どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。

目の描き方一つで、キャラの魅力は良くも悪くも大きく変わります。
きれいに見せるための技術は様々ありますが、まず最初に描くための基本的なポイントを知っておくともっと楽に描けるようになるかもしれません。

目次
目の描き方のコツ①まずは目に関するパーツと構造を知っておこう!

※YouTube「ハシケンちゃんねる」より
目は割と誰もが好きな部分なので自由に描くことも多いですが、まずその部分についてしっかり知っておくとより描きやすくなることにつながります。
- 上下まぶた
- 二重か一重か?
- 眉毛
- まつ毛
- 目頭
- 目尻
- 瞳
- 白目
- 瞳孔
- ・・・
すべての名前を覚える必要はないですが、どんなもので目が構成されてるのか? 構造をざっくり掴んでおくと、絵を描いていて悩んだときにもわかりやすくなるでしょう。
わからないまま漠然と描くのではなく、名称や構造・構成をおさえて描くと絵の表現力や説得力はまったく変わっていきます。

※YouTube「ハシケンちゃんねる」より
ある程度先に知識を仕入れた上で必要に応じて省略することで、デフォルメする際も効果的に描くことができるでしょう。

目の描き方のコツ②目が「球体」であるとちゃんと意識してる?

目は、顔という球体にはまりこんでいる「球体」そのものです。
シールのように、顔に貼り付いているわけではありません。平面ではないと認識しておくことは、非常に重要です。
・・・大切なことなので2回いいました

※YouTube「ハシケンちゃんねる」より
基本的な作りとしては、あくまで目という球体の立体物が上下まぶたとのスキマから覗いている状態です。
そして瞳の部分は、目の球体の表面に貼り付いているシールのようなものです。

さらに、球体である以上目にもパースがあります。奥行きがあるため、位置を変えると長さが圧縮されたり拡張されたりします。

※YouTube「ハシケンちゃんねる」より
それさえ知っておけば、表情を変えるために目を動かすときにもだいぶ描きやすくなるはずです。
デフォルメされた瞳など、縦長のものも多くありますが基本的にはすべて同じことです。※意識せず描いている絵ももちろんあります。

目の描き方のコツ③いろいろな人の絵を参考に練習しよう!

最後は、目が上手くなるための効果的な練習方法を紹介します。

写真、イラストを参考に模写/トレースしよう!
まずは基本的なことですが、写真や人の描いた絵などいろいろなものを参考に真似して描いていきましょう。

※YouTube「ハシケンちゃんねる」より
目の描き方があなたの中でまだあまり固まっていないなら、写真や多くのイラストを参考に描いていくことがはじめはどうしても必要です。

下の記事で「絵が上手くなる方法は『考えながら描く』こと」という内容も書いてますが、何となく描くのと絵の裏の意識を想像しながら描くのでは仕上がりも成長もまったく変わってきます。
★考えながら絵を描くことについては、絵が上手くなる方法をイラスト監修アートディレクターが伝授します!で詳しく解説しています。
描いた目を動かしてみよう!
目を描いたら、次は目を大きく見開いたり瞳が上下左右に動くような練習をしてみましょう。

※YouTube「ハシケンちゃんねる」より
そうすることで奥行きなども頭に入りやすくなります。瞳はパースの認識がないとなかなか自然に動かせません、特にアニメで瞳を動かすときなどには必須の構造理解です。

クリップスタジオを使ってるなら3Dデッサン人形を使ってみよう!
「クリップスタジオ(CLIP STUDIO PAINT)」には、便利な『3Dデッサン人形』が備え付けであります。

キャンバスにドラッグで配置するだけで自由に動かせるので、立体感の難しいポーズの絵などの構図参考にも使えます。

アオリやフカンなどのときも、人形の向きを合わせた上で目の球体をはめ込むように描くことでやりやすくなるでしょう。


デジタルで描けるようになりたい、もっとクリスタを使いこなしたい、絵の悩みを誰かに相談したい…そんなときはどうぞ♪
色を塗ってさらに目をつかんでみよう!
ここまでずっと白黒で目を描いてきたなら、ぜひカラーも挑戦してみてください。

※YouTube「ハシケンちゃんねる」サムネイル
色を付けてしっかり目を描く(塗る)ためには、目の立体感がつかめないとなかなかうまくいきません。平面っぽくなってしまいがちです。
そのため、非常に練習になりますし上達にもつながるでしょう。

まとめ

目は描きやすい部分の一つですが、それだけに非常に奥の深い箇所ともいえます。
もちろんちょっとした間違いでキャラクターの魅力が失われてしまうので、気の抜けないパーツであるのも事実です・・・。
