どうも、アートディレクターのハシケン(@conteanime)です。

やり方次第では実現することも可能ですが、一方で絶対やめたほうが良い進め方もあります。
今回は実際長年絵の仕事をしてきた立場から、年齢をある程度重ねた状態からイラストレーターとして収入を得るための現実的な方法をわかりやすくまとめてお伝えします。
目次
大前提:30歳後半~40歳代が転職で、会社員として絵やイラストの仕事をするのは・・・やっぱりキツイ!?

絵の仕事をしたいから転職したい・・・と考えるひともいるかも知れませんが、40歳前後から絵の仕事の社員に転職するのはさすがに厳しいでしょう。

また絵のセンスやスキルというのは、どうしたって年齢とともに次第に劣化していきます。
早い人で30後半になると少しそんな現実に直面していくでしょうし、40歳を超えてくると露骨に若い人には勝てないと感じ始めるのが一般的です。

40歳前後でそれが容認できるのか、果たしてその先何年絵を描いていけるのか? ・・・冷静に考えたら現実的な選択肢でないことはわかるはずです。
夢をいきなりへし折るようですが、社員として絵の仕事をするのはとりあえず避けたほうが無難です。他の多くの職業でも40を超えてからの未経験からの転職が厳しいのと同じか、それ以上に厳しいでしょう。

純粋に絵でお金を手にする人になるだけなら、実はいまは無理に転職で社員イラストレーターになる必要なんてありません。戦略と安全性を考えて、なるべくリスクの低い手段で進めていきましょう。
そのためにもまずは今の状態でやれることから始めるべきです、画力・・・自信ありますか?
独学で画力・技術を高めるのが不安なときは「イラスト講座」を使ってみよう

社員ではなく副業やフリーで絵の仕事をしたいと思っても、肝心の画力や技術が足りないならまず絵のレベルをきちんと上げておく必要があります。
絵の仕事に進みたい若い人の手段としては「専門学校」が一般的ですが、社会人が仕事をしながら学校に通うのはなかなか現実的な選択肢ではないでしょう。
でも感染対策もあって最近増えているオンラインの「イラスト通信講座」なら、学校ほど費用をかけず家で好きな時間に学べます。以下では代表的な講座を2つ紹介するので、興味があれば資料請求などで詳細を確認してみてください。
①じっくり絵の力をつけたい人向けの講座:ヒューマンアカデミー「イラスト・キャラクターデザイン講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
全国展開している大手専門学校「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・キャラクターデザイン講座』は一人ひとりに合わせた細かい指導が評判で、講師からアドバイスをもらいながら絵の描き方やコツを学んでいけます。
人にもよりますが基本的に2年通う専門学校の半分以下の期間で絵を仕事にするための技術が学べて、さらにかかる費用も専門の2割弱程度で済むので予算や時間をなるべくおさえて絵がうまくなっていきたいときは特におすすめです。

※教材も充実しています
一般的な通いの講座だけでなく、最近人気の集中している在宅型の『通信講座』も以前から多くの人に利用されてます。わからなかったり苦手な部分があっても講師に直接質問する以外にDVDでくりかえし復習もできるので、克服もしやすいでしょう。
家で学べるイラスト講座は感染の影響で急遽始めたところも多いですが、こちらは長年運営していてすでに5,000人以上も実際に修了しているので他よりノウハウも蓄積されていて安心して学んでいけるでしょう。休みや仕事の落ち着いた時期など、自由なタイミングとペースで成長していけます。
②とにかく早く絵で収入を得たい人向けの講座:たのまな「イラストマスターコース」
公式サイト:https://www.tanomana.com/
専門的な講座を多展開している『たのまな』では、身につけたいスキルや興味に合わせて細かくコースを選んでやりたいことだけに集中して学んでいけます。
なかでも最近は副業・副収入のブームも手伝ってか在宅ワークに適したイラストやWebグラフィック・動画クリエイターなどが人気を集めているようで、最短二ヶ月で仕事をするために必要な知識とスキルが身につけられます。
趣味で描きたい人ではなく、完全にイラストで仕事や副収入に結びつけたい人向きの講座です。個別のサポートや仕事を探すための段取りも丁寧に教えてもらえるので、少しでも早く実際に絵でお金を稼げるようになりたいときにおすすめです。
現在、副業イラストレーターになるのは・・・あれっ意外とカンタン?

