どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
そんなふうに悩んで、今いる会社や仕事をやめることを考え出す人もいるかも知れません。
仕事を辞める事自体はいつでもできます。だからこそ今回の記事ではまず今のままの状態で考えたり進めてほしいことについて、実際に長年絵の仕事をしてきた立場からまとめてお伝えします。
目次
もし絵のために今の社員の仕事を辞めるとどうなるのか・・・?
今の仕事をやめたいと思う状況は人によってさまざまですし、そこに対して第三者が何か言ったところで本人の耳には届きにくいものです。
実際やめること自体はいつでも出来るので、まずはもし絵のために今の仕事をやめた場合どのようなことが起こり得るのか・・・考えてみてください。
絵のために会社をやめるメリット
- 絵に費やす時間が取れる
- 絵を仕事にできるかもしれない
- やりたいことを存分にやって満足できる
ただ仕事をやめて漠然と時間が取れるようになったからって、それをすべて絵を描くことに費やせるかどうかは微妙でしょう。
ダラダラした時間ばっかり増えてしまい、思ったように絵も描けず上達できず・・・という可能性も頭に入れておきたいところです。
絵のために会社を辞めるデメリット
- 絵を仕事にはできないかもしれない
- うまく行かないせいで絵が嫌いになるかもしれない
- 次の仕事が見つからないかもしれない
次にやる仕事が決まっていないまま今の会社を辞めるというのは、かなり大きなリスク要因です。
特に今は感染や景気の不透明さもあって、就職活動自体にふさわしくない時期とも言われます。
とはいえ会社にいたまま空いた時間を使って、次のための準備を進めていくこと自体は悪くない考えでしょう。
危険はなるべく避けて、安全な状況下で思考を進めていくようにしましょう。追い詰められてしまうと、いい結果にたどり着くことは難しくなりがちです。
どうしてあなたは今の仕事をやめたいと思っているのか?
- 絵を描く時間を増やしたいのか?
- 究極的に、絵を仕事にしたいのか?
- なにか他の大きな理由があるのか?
- 今の仕事、会社が嫌になったのか?
・・・仕事をやめようと思う理由は千差万別です、そして悩んだときは正しい決断がしにくくなります。
まず今の状況で改善できないか考えてみましょう。気づかないだけで、もしかしたらやりようがあるのかもしれません。また、並行してできることだってあるかもしれません。
これから絵を仕事にしたいなら、まず必要なことから進めていこう
実際に絵を仕事にする、将来的に今の会社を辞める・・・という判断をした場合はなるべく早いうちから準備を進めていったほうがいいでしょう。
1、会社から飛び出す前に、会社員のまま必ずこれだけは始めておこう!
自由に発信・商品やサービスを展開できるあなた自身のブログサイトを持ったり、TwitterやInstagramなどのSNSアカウントで絵に関する投稿を会社にいたまま進めていきましょう。
どちらも現在、絵でなにかしようとしたときには欠かせない媒体です。そして何かしらの結果を出そうとすると、最低でも半年~1年ほどの時間がかかるのが一般的です。
だからこそ、会社員という安全な状況下で始めて進めていくのが重要です。
将来的にSNSアカウントやサイトが強くなって発信力がもてれば、必ずいろいろなことが自由にできるようになっているでしょう。
2、画力や知識を高める方法を知って、出来る限り上手くなっておこう!
