どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。

その前に勤めていた会社まで含めると、仕事を発注する側もされる側も経験してきました。
多くの事がオンラインで完結してしまうのでつい見逃しがちになる、世渡り術というのがあります。フリーで今頑張ってる人達、今後フリーでやっていきたい人たちに向けて現実と対応策をお伝えします。
目次
絵の仕事に必須の「納期」について

頼まれた仕事は期限内にきっちり仕上げる! 当たり前のことですが、個人・企業問わず遅れる事って結構あるものです。
結果的にその後の仕事が来なくなるということがあり得る部分なので、仕事に取り組む上では一番重視すべき部分と言えるでしょう。
数日前倒しで終わらすくらいを目標に制作スケジュールを立てると、発注側の印象もいいのでぜひ意識してみてください。
絵の仕事の「質」について

プロでもピンキリにはなりますが、必要とされるクオリティにあきらか達していない状態で提出してくる人というのは個人・企業関係なしに多くいるものです。
技術不足を自分で客観的に判断できてないのは相当悪い印象になるので、第三者に批評もしてもらえるような体勢を構築していけるといいでしょう。
たとえば絵の工程の最初に『ラフ』という部分があります。
線自体は雑な状態でいいんですが、完成のイメージを相手に伝えるのがこの工程での重要なポイントになります。
『ラフであってもしっかりやるぞ!』と考えるか、『ラフだからまあこのくらいでいいかな・・・』と考えるかの差はべての仕事への姿勢へとみなされる場合があります。
決してバカ丁寧に描けというのではなく、完成イメージを伝えるためラフを描いているということをぜひ強く意識して進めてみて下さい。
★ラフのコツについては、ラフ絵の描き方5つのコツをおさえよう!デジタルイラスト初心者対応版で詳しく解説しています。
絵の仕事に関わる「お金」の問題

絵の仕事でまだ実績を積んでいないうちから報酬の値上げ交渉をするのは厳しいので、基本的にひかえましょう。
確かに、なかにはやたらに発注金額をおさえようとする会社もあります。
常軌を逸した低価格で発注してきたらその時はもういっそ断るくらいの気概が必要です、受け入れてしまえばその額でこの人はやってくれたのに・・・と自分の知らない別の場でダシに使われる可能性もあります。
極端な話、イラストレーター全員の相場に影響を与える可能性もあるわけです。
絵が一定の特殊技術である事は意識し、安く買い叩こうとしてくる業者に乗っからないプライドも大事にしてみて下さい。
どの会社にも真っ当な人は必ずいますので、現在の担当者がどうにもおかしいと感じるは同じ会社内の別の人に話を通すのも一つのやり方かもしれません。
★絵描きの仕事の収入に関しては、イラストレーターの年収・収入が不安ならフリーじゃない道を選べ!も参照してください。
やりとりのレスポンス

最近は発注する側とされる側の連絡はメールが主です。来たメールに対する返信はとにかく、すぐに出しましょう。
仕事をもらってる個人からすると相手は担当の一人になりますが、企業側の担当者は一人で何人もの個人・企業外注を相手にしています。無駄な長文での質問はそれだけで嫌気を与えるので、損してしまうこともありえます。
素早い返信と、明快な回答
これがとにかく重要です。相手への負担をなるべく少なくしつつ迅速に対応する、大事なのは人に対しての基本的な気配りです。
愛想

発注側にもされる側にも言えることですが、画面の向こうにヒトがいると考えないまま感情的な文章を打っているケースが多くあります。
あくまでも相手はヒトであるということを忘れず、失礼のないようにしましょう。やり取りを重ねていってフランクな部分が顔を出すのは構わないですが、度を超すと危険です。
特に発注側が企業の場合、個人でうけてる側は相手の後ろにれっきとした会社が存在していることを常に意識して接した方がいいでしょう。
絵の仕事における「無理難題」

案件によっては、かなり無茶な注文をされることもあるでしょう。
可能な限り応えてあげるとクライアントからの印象も良くなりますが、かといって無理なことに従い続けているとストレスはたまり疲弊も増すばかりです。
ある程度は今後の付き合いのために呑み込むとしても、我慢できないラインはしっかり引いて死守しましょう。
安売りをするのはよくありません。イレギュラーな提案には妥当な価格を請求しましょう。
仕事の選り好みはどうする・・・?

これはいいけどあれはいや・・・などと仕事を選び過ぎると、極端な話そのうち仕事が来なくなったりもするので注意が必要です。
もちろん、出来ないことを安請け合いすることは一番まずいですが3つに2つを拒否してると結構危険なので可能な部分で譲歩も入れていきましょう。
そうしておけば逆に、別の状況下で無理を言いやすくなる効果が得られます。人間関係的な駆け引きも絡んでくる部分ですが、フリーのイラストレーターとして生きるなら結構重要なスキルになってくるはずです。
まとめ
今回紹介してきた7つの要素を軸に、バランスよく対処することがフリーとして生きていく重要なポイントです。
絵の仕事は何よりも『つて』という意見もありますが、それがしがらみになってうっとうしい時もあるものです。
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フリーランスイラストレーターで食べていく仕事の取り方はこれだ!