どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵が上手くなるには根本的な画力向上も大事ですが、細かいコツの積み重ねで大きく違った印象にすることも可能です。
今回は絵を描き始めたばかりやちょっと苦手な人でも、取り入れるだけで今よりはるかに絵をよく見せることが出来るかもしれない6つのことをお伝えします。
絵が上手くなることと、絵を上手く見せることは似てるようで実はだいぶ違います。

目次
絵を描くときはまず下描きから!

当サイトでは毎回ブログ更新のたびにアイキャッチをイラストで描き起こしています。

今回のTOPのアイキャッチの最初の状態が上のものになります。
まずこの状態でキャンバスの中の配置やキャラの構図、ネタをどう表現するかラフな線で固めています。だいたい決まってきたら線に起こし色を付け、アイキャッチ化して完成です。
どんな上手なプロのイラストレーターや漫画家でも、はじめに下描きありきです。
慣れてるぶん素人より下描きが少なくすむ面はありますが、プロだからって一発描きしてるわけじゃありません。

★ラフに関しては、ラフ絵の描き方5つのコツをおさえよう!デジタルイラスト初心者対応版を参照してください。
イラストの線はなるべくキレイに描こう!

線が貧弱だったり変にヨレヨレしてると、絵のまずさが無駄に引き立ちます。特にペンタブで線を描く場合は、必ずソフトの手ブレ補正機能をONにしてください。
また、一つの線を1つのストロークだけで描こうとして上手く行かないケースもあるんじゃないでしょうか?

上のgifサンプル動画はかなり雑にやっていますが、このように細かい線を重ねて一つの線を作っても仕上がりが綺麗なら問題ありません。

★線画に関しては、絵やイラストの線画をきれいに描ける8つの極意!デジタル/クリップスタジオ対応版も参考になります。
配色は既存のイラストを参考にしてみよう!

絵やイラストの配色は難しく、プロでも調整が多く発生しますす。初心者の内に上手く出来ると思わずに既存のイラストを参考に色を決めてみましょう。
- 自分で描いた絵があるとします。
- 色的に合うと思うイラスト画像をネットで見つけます。
- 拾ったネット画像から肌や髪の色をスポイトで取って、塗っていきましょう。

配色をしっかりするだけでも、イラストの見栄えはだいぶよくなります。
絵自体がそのままとかじゃなければ、盗作とまではならないので初心者には有効な手段です。慣れてきたら、少しずつ自分で配色していきましょう。
★着色に関しては、クリップスタジオ&デジタルイラスト色塗り初心者はこの方法から始めよう!も参照してください。
絵に影をつけて立体的にしてみよう!

絵に立体感を加えるだけで最終的な見栄えはかなり違ってきます。デッサン的にちゃんとすることも大事ですが、簡単に立体感をつけられるのが『影』付けです。
- 光源を決める
- 光源の反対側を、輪郭にそって少し塗る。
- 色は、下地と同じ色で『乗算』にする
- 影の線は、輪郭と平行ではなくあえて多少ずらす。
ごくシンプルな影付けの手順です。プロの難度の高いイラストは必ずしもこの通りにはなりませんが、ブログに使ったりするなら充分なレベルです。
同様に、主に光源側に明るい部分を入れるハイライトというものもあります。影と併せて使ったり、絵柄によってはどちらかだけで立体感を出したりします。流行りもあるのであなたの絵柄に合わせて考えましょう。
★影を含めた塗り方に関しては、アニメ塗りでデジタル/クリップスタジオ初心者もイラストが描ける!メイキング付きが役立ちます。
キャラをデフォルメ化しよう!

一見上手くみえるイラストでも、よく見ると手があまりうまくない絵って意外と多かったりするものです。

苦手なら別に無理して描かなくていいんです、描かずにすむ方法を考えるのも一つの手です。
突き詰めていくと、キャラを二頭身にしてみたり簡略化するデフォルメにたどり着きます。絵柄に合うようなら、あなたのキャラらしいデフォルメを取り入れていくのもいいでしょう。
絵を描く時に真正面じゃなく、少し角度をつけてみよう!

真正面はプロでもデッサンが狂うことがあります。右利きなら少し左向き、左利きなら少し右向きで描くのが楽と言われます。
どうしても真正面を正確に描きたいなら顔の半分を描いたものを反転コピペする手段がありますが、そのままだと対称が綺麗すぎて逆に不自然に見えたりします。
コピペした後に片側の口元や目に加筆したりすると、不自然さが緩和できます。
まとめ

細かい技術やコツは色々ありますが、大事なのはあなたがその絵で見る人に何を伝えたいかということです。



デジタルで描けるようになりたい、もっとクリスタを使いこなしたい、絵の悩みを誰かに相談したい…そんなときにオススメです♪