どうも、アートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
専用機材やスマホの進化で、敷居の高かった動画も随分作成しやすくなりました。個人で扱うものだとSnapchatがこれから来るとも言われています。
一方企業は、自社サービスや商品を紹介・販売するためにもこれまで以上に動画を駆使してマーケティング活動をしていく必要が高まっていくでしょう。
映像表現は様々ありますが予算を抑えつつも効果的な表現として有効なのがアニメーションです。ですが肝心な使い所を間違えてしまうと、予算を無駄にすることにもなりかねません。
会社向けの動画を制作し成果を発揮するためにはテーマをしっかり固め、じっくり検討した上で始めていくことが重要です。考える上でのポイントなどをまとめたので、参考にしてみてください。
※今回の内容では、ピクサー映画などのCGアニメは【CG】というくくりでアニメとは別扱いとしています。
★キャラクター作成に悩んでいる場合は、企業がマスコットキャラクターを作成するデザイン前に知っておくべきことも参考にしてください。
目次
web向けコンテンツとしても多く使われる動画の種類

一口にビジネス向け動画と言っても様々な用途があります。その中から代表的なものを抜粋します。
会社案内・企業PR
- 企業理念や事業内容を説明する
- オフィスなどの様子などを伝える
- ブランディングのために使う
商品紹介・販促活動
- 新(既存)商品をPRし、売上アップを目指す
- 競合他社との差別化をはかる
- 営業時にクライアントに直接見せながら説明する
マニュアル
- 難解な手順をわかりやすく伝える
- 社内の教育用に用いる
その他
- 求人
- PV
- セミナー等
何のために動画を作成するのかブレずに進めないと効果の薄いものになりますので、事前にきちんと固めておきましょう。
また、作成する動画の種類によって有効な表現も変わってきます。ミスマッチには注意が必要です。
動画コンテンツ制作において特に気をつけたい3つのこと

様々な注意点がありますが、特に以下の3つはおさえておきたい部分です。それぞれに対し吟味した上で実際の発注に進みましょう。
制作費
尺(時間)、映像表現(実写・イラスト・アニメ・CGなど)、声の有り無し・・・などなど。
それぞれで非常に大きく予算が変わってきます。見積もりの内訳で何にどのくらいかかる想定か、基本的なことですがしっかり踏まえて判断しましょう。
コンセプト
前述の内容と重複しますが、何を見せたい(伝えたい)のかが大事です。目的をはっきりさせ、そのために必要な要素を考えることからはじめましょう。
軸がないまま相談に臨むと、業者の言いなりにコントロールされてしまいます。逆に軸が定まってることで、業者側もプロの経験から的確な提案をしてくれるものです。
綺麗さ≠正しさ
一般の会社でも予算さえかければ最高級のCG動画を作ることは出来ます。ただし、10円の駄菓子の広告動画を作るために作っても意味は無いわけです(笑
何でもかんでも綺麗ならいいのではなく、伝えたいことを的確に伝える事こそ重要です。表現方法はそのために選択するべきで、最初にイメージだけで決め打ちすべきではありません。
綺麗さには人は必ず【飽き】を覚えます、見慣れすぎて逆に心に残らないことも多いです。
見た目の派手さやかっこよさにとらわれるのではなく、効果的な手法を選びましょう。
★発注については、マスコットキャラクターの作成を発注する前に整理しておきたい話も参照してください。
会社が動画作成においてアニメ表現を使う利点

綺麗なだけのCGと同じく、無駄にアニメ表現を使うのも当然意味はありません。必要性がある場合のみ選択して下さい。
イラスト・漫画・アニメ的な表現を使うメリットは主に以下の点があるでしょう。
わかりやすく伝わる
新しい技術を使った研究結果など一般化していきたい場合、研究というフィールドから一般人の目線に落としこむ必要が出てきます。
その際アニメ表現を使うことで内容を噛み砕き、物語調でメッセージを伝えれば自然と頭に入っていく効果が得られます。(当然、脚本も重要ですが)
親しみを持ってもらえる
キャラクターを効果的に使えば、親和性も高まりスムーズに認知してもらえることがあります。特に難解なものほど有効性が高いでしょう。
【キャラクター・マーケティング】と組み合わせて考えるとさらに効果が上がります。
★キャラクターマーケティングについて知りたいときは、話題のキャラクターマーケティングって何?効果的なやり方が知りたい!を参考にしてください。
独自性を演出できる
競合他社がまだやっていない場合、一足先に手掛けることで有利に働くことがあります。
話題性を呼ぶ
アニメというだけで話題になる時代でもないですが、そういう要素を取り入れていなかった企業が始めるだけでもそれなりのインパクトがあります。
その際は遠慮せず可能なかぎり振りきった方向に持っていくことがオススメです。無難に小さくまとまると意味を成さないことが多いです。
こういう時こそアニメ表現を積極的に用いたい!

アニメ表現を企業が動画に用いる具体的なタイミングは結局どういう時なのか?? 幾つか例をあげますので、参考にしてみてください。
若年層がターゲットの商品をPRしたい
わかりやすく、親しみやすく、アニメと一番身近な層に向けて使わない手はないでしょう。もちろん、ちょっと上のお兄さんお姉さん達にも有効です(笑
幅広い年齢層をターゲットにしたい
本来マーケティング的にはターゲットを絞らないと意味はないですが、広く認知度を上げるという意味において最初に人の目を惹きつけ印象に残りやすいアニメ表現を使うのはある程度有効でしょう。
入り口に活用し、その後にターゲットごとの表現に分岐していくのも進め方として面白いのではないでしょうか。
内容に連続性のある続きものにしたい
1話2話・・・などと定期的に進めることで、見る人を引き込める場合があります。※逆効果になる場合もあるので、1つの動画の印象を軽く短くするなど工夫が必要です。
実写で表現の難しいものを見せたい
この点に関してはアニメやCGを使わない手はありません。予算と見せたいものによって表現を使い分けましょう。
CGより費用を抑えて早く仕上げたい
TVのようなフルアニメまで行くとある程度の費用は必要になりますが、それでもCGを使うより安く済みます。
★コンテンツ作成の相場に関しては、企業向けキャラクターデザインの発注&作成手順・料金相場を実例紹介!が参考になります。
まとめ

アニメという映像表現は、大長編とかでなければ想像以上に制作しやすいものです。多くの人が自然と親しんでいるものなだけに有効に働かせることも決して難しいことではありません。
ターゲティングによりますが、偏り過ぎると逆効果になりますので気をつけましょう。
また戦略的に振り切る必要のあるときは、躊躇せずおもいっきり振り切ってしまいましょう。
より有効に作用する状況を見極めて使っていきたいものです。さらに、しっかり制作されたキャラクターと組み合わせることにより数倍にも成果を高めることが可能ですので、検討材料の一つに加えてみてください。
▼次はこちら!
マスコットキャラクターの正しい作り方と使い方で会社の利益につなげよう!
