どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
線画はデジタルやクリップスタジオ自体に慣れないと手こずることも多いと思いますが、ベクターレイヤーを使うようにすればさまざまな調整機能を使って描いた後にきれいに仕上げることできます。

今回はベクターで線を描いたあとの3つの対処法を紹介するので、ぜひ覚えて活用してみてください。
目次
線のつなぎ目が汚いときの対処法

描いたベクターの線が汚いときは、一般的にまず「線修正」ツールを使って調整します。


①「ベクター線つなぎ」でなぞって、線をひとつなぎにする

②「ベクター線単純化」でなぞって、線をなめらかになる

③「ベクター線つまみ」で微調整をする

④どうにもならないところは「制御点」をさわって細かく直す


線を長くきれいに描けないときの対処法

長いひとつなぎの線を描きたい状況もあると思いますが、変な力が入ってしまって上手くいかないことも多いと思います。

長い線が描きにくい時はキャンバスの拡大率を小さくした上で描いてみる方法がありますが、ベクターなら次のような手順も便利です。
- 一筆で書こうとせず、わざと分離したきれいな線を配置する
- ベクター線つなぎでくっつけて、きれいなひとつなぎの線にする
- ※必要に応じてツールプロパティの線つなぎの設定を高める
- 単純化にチェックを入れ、角を丸めるや線全体に処理にもチェック


デジタルやクリスタに早く慣れて自由に描けるようになるための方法

※当サイトで以前開催していたイラスト講座の様子
デジタルで描けるようになるには今回紹介しているようなさまざまな知識と技術が必要ですが、独学だけで進めるとどうしても遠回りになってムダな時間がかかりがちです。
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以下ではデジタル初心者からきっちりうまくなっていきたい人に向けた比較的お手頃なイラスト講座をいくつか紹介しておくので、困ったときの参考にしてください。
ユーキャン「デジタルイラスト講座」

Copyright U-CAN,inc. All Rights Reserved.
公式サイト:http://www.u-can.co.jp/
ユーキャンの『デジタルイラスト講座』はTVCMや広告展開も多くやっている、知名度の高い講座サービスのイラスト講座です。内容はデジタル限定で、経験豊富な講師による添削指導や動画教材がメインとなっています。
「学びオンラインプラス」という独自システムでいつでも気楽に質問でき、添削も印刷や郵送の手間がなく便利です。多くの人が利用している有名企業の『デジタルイラスト講座』だからこそ可能なコンパクト価格設定なので、出費をおさえてデジタルイラストを始めたい人に適しています。
ペンタブをすでに持っていれば「ペンタブなし」、持ってない人は「ペンタブ付き」のコースを選べるなど一人ひとりの環境ごとにムダなく始められます。さらに教材には漫画関連の内容もセットで用意されているので、イラスト以外もお得に学びたい人に最適でしょう。
デジ絵ワークショップ動画講座 ※当サイト運営です

©Create Archives/コンテンツメイカーズ .All Rights Reserved.
公式サイト:https://cm.conte-anime.jp/video-course
【デジ絵ワークショップ動画講座】は「クリスタ」の操作とデジタル絵の基本手法「アニメ塗り」が覚えられる【クリスタデビュー編】、
さらにクリスタのさまざまな特殊機能を覚えて自由な絵の表現ができる【クリスタレベルアップ編】の2章仕立てで構成された動画講座です。


※クリスタの基礎から応用までこれ一本でわかります
ジャンルごとに細かく分かれた動画を好きな時に視聴でき、忙しい人でも好きなペースで進めていけます。さらに最近主流のサブスクではなく買い切り型で視聴制限がないためあせらず何度でも復習でき、苦手部分もしっかり克服しながら上達していけるでしょう。
動画ごとのコメント欄を使えば講師から直接回答が届くので、わからず手が止まることも少なく成長していけます。また今ならオンラインの無料相談会も定期的に開催しているので、独りで悩んだりせずデジタル絵を描いていけるようになりたい人には特におすすめです。
おまけ:図形ツールで描いた線を自然なタッチにする方法

図形ツールの線や曲線を使って、トレースしてみることもあるかと思います。

特に線画がまだ苦手なうちは、フリーハンドよりも逆にツールを使ったほうがきれいな線を描けるというメリットもあります。

ただこういったツールでの線というものは、見た目があまりに機械的すぎて先の魅力に乏しいというのがデメリットになってしまうこともあるでしょう。
そんなときに役立つのが、「入り」と「抜き」を自動でつける設定にする方法です。
「入り」「抜き」の効果を図形ツールなどの線につける手順
ツールプロパティの右下にあるスパナをクリックすると、サブツール詳細を開くことができます。

図形ツールの曲線などを選んだ状態でサブツール詳細の「入り抜き」の項目を開き入り抜きの欄を「ブラシサイズ」とし指定方法を「長さ指定」にしておいて、さらに下にある「入り」と「抜き」にもチェックを入れます。

上のプレビューを見ながら入りと抜きを大きめの数にしてみるといい感じに調整できるので、色々と使いやすいように試してみて下さい。

まとめ

とにかくベクターレイヤーでさえ線画を描いておけば、今回紹介したテクニック以外にも線修正ツールで太さを変えたり動かしたりタッチも変えたりと描いたあとの調整が自由にできます。
最初は線画をラスターで描いている人がほとんどだと思いますが、少し慣れたらぜひベクターもぜひ試してみてください。
