どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。

会社で絵を描く仕事をするなかで、特につらいと感じていた3つのことがありました。
- プライドがへし折られる
- 興味のない絵を描かなきゃいけない
- 将来の見通しが立たせにくい

仕事として絵を描く中で自分のダメさを日々実感させられプライドが消えていく・・・

絵を描く仕事の会社に入るということは、当然あなたの周りに絵を描ける人が多くいる環境となります。
必然的にあなたよりはるかに絵のうまい人と出会って、日々の仕事の中でその人たちの指導を受けていくでしょう。

それはそれは無駄なプライドばかりが肥大しちゃってたわけでして・・・;;;
独りでやり続けてきた鼻っ柱は、会社にはいると毎日ガンガンへし折られます。
相手の言ってることは基本的に正しいのでもはや反論するという次元ではなく、ただただ自分のダメさ加減ばかりが見えていきます。
絵を仕事にするということは利益を出せる絵を描くということです、会社の中で絵を描く人間は売り物になる技術を持っていることが最低条件となります。
趣味じゃない、興味もない絵を仕事のためだけに描いていく日々・・・

利益になる絵には描き手の趣味など関係ありません、売れる(と会社側が考える)ものを描けないなら会社にい続けることもできないでしょう。

あくが強い、個性が前に出すぎる絵柄だとベテランであっても流行とマッチングできずやめていく状況も起こります。
特に今は、スマホゲームなどでもゲーム内での絵柄の統一が強く求められているので他人の絵にいかに合わせられるかという技術が今後ますます要求されていくはずです。
やっていきながら興味を持っていければいいですが、そうならないプロジェクトだってあるでしょう。
そんなふうに思い始めてしまうとつらくなります、毎日の仕事が憂鬱で仕方なくなるかもしれません。
ちなみに純粋な好き嫌いに関しては、なるべくはやめに社内で率直に言っておくのがポイントです。
得手不得手は誰にだってありますし、意外と問題なく理解してもらえるものです。

10年、20年先に今あなたのいる絵の仕事の業界は存続しているのか?


最後の一つがスマホゲームでイラストの監修をする、アートディレクションという仕事でした
遊技機は定期的にお上の締め付けが入ってそのたびに業界の景気も大きく上下しますし、スマホゲームはいくら高い予算でゲーム作ってもコケるときは派手にこける・・・というある意味遊技機以上のレッドオーシャンな業界になってきています。
- 果たしてこの先、何年自分はこの業界で仕事をしていけるのか?
- 数年後、業界はどうなっているんだろう?
- 自分の絵に上限が見えて上達をあきらめたら、その先何ができる?
- 絵を描く仕事で会社にいて、妻や子をいつまで養っていけるだろう?
- ボーナスも退職金もろくにないのに、そのまま定年になったらどうなる?
エンタメ系の業界は移り変わりが早いので旬に対応できないとすぐに未来が閉ざされます、年齢がある程度になってくると新しいことを取り入れることもしにくくなるでしょう。
管理職として技術以外の面でも社内のポジションが上がっていればいいですが、その道が見えていなかったら天才的な絵描きの技術がないとなかなか難しいのが現実です。

まとめ

絵を描く仕事で勤めてきたことは自分にとって財産です、辛いこと以上に楽しいことはいっぱいありましたしいい友人・同僚にも多く恵まれました。
これから絵の道に進むなら、働き出してどう進めていくのか常に考えながら行動していくと大きなリスクを回避できるかもしれません。

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