どうも、アートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
それも踏まえて今回はイメージキャラクターとはどのような流れで作っていくのか、発注から制作・料金の相場の話も交えつつまとめます。
目次
ビジネス向けイメージキャラクターデザインの制作費用・料金相場や修正納期について
付き合いのある業者がない場合は、ネット検索で出てきたサイトのお問い合わせなどを通じ相談するところから始まるでしょう。
相談や見積もりまでは無料の所がほとんどなので、わからないことがある時はまずは率直に聞いてみてください。
最初の段階でクライアント側として確実に確認しておきたいのは、主に次の4点になります。
- 料金
- 絵柄
- 修正
- 納期
制作料金に関しては業者の知名度や規模にもよるでしょうが、いわゆる通常の企業向けイメージキャラクター1体なら10万前後に収まるイメージが多いと思います。
希望する仕様次第では予算に収まらない場合もあるかもしれません、検索ひとつ目の業者では決めずに相見積もりなどでコスパのいい業者を探してみることをおすすめします。
絵柄に関してはぱっと見のメジャー感があるかどうかが分かれ目になります。
サンプルとしてサイトにあげているものが見るからに古臭かったり野暮ったいものなら潔く他をあたりましょう、ほとんどサイトが更新されてなさそうなところも要注意です。
修正回数や納期に関しては、契約時に綿密に取り決めておくことが重要です。
・・・ちなみに当サイトでは先日、関東にあるハンドメイドカフェのOHANACAFE様よりお店で使えるマスコットキャラクターとして新規キャラクターを作りたいというご相談をいただき作成しました。
以下では、こちらの例も使いながら進めていきます。
イメージキャラクター制作の内容確認、見積もりと発注書
必要な仕様や希望イメージをすりあわせた上で、制作業者が見積書を作成します。
内容に問題がなければ見積もりを基に発注書を作成して業者に渡し、そこからいよいよ業者側の実制作が開始します。
契約時には必要な画像サイズ、種類、キャラの性別、動物か架空の生き物か・・・など、大きい部分から細部まで可能な限りすべてについて確認しておきましょう。
ちなみに制作業者側の見積もりは、作業にかかる日数(工数)や作業内容などを総合的に判断したうえで提示されます。
見積書と発注書の段階で納期も決まるので、お互いの関係がさほど親しいものでなければ工程ごとの修正回数をあらかじめ決めておく事が重要です。
★実際の発注前には、マスコットキャラクターの作成を発注する前に整理しておきたい話も参考にして進めてください。
キャラクターデザイン制作工程、ラフ案提出について
すり合わせのイメージを元に、業者側はラフの状態でアイディアを作成し提出してきます。
取り決めにもよりますが、最終の納品物がカラーである場合は色付きのラフで作ってもらったほうがイメージに乖離がなくスムーズに進むでしょう。
・・・ちなみにこちらは先日実際に作成し、クライアント様に提出したラフ案7点になります。
クライアントのOHANACAFE様よりご希望いただいたのは【天使+ハワイ】というイメージのキャラクターだったので、沿うようなデザインを複数提案しました。これを叩き台として双方のイメージをさらに詰めていきます。
★キャラクターを使ったマーケティング手法に関しては、話題のキャラクターマーケティングって何?効果的なやり方が知りたい!が役立ちます。
制作するキャラクターの具体的なイメージを双方で絞り込んでいく
ラフ案から絞りこみつつ業者は調整を進めます。
クライアント側は、表情や所有アイテムなど用途のイメージに合うかどうか細部までチェックしていくことになります。
また業者には、一定の進捗報告を契約時に義務付けておくといいでしょう。
制作期間をタイトにしすぎると突貫作業で内容が薄くなる場合もありえます。仕上がりにある程度の質を保つためにも、時間の猶予はしっかりと確保しておきましょう。結果、制作物の質を保つことに大きく影響します。
・・・OHANACAFE様は前述のようにハワイの天使をご希望だったので、ヤシの葉っぱをスカートにするなどの提案も行いつつ作成を進めていきました。
重要だったのはキャラクターが内包しつつ醸し出すふんわりとした優しい雰囲気だったので、それに沿った方向性を軸に相談や調整作業を進めながら最終形を具体的に固めていきました。
上の画像がラフの最終状態になります。最終的にポーズ2案をご提案し、ハートを持ったほうがいいというご回答を頂きました。
★作成側の実際の進め方や考え方を知っておきたい場合は、キャラクターデザインの仕事内容とコツを実体験を交えて解説!を参照してください。
制作キャラクターの清書作業について
デザインの方向性が完全に固まると業者側は清書作業に進みます。
この際、カラーバリエーションを複数用意したり線のタッチの確認を取ってくることもあるでしょう。
確認対応としては厳密にチェックしつつなるべく早い回答を心がけてあげてください、作業者側のモチベーションを止めるようなレスポンスの遅さはオススメ出来ません。
イメージキャラクターを制作する過程では、クライアントも業者も協力して一緒に一つのキャラクターをこの世に生み出す姿勢が重要です。
キャラクターデザインデータの最終確認と納品、請求と支払いについて
清書が完成したら、納品データにほぼ近い状態で最終確認を行います。
仕様や内容に不適当な部分がないかをクライアントは確認し、気になる点があれば遠慮せずに問い合わせてください。
全てに関して問題なければその旨を業者側に伝え、いよいよ納品へと進みます。
キャラクターデザイン制作時のアフターサービス
納品物に対してのアフターフォローや追加オプションで別バージョンを取り扱う場合もあります。
もし新たな要望ができた場合は、まずは素直に相談してみてください。
知名度のある大きな会社では難しいことでも、個人や中小業者だと逆に相談に乗ってもらえるケースは多いものです。
参考:実際にキャラクターデザインを制作したお客様の声
おしまいに、今回の記事で参考として取り上げたOHANACAFE様がご自身のブログでキャラクター制作の感想を書いてくださいましたので掲載しておきます。
まとめ
実際のやり取り上におけるリスクを回避するには、信頼関係の乏しい相手であれば確実に事前の取り決めを固めて作業や支払いにおける条件を厳密にしておくことです。
あえて言うまでもないことですが、工程ごとの証拠を残しておくのがトラブルを避ける基本です。来訪時や電話の言葉だけという状態は水掛け論になり危険なので、決まったことはすべて書面に残しておきましょう。
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