上でも書いたようにある程度の年齢になってからの社員イラストレーターはたしかに厳しいですが、絵を描いて収入を得るだけなら今の時代そこまで難しいわけではありません。

ある程度年齢がいってから絵でお金を稼ぐ想いが捨てきれないときには、まず社員や専属ではないイラストレーター・・・つまり『副業的なイラストレーター』を目指すといいでしょう。
この章では、イラストで副業・副収入を得るための4つの方法を紹介します。
ストックイラスト
まずは大定番、ストックイラストです。
イラストAC、PIXTA、Adobe Stockなどが有名ですが素材イラストとして使えるものをどんどんアップしてダウンロードしてもらい、そのつど小銭が入るシステムです。

Copyright 2020 – イラストAC All Rights Reserved.
一つ一つの単価は数円~と安いですが、好きなペースで素材をアップできるのであなたの好きなタイミングで素材数を増やしていけます。
ストックはまず数を揃えることが重要でそうすることでようやく成果へつながるので、100枚200枚・・・とひたすら描きたい(描ける)人におすすめです。
ココナラ
似顔絵やウェルカムボードなど、得意な方向性の絵を自由に商品として販売できるプラットフォームがココナラです。
登録して自由なスキルを販売できるのが特徴で、過去の作品や実際の商品をサンプルとして載せておいて気に入った人に注文してもらえます。

© 2012-2020 coconala Inc.
あなたの絵を活かした自由な発想で商品・サービス群を展開していきたいときは、最も適した手段といってもいいでしょう。
ランサーズ・クラウドワークス
ココナラと似たようなスキル系サイトですが、ランサーズ・クラウドワークスの多くはコンペに参加して仕事を勝ち取る形になります。

©Lancers,inc.
例えば企業がロゴ案を募集したときにロゴを作成して応募して、採用されたらお金が支払われるシステムです。ただ最初はコンペがメインになるのでムダな弾打ちも相当必要となります、メンタル的に持つかどうかが重要です。
実績を積み上げられたら依頼も来やすくなりますが、そうなるまでだいぶしんどいのも確かでしょう。

SNSでの発信
若干遠回りに感じるかもしれませんがTwitterやInstagram・ブログなどであなたの作品を投稿して見てもらい、好きになってくれた人から依頼をもらったり・・・うまくすれば出版につながる道もあります。
一定の継続は必要ですが、一度ついたファンは結構ついてきてくれるものです。ただ競合との戦略や差別化などもかなりちゃんとしないといけないですし、最近はだいぶレッドオーシャンになりつつあります。
SNSなどの情報発信はばくぜんと発信していてもなかなか成果につながらないものですが、そもそも発信しない限りはあなたが何者で何が出来るのか誰にも一切届きません。
でも、発信さえしていけばどこかの誰かがあなたを見つけてくれることに必ずつながります。

会社員としては身バレなどの危険性も考えるでしょうが、リスク自体は注意すればちゃんと押さえることが可能です。何より発信自体は、お金は一切使わず今すぐにでも始められる手段です。

収益が上がっていったらイラストの仕事に専念する手もある! ・・・けど、チョット待った!!


そのときに考えるのが、あらためてイラストレーターとして専念するために現在の本業をやめるかどうか・・・ということではないでしょうか?
ただ今の時代は非常に不安定です、会社員でも安定しない時代にフリーのイラストレーターなんて危険な生き方もありません。40歳、50歳・・・と歳を重ねて生き残っていける人なんて本当に限られた数しかいない世界です。
実際に長年絵の仕事をしてきた立場から一番おすすめしたいのは、とりあえずは副業のまましばらく進めていく道です。
年商1千万超えなど売上や税金がどうにもならないくらい膨れ上がったならともかく、そこまででないならあくまでも会社の片手間のような副業的ポジションにあえてすえておくのも有効でしょう。
現実に絵を本業化するとそこから逃れられなくなってしまいます、絵だけで稼がないといけないと思うとプレッシャーになりますし描くこと自体が辛くなる状況も十分ありえます。

副収入だろうがなんだろうが、イラストレーターの一人であることには変わりありません。
イラストでお金を得ることが大事なのか、イラストレーター専業になって絵のみで稼ぐことが目的なのか??
現代は感染や景気などとにかくリスクにあふれた時代です、忘れがたい夢を追いかけつつも危険少なく進めていける方向性をぜひ選択していってもらえたらと思います。
まとめ

通常の仕事の稼ぎ以外に少しでも絵で収入が得られると、少なくともあなたには複数の収益源ができたことになります。
どちらがだめになってもどちらかがカバーしてくれるかもしれないですし、純粋に双方伸ばして総収入を上げていくことだってめざせるでしょう。
もちろん絵を描くのが楽しいだけで収入は気にしないという考えもあるでしょうが、イラストレーターになるということは絵で稼ぐということです。お金部分を除外して考えるものでもありません。
今はなんだかんだ大変な時代ですが、逆にネットを活用すれば進め方もいろいろ増えてきて恵まれているともいえます。

くれぐれもムチャのない状況で、余裕をもって考えつつ実行していって下さい!