どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
フリーランスのイラストレーターにとって最も大切なのは、いかにして途切れることなく仕事を手に入れられるかどうかです。
そしてイラストレーターが仕事をもらい続けるには、『一般の会社勤めで行う常識的なことができるかどうか?』が大きな分かれ目となります。
今回はかつてアートディレクターとしてイラストレーターさんたちを監修していた立場から見た、フリーのイラストレーターとして長く生き抜く10のコツと仕事の取り方の取り方について解説します。
- 仕事をもらうクライアントには愛想よくしよう
- クライアントにしつこく営業しない
- 独立して苦しかったときにもらった仕事や恩は必ず返そう
- クライアントへの連絡は素早くしよう
- 作業でピンチな状況が起こったら早めに伝えよう
- スケジュールを作ってクライアントと共有しよう
- どんな時でも作業は前倒ししよう
- 仕事は基本断らない、でもやれない仕事は絶対うけない
- 技術を安売りしすぎない
- 発注と受注する側の立場の違いをわきまえよう

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目次
クライアントとフリーランスのイラストレーターの関係はいつも「人対人」だと意識しよう

仕事をもらうクライアントにはちゃんと愛想よくしよう!
不自然に愛嬌をふりまこうという話ではなく、必要最低限のフランクなやり取りも徐々に入れていって大丈夫ということです。
スムーズにやりとりを進める意味でもやわらかい雰囲気作りを心がけるのは大切です、メールの向こうに生身の人間がいることを忘れないようにしましょう。

クライアントにたいしてしつこく営業しない!
かけだしで仕事の少ないときほど数少ないクライアントにすがりがちですが、そういう姿勢は相手に見破られていい結果にはあまり結びつきません。
逆にうっとうしがられて、もらえたはずの仕事までなくなったりしかねないのでほどよくこちらの存在を認識させるくらいにとどめたほうが無難でしょう。
やりとりと仕事を重ねて信頼さえ獲得できれば依頼はくるので、まずはあなたがもらった一つ一つの仕事をしあげることに集中していきましょう。

フリーとして独立して苦しかったときにもらった仕事や恩は忘れずにいつか必ず返そう!
困っていた時に誰かに助けてもらう状況もあるでしょう。すべての人に感謝を忘れないのは当然として、特に恩を感じてる相手にはいつか必ずお礼を返しましょう。
形はなんでも構いません。仕事においてさらなる成果をだすことでも、もしくは逆にあなたから作業者を紹介したり・・・クライアントにとって有益なことを可能な範囲でおこなえれば充分です。

★仕事のとり方に関しては、フリーランスイラストレーターで食べていく仕事の取り方はこれだ!も参考になります。
フリーランスのイラストレーターの仕事はどんなときでもスムーズな対応を心がけよう

クライアントへの連絡は可能なかぎり素早くしよう!
連絡をもらったときはなるべく早めに返しましょう、返事のわずかな時間差で仕事が別の人に回るのは意外と多くあることです。
リアクションが遅いだけで仕事に興味ないと思われてしまうケースもあるので、あなたの欲しい仕事なら特に迅速に対応してください。
変に相手をじらして損しないよう気をつけてください、リアクションを早くするだけで手軽にポイントが稼げる部分です。
作業においてピンチな状況が起こったら早めに伝えよう!
あなたのプライベートで仕事に影響するトラブルがあったら、なるべく早くクライアントに伝えるクセをつけましょう。
回避するためぎりぎりまで時間をかけて連絡する人もいますが、結局回避できなくなったあと伝えるのは最悪のパターンです。

何よりもまず、こちらが事前にちゃんと伝えようとしている姿勢が評価されるでしょう。
仕事のスケジュールを作ってクライアントと共有しよう!
依頼された仕事にたいしてどのくらいでこなせるかは具体的な日にちで伝えましょう、完成のめどがたつことでクライアントも安心して待ってくれます。
さらに実作業をはじめる前に「今から作業はいります」などと一言伝えておくだけでも、ずいぶん印象は変わります。

いついかなる時も作業は少し前倒ししつつ進めるべし!
仕事を予定より一日でも早く出せるよう進めると、クライアントの印象は格段に良くなります。

当然制作物の質は維持しつつですが、できるかぎり作業をまいて進めるとクライアントの覚えもよくなって重宝され次の仕事につながりやすいです。
逆に言えば、必ず余裕を持ったスケジュールで伝えておくことが重要になります。
いつもギリギリでやってると、いざ何かあると一発で危険な状況におちいるので余裕を持って作業予定を組みましょう。

あなたのなかで最大限の余裕をもちつつ、かつクライアントの提示した納期に確実に終わるスケジューリング(予定の立て方)を訓練していきましょう。
フリーランスのイラストレーターという立場での、仕事への姿勢と信念を重要視せよ

イラストレーターなりたての仕事は基本断らない、でもやれない仕事は絶対うけない!
独立したての頃はどんな仕事も受けがちですが、そのせいでみずからの首を絞めてしまうケースもあります。
今あるあなたの技術でどうにもならないジャンルの作業や、スケジュール・予算的にむりな仕事はちゃんと断りましょう。

・・・とはいえ、何でもかんでも断っていたら当然仕事はこなくなります。
バランスが難しく慣れの要素も大きいんですが、フリーランスのイラストレーターとして生きていくなら最低限の駆け引きも覚えていく必要があるでしょう。

あなた自身の技術を安売りしすぎない!
絵などの特殊なスキルをつかった仕事で生きていくなら、うける仕事には必ず正当な労働対価を求めないといけません。

・・・とはいえやっぱり最初の値付けは難しいものです、妥当な金額なんて見当もつかないと思います。
ネットで調べたり同業者に相場を聞いたり、あとは作業工数からどのくらいの時給が妥当か考えてみましょう。
工数(こうすう)とは作業量を表す概念、数量のことである。 次元で表すと、[工数]=[時間]×[人]となる。 工数を表す単位には慣例的に秒、分、時、日など時間の単位がそのまま使われる。人月など“人”を付ける場合もある。
※wikiより引用
お金の部分はいくら慣れても難しい領域です、だからある程度はそういうものと割りきっておきましょう。
もしかすると相手との付き合いによっては多少値引いてあげることもあるかもしれません、今後につながったり恩をかえす意味では有効です。でも、絶対に単純な安売りにならないような金額提示を心がけてください。
一度出した金額をあとから変えるのはとても難しいものです。安くしないと仕事をもらえない・・・と心配になる気持ちもあるでしょうが、先を見すえて考えていきたいところです。

発注と受注する側という立場の違いをわきまえよう!
はじめのほうで、『愛想良くしよう』と書きました。
ただし、仕事を発注する側のクライアントと仕事を受注するイラストレーターの間には越えられない壁が存在しています。それを忘れず、かつうまく付きあっていきましょう。

相手の立場になって、どういう外注なら仕事を振りやすいか?を考えましょう。
へりくだりすぎる必要はありません、むやみに恐縮しすぎてもなめられますしうっとうしく感じられる場合だってあるでしょう。
腰がほどほどに低いのはいいですが、だからってあなた自身のプライドを失うような姿勢をとる必要はありません。

まとめ

フリーランスという立場は、あなた自身で稼ぐ手段を選べてその本数自体も増やしていけます。
だからこそ、確実に収入の得られる道をいかに確保できるかが今後の生き残りを大きく左右します。