どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。

- 絵を描いて長く生きていく方法ってあるの?
- フリーでやるのか、社員でやったほうがいいのか?
- 実際に絵やイラストの仕事を探したいときはどうすればいい?
今回の記事ではこのような絵を仕事にして生きていくための方法や考え方について、詳しくまとめていきます。
絵を描いて長く生きていくなら欠かせない3つの考え方

絵を描いて生きていくには、技術をつける・センスを磨く・流行を追う・・・などさまざまな要素があります。
それらは割と自主的に気づきレベルアップもしやすい部分ですが、反対に意識しないと見逃しやすい3つの要素もあります。
- 器用貧乏になれるか?
- 効率性を重視しているか?
- 人脈を作れているか?

「器用貧乏」・・・どんな絵の業界でも生きていける広く浅い知識を身につけていこう
絵を描く部分以外の別の工程を知ってる・やれるかどうかは、いざという時にあなたを助ける可能性があります。
基本的に世渡りに強いのは、素材をゼロから作る立場よりも素材を使って編集したり動かす領域の職種です。

「効率化」・・・質高く&早く絵の作業を完了できるやり方を常に考え実行していこう
絵を描くクリエイタ―は自身の内にあるものを外に表現していく仕事なので、目線と思考がつい狭い内側へとおちいりがちです。

若いころはただ絵をうまく描こうという気持ちだけでも構いませんが、数年たつと何に全力をふってどこで肩の力を抜くか見極める力も必要になってきます。それがいわゆる作業の効率化です。
★絵を描くスピードについては、絵を早く描く12のコツを知らないあなたは確実に損している!?で詳しく解説しています。
「人脈」・・・将来のつてにもつながる分野違いの相手を作っておこう
仕事で獲得した人との付き合いは大切にしましょう。困ったときに力を貸してくれるかもしれませんし、逆にあなたが助ける状況だってありえます。
クリエイター人生でピンチにおちいったとき、人づきあいがあったおかげで命拾いすることは実際にかなり多くあるんです。

そして誰かに何かしてもらったら、いつか必ずお返しができる人になりましょう。
絵の仕事を「フリー」でやるか?「社員」になるか? それぞれのメリット・デメリット

絵やイラスト関連の働き方で大きな分かれ目となるのが、フリーでやるか?社員として働くか?という部分です。
フリーで絵やイラストを描く仕事をしていくメリット・デメリット
「メリット」
- 基本的に通勤がなく在宅でもやれる
- 絵だけを描いて生きていける
- 収入の上限がない
- 名前を一気に売るチャンスもありえる
「デメリット」
- 人との出会いが減る
- 営業しないと仕事が取れないことも
- 収入の下限もない
- 多くの場合生活が安定するまでかなり時間がかかる
- 量で稼がないといけないため睡眠時間が削られる
- 仕事や立場の保証が何もない
会社で社員として絵やイラストを描く仕事をしていくメリット・デメリット
「メリット」
- 安定した給与や有休がある
- 仕事の中であなたよりうまい人に技術を教えてもらえる
- 実務経歴がついて転職もできる
- 社内で将来のつてにもなる人脈が作れる
- 絵以外の管理・進行業務も学べる機会がある
「デメリット」
- 名前が表に出にくい
- 決められた時間の通勤がある
- リストラや倒産の可能性がある
- 収入の上限がある程度見えている
- 絵以外の雑務もする必要がある
絵の仕事経験が少ないときこそ、最初はフリーより「社員」をめざしてみよう
フリーという生き方はある程度の技術や経験がないと、軌道に乗るまで非常に時間や手間がかかってしまいます。
すでに高い技術や豊かな人脈があるなら仕事ももらえるでしょうが、そうでないと自ら仕事を取りに動かないといけません。
またフリーは今ある技術をすり減らして働いていく側面もあるので、低いレベルで無理に始めてしまうと成長が低いところで止まってそれ以上進めないことさえありえます。

ただ「社員イラストレーター」になってゲーム制作を仕事にしたいと考えたとき、自力で会社を探そうとしても業界の経験・知識・情報がない状態だとかなり手こずるはずです。
でもここ数年増えてきた「転職相談」という手段を使えば、ひとりで頑張るよりもラクに仕事探しを進めていけるでしょう。
「転職相談」とは、登録するとあなたの希望の仕事を代わりに探してくれるようになるサービスです。
登録後に設定してくれる面談の場でエージェントが希望をヒアリングしてくれて、その後はあなたに合いそうな求人を紹介してくれます。
▼転職相談を使う利点
- イラスト関連の会社をかわりに探してくれる
- 今の仕事で忙しくても、無理なく転職先を探していける
- 通常の検索では絶対見られないレアな求人をおしえてもらえる
- 面接で直接会社に聞きにくいことを代わりに聞いてくれる
- 業界の最新情報や会社のナマの実態を教えてもらえる
まとめ

絵を描いて生きていくには技術や人脈も大切ですが、他の人とは違う差別化も大切になってきます。
絵柄やスキルだけでは打ち出しにくい部分でもあるので、まずは幅広いスキルを身につけて多角的にできることを増やしていくといいでしょう。
ただそうしようとするとフリーではちょっと難しい麺もあります、でも会社に入って絵に関連した他の業務も積極的に挑戦していけば自然と身についていくはずです。

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