絵でお金を得る、実際の仕事にしたいと思うならそのために求められる技術と知識を伸ばしていくことも会社にいたまま進めていきたいところです。
ポイントは、独学だけよりも絵の上手い人の目を通して改善点を聞いて練習していくということです。
どうしても絵は独りよがりになりがちですが、絵を使って収入を得たいならある程度一般受けするかどうかという部分も間口として非常に重要です。
まわりにそういう人がいるなら頼ればいいでしょうし、SNSで絡んでみるのもいいでしょう。
具体的にどうするべきか? 3つの選択肢でイメージを進めよう
- 現状維持で、あくまで趣味として絵を楽しむ
- 転職して絵の仕事に挑戦する
- 副業・副収入的に絵でお金を稼いでみる
それぞれの場合のポイントや、進める手順を簡単に見ていきましょう。
①今の会社にいたままで、絵は趣味にとどめて楽しむ
これまで絵を趣味として楽しんできたなら、そのまま進めていくのも重要な選択です。もしかするとそれが一番安全で、絵との距離感としても理想的な状況なのかもしれません。
実際に絵を仕事にすると、なかなか趣味として楽しむこと自体しにくくなる人も多いものです。
絵を仕事でやってるからプライベートでまで描いていたくない・・・という感じでしたね;
時間がたった今は趣味でまた始めてもいいかと思い始めてますが、それは絵との距離感が以前より広がったからかもしれません。
絵を仕事にすると嫌いになってしまうことも十分ありえます。絵を好きなままでいたいなら、趣味のまま付き合っていくのもありでしょう。
②今の仕事をやめて転職する
絵を次の転職先として目指したいなら、代わりに会社を探してくれる「転職相談」などを頼ってみるといいかもしれません。
無料登録してあなたの理想やスキルを転職エージェントに伝えておくことで、普段の仕事をしているあいだに仕事を探してもらえます。いい所があれば面接を頼んでそうでなければまた探してもらえるので、リスクも労力もなく仕事探しが進められるでしょう。
未経験の絵の仕事の職場を独自で探そうとすると、会社の知名度などに引っ張られすぎて本質的にあなたに適しているかどうか見定めにくいものです。
そんなときはいっそ、第三者目線を借りてラクにリスクなく進めてみるのが上手なやり方です。
③絵を副業・副収入的に、仕事の一つにしてみる
今の仕事をやめず、副業的に絵でお金を稼いでみるというのも面白いかも知れません。
特に今は副業が推奨されている時代ですし、将来の不安に備えて今から絵でお金が稼げる準備を進めるのは新たな視点と価値観をあなたに与えてくれるでしょう。
最近の絵の副業としては、専用のプラットフォームを使う手段が一般的です。3つほど例を上げておくので、興味があれば見てみてください。
1、ストックイラスト
イラストAC、PIXTA、Adobe Stockなどが有名ですが、素材イラストとして使えるものをどんどんアップしてダウンロードしてもらうと収入が入るシステムです。
一つ一つの単価は数円~と安いですが、好きなペースで素材をアップできるので自由なタイミングで素材数を増やしていけます。
2、ココナラ
似顔絵やウェルカムボードなど、得意な方向性の絵を自由に商品として販売できるのがココナラです。
登録して自由なスキルを販売できるのが特徴で、過去の作品や実際の商品をサンプルとして載せておいて気に入った人に注文してもらえます。
3、ランサーズ・クラウドワークス
ランサーズ・クラウドワークスは基本的に、コンペに参加して仕事を勝ち取る形になります。例えば企業がロゴ案を募集したときにロゴを作成して応募して、採用されたらお金が支払われるシステムです。
ただ最初はコンペがメインになるのでムダな弾打ちも相当必要となります、メンタル的に持つかどうかが重要です。実績を積み上げられたら依頼も来やすくなりますが、そうなるまでしんどいのも確かでしょう。
まとめ
極論ですが、会社をやめるのはいつでもできます。でもやめたあとすぐ次の仕事が見つかる保証はありません。絵で食っていける保証なんてさらに未知数です。
あえて飛び出さず、安全な状態にいたまま勉強したり画力を高めて将来的なタイミングを待つのも一つの手です。また逆に、そんなときだからこそというチャンスもあるかもしれません。
人生を後悔のないよう進めるには、結局あなた自身で選択していくしかありません。
自分も過去、絵の仕事につくまでもついてからも・・・何度も失敗を繰り返しました。そのたびになんとかかんとか立ち上がって、家族を養いながらこれまで生き延びてきました。
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