス上でのサイズを変えたいときは、サブツール詳細の[配置]のなかにある「オブジェクトスケール」で変えられます。
また、デッサン人形の上に並んでいる「移動マニュピレーター」をクリックしてドラッグすると動かすことができます。

頭身の合わせ方
まずは「頭身」から数字を変えて、「身長」を合わせるなどしてキャラ絵のバランスに近づけていきましょう。

どうしても調整のたびに立っている場所がずれていくので、足元をあわせつつ頭身や体型を調整していってください。


体型の細かい変更方法
「頭身」が大体あってきたら、次は「体型」の細かい部分を決めていきます。
まずは全身の範囲をクリックで指定して、全体の体型のバランスを整えていきましょう。

- 上・・・大人の体型に近づける
- 下・・・子供の体型に近づける
- 左・・・やせる
- 右・・・太る
その後は、腕や足・首と個別に合わせていきましょう。
全身がすんだら個別の部分を選択して、コチラも動かしながら調整・設定していきます。
- 上・・・伸ばす
- 下・・・縮める
- 左・・・細くする
- 右・・・太くする
ちなみに個別で設定ができる部位は【頭】【首】【肩】【胴体】【腰】【腕】【脚】【手】【足】となっています。

手や足などは一対となるので、右足や左手など一方を動かすともう一方もついて動いてくれます。

素材が完成したらちゃんと登録しておこう!

体型や頭身をあなたの絵に合わせ終わったら、作った人形を素材として登録します。
下部メニュー「オブジェクトランチャー」から[素材パレットに3Dデッサン人形を登録する]を選び、素材名をつけて保存先のフォルダを選択して登録します。

サムネは自由な画像を使えます、保管場所は元のデッサン人形があった場所にいれておけば大丈夫でしょう。
登録できたら、素材パレットのサムネからキャンバスにドラッグして問題なく開けるか確認しておきましょう。

あとは手足を動かしたりカメラを回して、あなたの描きたい状態にしたうえで参考や下絵として使っていきます。
デッサン人形の工程はもちろんiPadでも問題なくできる!
今回の内容は、もちろんipad版のクリップスタジオでも同様に行うことができます。

まとめ

デッサン人形をあなた自身のキャラクターのバランスにきちんと合わせておくと、下絵に使うことで少し難しい構図でもずいぶん楽に描けるようになるでしょう。
せっかく存在しているクリップスタジオの便利ツールは、役立つようにまず設定して使ってこそ意味があります。

▼使い方や動かし方はコチラ!
