どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
クリップスタジオ(=クリスタ)は様々の機能を持った「パレット」を自由に動かすことができ、その配置(レイアウト)のことを「ワークスペース」と呼んでいます。


ということで今回は主にデジタル絵&クリップスタジオ初心者さんに向けて、ワークスペースを考える際のポイントやコツをまとめていきます。
目次
はじめに:パレットの配置(ワークスペース)を変えたら必ず「登録」して「保存」しよう

パレットを動かして最適なワークスペースを作る上でもっとも大切なのは、あなたの描きたい絵に合った構成にしていくことです。

絵を描いてクリップスタジオに慣れながら不要だなと思うパレットを移動したり追加・整理していって、あなたにとって何が必要か見極めることから始めていきましょう。
そのうえで、パレットを動かしたら「ワークスペース」として登録してください。

登録は「メニューバー」の「ウィンドウ」から【ワークスペース】を開き、【ワークスペースを登録】することでいつでも読み込めるようになります。
ワークスペースを考えるとき、ぜひ知っておいてほしい4つのポイントがあります。
- キャンバスを広く取る
- 描き方に合わせた配置を取る
- 機材との相性を考える
- あなたならではの構成を第一に

ポイント①とにかくキャンバスを広く取ることを最優先!

何を当たり前のことを・・・と思うかもしれませんが、キャンバス部分をどれだけ広く取れるかであなたのデジタルイラストライフの快適さはかなり大きく変わってくるはずです。
基本的なことですがパレットがムダに横に長くなっていたら幅を縮めて整理しましょう、全く使っていないパレットがあれば一旦非表示にしてみましょう。
なかには縦長に伸ばしたほうがいいものもあれば、逆に横に引っ張って配置したほうがしっくりおさまるものもあるはずです。

ポイント②デジタルで絵を描く手の動きに合わせてパレットをまとめよう

例えばペンを選ぶ「ツール」パレットが画面左にあって、ペンの種類を選ぶ「サブツール」パレットがキャンバスを挟んで右にあったら・・・その往復だけでかなりムダな動きになってしまうはずです。

キャンバス挟んで右往左往・・・!;
関連したパレットはなるべくまとめましょう、その際はあなたの絵を描く手順に従ってそろえることが重要です。
- ツールでペンを選んで、
- サブツールでペンの細かい種類を変えて、
- ツールプロパティで設定を調整し、
- カラーサークルで色をとって、
- ブラシサイズを変えてキャンバスに戻って絵を描く
・・・と動くのであればあなたの手が進みやすい配置のパレットの並びを取ることが自然です、そしてそれこそがあなたの望む「ワークスペース」になっていくでしょう。
ポイント③クリップスタジオを使う機材に応じてタブ切り替えやアイコン表示も取り入れよう

画面の広いデスクトップPCと、大きさに限界のあるiPadでは必然的にパレットの配置も変わってきます。
描き慣れた環境を求めて2つを全く同じにする人もいるでしょうが、全く同じにするとiPad側のワークスペースは必然的にキャンバスの領域が狭くなってしまいます。
あくまでも、機材に合わせた配置を考えましょう。
適度に別パレットを「タブ」で重ねたり「<」でアイコン化するなどもして、どうしたら今よりも効率よく描いていけるかを模索してみてください。


ポイント④ほかの人のワークスペースが、自分に合うとは限らないと知っておこう

クリップスタジオ専用の「素材」として様々なワークスペースが存在しています、無料でダウンロードできるものも多いので試してみてもいいでしょう。
ただし、他の人が作ったワークスペースが必ずしもあなたに合ってるとは限らないことはぜひおさえておいてください。
目的や描きたいジャンルが違うなら、あなたにとって不要なパレットばかり並んでいるワークスペースだってあるでしょう。
色の設定やアイコンをおしゃれに変えているワークスペースに魅力を感じることもあるかもしれませんが、だからといって使いやすい保証はありません。
参考として他の人のワークスペースを見たり試すのはいいですが、あくまでもヒントの1つと考えておくほうが無難です。

ヒント:今すぐできる「ブラシサイズ」パレットと「レイヤー」パレットの変更


なかでも「ブラシサイズ」パレットと「レイヤー」パレットはカンタンに効率良い配置へ変えられるので、考え方の1つとして知っておいてください。
ブラシサイズパレットをキャンバス下に配置してみると・・・?
ブラシサイズは初期状態のままだと、スクロールしないことには全体が見えません。
でもキャンバス下に持っていって横長に配置することで、常に全サイズを表示できる状態にも変えられます。


レイヤーパレットをもっと縦長にしてみると・・・?
レイヤーは描いていくうちに10枚、100枚・・・とどんどんどんどん増えていくものです。

基本的にレイヤーパレットは可能な限り長くしておくと、管理がしやすくなります。
くわえて「2ペイン表示」というボタンを押すだけでレイヤーパレットの表示を2列表示に変更することも可能です、表示はボタンのON/OFFでいつでも何度でも切り替えられます。




デジタルで描けるようになりたい、もっとクリスタを使いこなしたい、絵の悩みを誰かに相談したい…そんなときはどうぞ♪
まとめ

パレットの移動、それに伴うワークスペースは自由度が高すぎるために初心者の頃はどうしても後回しになってしまうと思います。
でも使いやすい状態さえ構築できればデジタルイラストが快適に描けるようになって、絵を描くモチベーションもどんどん高まるでしょう。

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