どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵の仕事といっても様々な種類があります。イラストレーター、アニメーター、漫画家、デザイン関連・・・。
進み方に違いはありますが、そもそも絵の仕事につきたいと思ったとき悩むのは独学で行けるのか? もしくは専門など学ぶ場所に行くべきなのか?? ということじゃないでしょうか。
今回は実際に長年絵の仕事をしてきてきた立場から、独学で絵の仕事は目指せるのかどうかという点について率直にお伝えします。

目次
『絵の仕事』は果たして独学で目指せるのか!?


なので結論から言えば、たしかに独学でも可能です。また自分以外にも職場にはそんな中途採用の人間が何人もいたものです。
でも専門学校などで必要な知識や技術を学んでいない分、入社後の苦労はやっぱりありました。特に当時はデジタル移行の時期で自分は経験がなかったので、非常に辛かったものです。
専門学校やイラスト講座などを利用して絵の仕事に進めば学校である程度のことを学んでいるので、実際に働きだしたあとも作業で困ることは意外と少なくすむでしょう。

でも最初の会社で人生を立て直そうという気持ちで、毎日必死に働いていました。
たしかに独学で絵の仕事に進めなくはないけど、学校などを経過したほうが基本的には楽だよ・・・そんな風に思っておいてもらえればいいんじゃないでしょうか?
独学で絵の仕事を目指すなら必要な4つのこと


そんなときのために、実際に独学だけで進んだ目線で絵の仕事に進むために必要な4つのことをお伝えします。
社員か? フリーか?
まず最初に考えるべきは社員として絵の仕事をするか、フリーとしてするかです。
基本的にフリーは社員として絵の仕事の現場や相場を知ってから進めたほうが、結果的にラクです。

なので、悩むようならまず社員を目指すことをオススメします。
フリーは極論、いつでもなれるものです。そして絵の仕事の知識がたいしてないままフリーを始めてしまうと苦労ばかり増えがちです。
進みたい仕事にどんな技術・知識が必要か調べて伸ばす
仕事の方向性が決まったら、その職につくためにどんなスキルや知識が必要かネットなどで情報収集して必要な勉強を進めていきましょう。
ちなみに専門学校やイラスト講座などはこの辺りを網羅して教えてくれるので、それに従って学んでいけばいいのも大きな利点です。
気になる場合はそれぞれ関連記事もあるので、参考にしてみてください。
▼専門学校の関連記事
▼イラスト講座の関連記事
独学だけできつい場合は補助的なものも活用してみよう
上の章と関連しますが、独学だけだとそもそも就職に何が必要か調べることからあなた一人でやる必要があります。
面倒と感じる場合は、はじめから学校などを活用してしまったほうがはるかにスムーズです。
他の方法としては、すでに絵の仕事についている知り合いに話を聞くなどして具体的な情報を集めていきましょう。
ただし独学は視野が狭くなり、情報の取捨選択も独りよがりになりがちだということはおさえておく必要があります。

別に狙ったわけじゃないんですよねw;
実際最初の会社で知識や技術が未熟で苦労していたときも、専門卒の若い子達は学校でしっかり必要なことを学んだ上で入社しているので自分よりずいぶんと楽そうに見えたものです。
絵の仕事に進むには学校や専門の講座など近道もちゃんとあります、独学にこだわらないならもっと早く進める道をオススメしたいというのが実体験からの率直な想いです。
絵の仕事にこれから進むなら絶対に考えておくべき3つのポイント

最後に、これからあなたが絵の仕事に進むならぜひ事前に知っておいてほしいことを3つお伝えします。

何歳まで出来る仕事か?
あなたがこれから始めようとしている絵の仕事は、何歳までできそうなのか? 年齢制限が比較的早そうなら、その段階でどうするのか??
絵の仕事についてからは日々の業務に追われて、そんな事を考える余裕もないかもしれません。でも、時間はあっという間に過ぎていきます。
絵の仕事で将来どう進んでいくのかというのは、ぜひ少しずつでもイメージしていってください。今は単純に好きな絵を描いているとしても、40歳50歳・・・と歳を重ねていったときも同じことができるのか??
絵の才能はいつか必ず枯渇します、そして会社にいるなら必ず若い新入社員のセンスに追い抜かれる日が来ます。
その時管理職として会社でやっていくのか、技術のスペシャリストとしてずっと絵を描いて生きていくのか・・・?

その仕事で問題なく生活できるか? 休みはあるか?
絵の仕事の収入はピンきりです。メーカーか、下請け的企業か・・・でもだいぶ年収に差が出てきます。
絵を描いて生きていけるのはいいとして、ちゃんと問題なく生活できるのか?
家族がいるなら養えるのか、貯蓄はしていけるのか、休みはしっかり取れるのか・・・など社員として進めるうえでも考えるべきことはたくさんあります。
絵さえ描ければいいやと、たいして気にせず飛び込んだらとんでもないブラック企業だった・・・なんてこともないではありません。

いつか転職しようと思ったときにつぶしはきくのか?
絵の仕事の会社というのは、転職する人が少なくありません。

2社目はキャリアアップのために、自主的にやめて3社目に行きました
単なるイラストだけ、デザインだけに固執してると転職に苦労することがあります。
せっかく会社に属して仕事をするなら、絵以外でも挑戦できそうなスキルはなるべく関わって腕を磨いていきましょう。特に映像編集や3D・VR関連は、この先もまだしばらく引く手あまたのはずです。
・・・絵がちょっと描ける程度だとこの先は、正直かなり厳しいはずです。

調子に乗ってると将来的に厳しくなるので、ぜひ広い視野で進めてください!
まとめ

絵の仕事は、AIの進歩などもあってこれからさらに大変な世界になってくるはずです。
デジタル技術の進歩で表現できることは増えましたが、同時に絵の平均的画力も底上げされているのでそこそこ描ける人が現在は非常に多くなりました。
ちょっと描ける程度では、今後の生き残りはかなり厳しくなります。
だからこそ、あなたにしかない個性などで絵に+αの要素を持つように進めていってください。
特殊な技術でもいいし別ジャンルとの組み合わせでも構いません。絵を武器として使ってやるくらいのドライな考えもないと、単純に絵を描けるだけでは絶対に苦しくなってしまいます。

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